北海道

洞爺 ごきらく亭 (洞爺湖温泉)★4.0

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(源泉名:洞爺湖温泉(洞爺5・6・9・12・13号、共同1・2・4・5・6号、KH-1 混合泉))
50.3度 / ph6.7 / 毎分1410L / H27.3.2
Na+ = 680.6 / K+ = 40.5 / Mg+ = 44.2 / Ca+ = 203.8
Mn+ = 1.7 / Fe+ = 2.3
F- = 0.3 / Cl- = 1121 / HCO3- = 481.6 / SO4- = 273.8
HPO4- = 0.8 / CO3- = 0.2
H2SiO3 = 109 / HBO3 = 63.9 / CO2 = 134.6
成分総計 = 3159mg

北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉1-4
0570-02-6571
男女別内湯
宿泊者専用(日帰り入浴のみ不可)

いきなり余談から入りますけど、洞爺湖と言えば、何故か真っ先に「洞爺湖サミット」を思い浮かべるワタシです。
で、洞爺湖サミットっていつだったかなぁと調べてみたら、2008年なんですよね。
なんと、もう15年も前の話なのです。
その頃から洞爺湖に対するイメージがアップデートされていないって事でしょうか?
なんだか、それって、どうなんでしょうね。

と、まぁ、どうでも良い話はさておき、今回の北海道湯めぐりで3泊目のお宿がこちら・・・です? でした!? だったはずでした???
まぁ、その辺の話は最後にしますけど、洞爺湖にある「ごきらく亭」さんです。
このごきらく亭のすぐ向かいに「湖畔亭」と言う立派なお宿があるのですが、湖畔亭の別館みたいなお宿です。

湖畔亭は立派なだけあって結構高く、シーズンにもよりますが、素泊まりでも1人10000円以上します。
でも、ごきらく亭はその半額くらい、こちらもシーズンにもよりますが、今回はひとり6500円位で部屋を抑える事が出来ました。

もちろんごきらく亭にも温泉が付いています。
しかも、日帰り入浴を受け付けていない、宿泊者専用の温泉。所謂「のみ不可」って奴です。
さらになんと、ごきらく亭に泊まれば、湖畔亭のお風呂も無料で利用可能。
湖畔亭は日帰り入浴を受け付けていますが、普通に利用したら1200円もします。

安い! のみ不可! 湖畔亭無料入浴! これは泊まるしかない!
さっそく予約をしました。
なお、のみ不可だよって話をしたら、翌日仕事があるOさんも一緒に宿泊する事になりました。
北海道に住んでいて洞爺湖には何度も来ているOさんでしたが、このお宿の事はノーマークだったらしいです。

.

と言う事で、ごきらく亭に到着。
すぐ隣にある湖畔亭はとても立派ですが、一方でこちらはかなり地味です。
金額差を考えたら仕方が無いのですが、玄関もなんか薄暗いです。
ちゃんと予約していますし、直前に「予定よりも到着が遅れます」と電話連絡していますので、この日に限って休業しているとかは無いのですが、不安になる外観です。

中に入っても、誰もいません。
あまりにチェックインが遅いので、ホテルの人帰っちゃったのでしょうか!?
どうしようと思ってフロントを見たら、「巡回中だから内線で電話くれ」的な事が書かれていました。
書かれている通りに電話をしたら、どうやら湖畔亭に繋がったらしく、受付はそちらでとの事です。

さっそく湖畔亭に行こうと思いつつ、ふと見ると、フロントからすぐの所にお風呂がありました。
ちょうど同宿の人かな? もしかしたら従業員の方かもしれませんが、「お風呂だったらここですよ? 湖畔亭にお泊りでしたら入れますよ」と教えてくれました。
湖畔亭じゃなくて、ごきらく亭に泊まっているんだけどなぁと思いつつ、折角だから覗いてみました。

男女別で内湯のみです。
なんと、電気が消えていて、誰もいません!
ラッキー今がチャンスだ! と、写真撮影。

ついでに、誰もいないタイミングでササっと浴びる事にしました。

.

人気のない脱衣所。ごきらく亭に泊まっている人少ないのかな?
まぁ、ゆっくりと利用出来るのは有難い限りです。
成分表を見ると、ふむふむ、塩化物泉ですね。
その成分の下の方に目をやると、なにやら見慣れない成分表が続いています。
なんとこちら、英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語、クメール語?で表記されています。
普段何度も見ている成分表ですが、日本語以外で書かれているものは初めて見ました。

.

さて、肝心のお風呂ですが、正面に長方形の湯舟がひとつあり、手前側に洗い場。
男湯と女湯は天井が繋がっていて声が筒抜ける昔ながらのタイプです。
とてもシンプルで共同浴場みたいです。
湖畔亭のお風呂は眺めが良くてかなり立派と聞いていましたので、あまりのシンプルさに驚きです。
ちなみに私は、見晴らしの良い立派なお風呂も好きですけど、こういうお風呂の方が落ち着くんですよね。ハッキリ言って大好きです!

お湯はほんのりうぐいす色で、透明度は30cm程でしょうか、濁っていて湯底は見えません。
塩化物泉なのでベタベタ系かと思いきや、意外とサラっとするお湯です。
浴感もズシンと来ると思いきや、意外とアッサリしていて、入りやすい印象です。

臭いは僅かに金気臭と磯臭がします。これまた、見た目程には強くありません。
湯口に鼻先を突っ込んで嗅いでみると、僅かに薬品臭のような臭いもします。
恐らくこの臭いの事だと思いますが、Oさんはヨード臭に似ていると言っていました。
成分的にヨウ素は含まれていませんので、実際はヨード臭に似た何かでしょうね。

こうして書いていると、薄いお湯?って思われてしまいそうですけど、いえいえ、薄くなんてありません。むしろ濃くて力強いお湯です。
チェックインもまだでしたので、あまり長居するつもりありませんでしたが、気付いたら凄く温まっているのです。
なんだろう、不思議なお湯ですね。
成分だけ見ると、日本全国色んなところで見かける、よくある塩化物泉って感じです。
でも、どこのお湯に似ているかと言われたら、う~ん、これと言って思い浮かびません。
洞爺湖温泉、なかなか奥深いですね・・・

なお、ホテルの公式ホームページによると、加水加温塩素循環一切無しの、完全掛け流しみたいです。

いずれにせよ、良いお湯でしたよ!

.

.

さて、お風呂に入った後の話です。

ごきらく亭の向かいにある湖畔亭まで行って、そこでチェックインをしました。
なんと、この日は湖畔亭の方に空室があったそうで、部屋はごきらく亭ではなく湖畔亭で用意されていました。
ラッキー! ごきらく亭の宿泊代で、湖畔亭に泊まる事が出来ました。
このパターン、たまにあるんですよね。ぱっと思いつくところで、万座の万座亭別館や、草津のヤングイン・高松なんかで経験しています。

チェックインのついでに、後でもう一度ゆっくりごきらく亭のお風呂に入り直したいので、何時まで利用出来るのか聞いてみました。
フロントの男性から帰って来た答えは、「本日ごきらく亭は休館日ですので、お風呂はご利用頂けません」でした。

・・・

・・

えっ!?

.

ごめんなさい、さっき入っちゃった。 (;´・ω・)

.

うん、まぁ、開き直ってしまいうのもなんですけど、入ってしまったものは仕方が無い。
と言うか、ごきらく亭で予約していた訳だし、ごきらく亭の温泉に入りたいからここに決めた訳だし、うん、おそらく問題無い。
しかも、従業員っぽい人に入れますよとお墨付き貰ったわけだし、きっと大丈夫、うん、たぶん大丈夫・・・

申し訳ありませんでした。(´;ω;`)ブワッ

.

いずれにせよですが、とても良いお湯でした。

.

2023年 9月3日 - 初訪問・宿泊の筈が日帰り入浴になった

コメント