北海道湯の川温泉

大盛湯 (湯の川温泉) ★3.5

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(源泉名:湯川3丁目1号井~4号井源泉混合)
63.8度 / ph7.2 / R4.10.6
Na+ = 2201 / K+ = 136.8 / NH4+ = 1.7 / Mg+ = 194.1
Ca+ = 603.8 / Fe+ = 0.3
F- = 2.6 / Cl- = 4167 / Br- = 9.8 / I- = 0.1
SO4- = 780.7 / HCO3- = 865.3 / CO3- = 1.0 / HPO4- = 0.4
H2SiO3 = 71.6 / HBO3 = 20.1 / CO2 = 43.8
成分総計 = 9101mg

北海道函館市湯川町2丁目18番23号
0138-57-6205
男女別内湯
大人 450円、小学生 140円、幼児(6歳未満)70円
8:00 ~ 21:00 (水曜日定休)

湯の川温泉にある温泉銭湯です。
以前はこの湯の川温泉には温泉銭湯が幾つもありましたが、ここ数年でどんどん廃業してしまい、いま残されてるのはこの大盛湯と永寿湯の2軒のみとなってしまいました。
来なかった私が悪いのですが、入りそびれてしまった数が多すぎて、ちょっと凹んでいます。
まぁ、ここ湯の川温泉に限らず、廃業する温泉は多いですからね。入れるうちに入っておかないと後悔する事になるわけでして。

で、話を戻し、ここ大盛湯は湯の川温泉にある温泉銭湯です。
湯の川には大規模なホテルや旅館が立ち並び、日帰り入浴を受け入れている所も多いです。
そんな中でひっそり、地元の人の為の公衆浴場って感じで、あまり目立つことなく佇んでいました。

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受付を済ませて中へ。
この時は夜の7時頃です。地元の方達で賑やかなのだろうと思ったら、おや? 誰もいません。
夕食の時間だからかな?

ふと見ると撮影禁止の張り紙がありました。
誰もいないので、受付に聞いてみたら、誰もいないならば撮影OKとの事。
ラッキー! と思う反面、廃業続きの湯の川温泉銭湯、あまりに人が少ないのも心配です。

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さて、独泉状態で利用させて頂いたお風呂。
まず手前に広々と洗い場があります。
銭湯なのでシャンプーや石鹸などの備え付けはありません。
桶や椅子は使う時に取り出し、使い終わったら戻すスタイルです。
利用者のマナーが良いのか、施設の人が定期的に整頓してくれているのか、椅子や桶が綺麗に積みあがっていて好印象。

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肝心の温泉は洗い場の一番奥にありました。
3槽に分かれており、湯口があるのは一番左側です。
よく見ると少しずつ湯面が下がっていて、順番にオーバーフローが注がれる仕組みになっています。

つまりコレは左側が熱くて、右側がぬるい奴なのです。
で、じゃあどれくらいかなと、右側から順に手を入れてみました。

一番右側、約42度、適温です。
真ん中、約48度、気合入れれば入れるけど熱湯です。
一番左側、軽く50度超え、確認する為に入れた手を一瞬で引っ込める奴です、こんな熱湯に入れる奴いねーよコンチクショー!

永寿湯でもトラップのような熱さの湯舟がありましたが、ここ大盛湯も大概です。
さすが湯の川温泉です。
一応それぞれの湯舟には加水用の蛇口がありますが、一番左の湯舟の所には「あまりぬるくしないで下さい」と書かれたプレートが下がっています。
うん、これ、何かのギャグでしょうか・・・?
まぁ、一番左を温くすると、連動して右側が超温くなるので、温くし過ぎちゃいけない理屈は分かりますけど、入れない温度の湯舟でそれを言われても笑うしかありません。

とりあえず私は一番温い右側だけを利用させて貰いました。

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お湯からはほんのり潮臭と石膏臭、僅かに金気臭も感じます。
お湯の中ではツルツルする肌触りがありますが、お湯から出るとペタペタになる、塩化物泉らしい肌触りです。

私が利用した一番右の湯舟ですが、2つの湯舟を経由して注がれているため、鮮度はあまり良くありません。
良い言い方をすれば、柔らかくなって入りやすいお湯。悪い言い方をしたら、長い時間空気に晒されて劣化したお湯です。
一番右の湯舟のお湯だけ僅かですが笹濁りの傾向がありました。

見た目の話だけをしたら、48度の真ん中は濁っておらず、鮮度は悪くなさそうです。
頑張れば入れなくもありませんでしたが、この日は何軒も温泉に入っていて少し疲れ気味でもあったので、頑張る気にもならず・・・
真ん中の湯舟のお湯はせいぜい掛け湯だけで済ませました。
(掛け湯でも熱いものは熱かった)

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それにしても、他に誰もいないのが気がかりです。
滞在時間は長居はせず、短い滞在でしたが、その間男湯側には誰も入ってきませんでした。

湯の川温泉に残された2軒の温泉銭湯。そのどちらにもある、入る事が出来ない程の熱湯湯舟。
このネタにしか思えない熱湯湯舟が、在りし日の思い出になってしまわない事を願います。

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2023年 8月13日 - 初訪問・日帰り入浴

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