ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
(源泉名:ルスツ温泉)
44度 / ph7.5 / 動力揚湯 / 毎分40L / R2.1.21
Na+ = 620 / K+ = 9.6 / Mg+ = 62.6 / Ca+ = 91.9 / Fe+ = 1.9
F- = 0.5 / Cl- = 981.7 / SO4- = 92.4 / HCO3- = 455.2
CO3- = 1.1
H2SiO3 = 53.8 / HBO3 = 10.6 / HAsO2 = 0.2 / CO2 = 145.2
成分総計 = 2527mg
北海道虻田郡留寿都村留寿都156−2
0136-46-2626
男女別内湯
大人 300円、中学生 200円、小学生・中学生(15歳未満)100円
65歳以上 200円、未就学児 無料
11:00 ~ 21:00
水曜日定休
ルスツ温泉は洞爺湖から見たら北側、羊蹄山からだと南側、ちょうど中間位置のような場所にある温泉です。
留寿都村にあるのでルスツ温泉と言う、そのまんまの名前の温泉ですが、そもそも「ルスツ」って珍しい響きの地名ですよね。
で、調べてみたら、やっぱりこれもアイヌ語由来だそうで、アイヌ語で「ル・スツ」は「道が山のふもとにある」という意味なのだそうです。
さて、そんなルスツ温泉ですが、畑の真ん中にポツンとあります。
晴れた日だと羊蹄山を見る事が出来るようですが、この日は生憎の曇り空でした。
県道から少し入った所にあるのですが、県道沿いにルスツ温泉と書かれた小さな看板がひとつあるだけで、ほとんど目立たない温泉です。
何も知らないツーリングライダーがたまたま見つけて、ちょっと入ってみようかなって雰囲気の所ではありません。
地元の人がメインで使う感じなのでしょうね。
料金は大人300円で、今時にしてはかなり良心的な金額です。
村内の65歳以上は無料とありますので、観光客向けではなく地元の人達の為のお風呂って感じです。
勿論ですが、私のような余所者が利用しても問題はありません。
私がバイクを停めていたら、隣にいた他県ナンバーをつけたキャンピングカーのオジサンに「どこから来たの?」「ここの温泉は気持ちが良いよ!」なんて話しかけられましたので、知る人ぞって感じの場所みたいですね。
余談ですけど、このレポートを書きながら券売機の写真を見て、ちょっと不思議な気分になりました。
大人300円、これは普通です。
小学生と中学生(15歳未満)は100円、これもよくある金額設定ですよね。
で、その隣に、中学生(15歳)は200円とあります。
ん? なんで15歳の中学生だけ個別に料金設定したの???
気になったので調べてみたのですが、15歳がどの学年かと言うと、中学3年生~高校1年生らしいです。
つまり、中学3年生でも15歳の誕生日を迎えた一部の子だけ200円で、高校に入ったら15歳でも大人扱いで300円らしいのです。
そこはせめて15歳以上で高校生も200円とかに出来なかったのだろうか?
不思議な金額設定です・・・
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と、まぁ、金額の話はさておき、施設自体はとてもシンプル、だけど必要なモノはちゃんと揃っている温泉です。
簡単ながらも休憩所があり、その隣にはちょっと生活感すら感じるような流し台がありました。
お風呂上がりの地元の人達がお茶でも入れて団欒しているのかな?
肝心のお風呂も至ってシンプルで、手前に洗い場、奥に湯舟がひとつあるだけの配置です。
訪れた時間が午後3時過ぎなのですが、先客の姿が4~5人ほどあり、出入りも多いです。
人気の温泉なのでしょうね。
印象的なのは、湯舟に浸かるのはそのうちの1~2人で、みなさん手前の洗い場で熱心に頭や体を洗っているのです。
日常生活で使うお風呂として考えたら、正しい利用方法なのですが、何となく見ていると全然洗い終わる様子無いんですよね。
私の場合、一日に何箇所も温泉に入りますので、毎回洗う必要は無さそうですけど、先客がいる場合はエチケットとして軽く体を洗うようにしています。
この時も洗い場で軽く体を洗って、お湯に浸かって、しばらくしてから出たのですが、私が入ってから出るまでの間ず~っと洗い場でごしごしやっている人が何人かいました。
・・・体こすれて痛くなっちゃいますよ!?
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で、お湯の印象ですが、山吹色に近い黄色いお湯で、湯底が薄っすらと見える程度に濁っています。
ぱっと見で「あ、塩化物泉だな?」と分かるお湯なのですが、塩化物泉特有のズシリと来るような浴感は無く、意外とアッサリしていて入りやすいお湯です。
臭いは金気臭がメインで、出汁っぽい感じの成分臭と、潮臭のようなものが混じります。
肌触りはしっとりペタペタ系なのですが、お湯から上がるとベタベタする感じが無くて、アッサリと乾く不思議なお湯。
見た目程に攻撃的な感じはありませんが、しっかり特徴を感じる良いお湯です。
脱衣所に湯使いの掲示が見当たりませんでしたので、細かい事は分かりませんが、恐らく加水無しの掛け流しと思われます。
源泉温度が44度なのですが、それが適量湯口から注がれており、浴槽内の温度は少し温めの40度。
少し長めに浸かっていても湯疲れしないのが良いですね。
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この先も地域の人達に愛され、気持ちの良いお湯を湛え続けて欲しいですね。
地元の人達だけでなく、ツーリングライダーにも入って欲しい、素晴らしい温泉です。
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2023年 9月4日 - 初訪問・日帰り入浴
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