北海道

パパスランド (パパスランド温泉) ★3.0

最終入湯日 : 2006-7/16

アルカリ性単純温泉
(パパスランド) 43.7度 / 440L

北海道斜里郡清里町字神威1071
0155-42-2220
男女別内湯 ・ 歩行浴? ・ ジャグジー
380円
10:00 – 21:00

川湯温泉で入浴をし、次に目指す斜里温泉に向かって車を走らせている途中、JRの札弦駅付近にドライブインがありました。
通過した際にふと看板を見ると、「レストラン・温泉」の文字を発見。
札幌のGさんに「こんな所にも温泉あるんですね」と言うと、Gさん、「こんな所にあるなんて知らなかった! 地図にも載っていない!」と、驚いている様子です。
もしかして穴場を見つけたのだろうかと、確認する為に車を引き返してみました。

戻ってから改めてみてみると、レストランなどがある少し寂れたドライブインで、その一角に「パパスランド」と言う入浴施設が併設されていました。
車から降りると、駐車場に大音響で演歌が鳴り響いています。名前といい演歌といい、怪しさ満点です。
Gさんに「どうします?」と聞くと、「どんなお湯なのか様子聞いてくる」と、一人施設に入っていかれました。

車の中で待つ事数分。確認にしては時間がかかっているなぁと、私も車から降りてみると、ちょうどGさんが中から出てきました。何故だか難しそうな表情をしています。
「どうでした?」と聞いたところ、「分かんない」とGさん。何のために確認してきたのさ。
「どんなお湯なんですか?」と聞いたら、「茶色いらしい」と、これまたヘンな回答。
「鉄泉?モール泉ですかね?」と言うと、Gさん、「受付の女性、何も知らないんだよ」と、困った返事が返ってきました。
うーん、どうする。とりあえずGさんに「入りたいですか?」と聞くと、「私はとっても入りたい」と、目を輝かせています。なぜそーなる?
さすがGさん、B級マニアの血がうずいたのでしょうか・・・!?
とりあえず、中にいた仲間に「入りましょう」と提案すると、皆さん「さっさと次行こうよ」「時間押しているんだから」「私は車の中で待っているよ」と、連れないお返事ばかり。
ただ、今回の旅行で散々お世話になっているGさんの希望を無下に却下するのも申し訳なく、「じゃあ、即攻出ますので、行きましょう」と提案し、しぶしぶ納得して貰いました。
Gさんはとっても嬉しそう。対する他のメンバーが嫌々だったのがとても印象的です。

施設内部はいかにもセンター系と言う造りです。
GさんのB級マニア魂をくすぐった、やり手の受付嬢に支払いを済ませ、浴場へ向う。
男女別で、内湯のみです。すぐ隣にレストランがあるせいか、廊下と脱衣所は揚げ物の美味しそうな臭いが充満していました。
脱衣所には案内書きがあり、「8のつく日はパパスの日で入浴無料」とあります。
無料とは素晴らしい。それにしても、パパスって一体何者だろうか?
源泉名が「パパスランド」なのも非常に気になります。

さて、謎に包まれたパパスランドのお湯。茶色いお湯とは一体どんなものか。
期待に胸を膨らませて中に入ります。
浴室内の臭いを嗅ぐ限りでは無臭です。モール臭も、金気臭も、幸いな事に、塩素臭もしていません。
入ってすぐ右手に玉石が埋め込まれた水深5cmの歩行浴浴槽がありました。
えぇと、歩行浴ってこんなんだったっけ?
足湯よりも浅い浴槽で、青竹踏みみたいなイメージです。
お湯、張ってなくても同じ事ぢゃん!?
その隣にジャグジーもあります。流石センター系の充実ぶり。

で、お目当ての湯船は、浴室一番奥にありました。

どれどれ・・・?

・・・

茶色くないです。
濁ってもいません。
どうみても透明です。

一同、Gさんを睨む。
「これのどこが茶色いの!?」
「一体何を確認してきたんですか!?」
Gさん、少しうろたえながら、
「受付嬢にそう聞いたんだってば!」
と、必死の弁明が浴室内に響く。

とりあえず、お湯の特徴は、無色透明無味無臭。ほんの少しツルツルするお湯です。
加温掛け流しらしく、悪くは無いけど、特徴の無い単純泉です。
受付嬢、どうしてこれが茶色だと言うのか。一体どうやったらこれが茶色に見えるのだろうか。
謎は深まる一方です。
まぁ、悪くは無いお湯ですが、期待通りと言うか、期待はずれというか、何の変哲もありません。
ハァ・・・ (ため息)
うちら、北海道まで来て何でわざわざこんな所に入っているんだろうか。

湯あがり、受付嬢に「パパスランド」の名前の由来を聞いてみました。

当然知る由もなく。

一つだけハッキリと分かった事があります。
このパパスランド、私達一行には、温泉成分だけでは決して説明がつかない、妙な効能を発揮したみたいです。
入浴後、妙にテンションが高くなり、後部座席で寝ていた誰かさん達も元気一杯です。
中でもGさんには一番効いたみたいで、事あるごとに「パパスランド最高!」と同意を求めてくるようになりました。
パパスの日やら、浅い歩行浴など、数え切れない程のツッコミどころ。
由来が分からないままの変わった施設名。
そして何より、私達を不思議な世界に引き込んだ謎の受付嬢。
思い出すたびに可笑しく、その後、パパスランドの話題が尽きる事がありませんでした。

結論。

パパスランド最高!

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