岩手県鶯宿温泉

石塚旅館(鶯宿温泉)★3.5

単純温泉
(八九四の湯) 60度 / ph8.3 / H9.2.4
Na+ = 153.3 / K+ = 7.7 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 34.5
Cl- = 42.4 / F- = 2.0 / HS- = 0.8 / SO4– = 325.7
HCO3- = 11.5 / CO3– = 8.3 / H2SiO3 = 66.1
HBO2 = 0.9 / 成分総計 = 653.7mg

岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割15-1
019-695-2221
男女別内湯
200円

鶯宿温泉の一角、直前に立ち寄った「鶯泉館」の向かいにあるお宿です。
たまたま見つける事が出来たので行ってみる事にしましたが、折りしも日没後、辺りは真っ暗。
入り口に明かりがついているだけで、ここが旅館なのかどうかすら分からない程です。
こんな所に、本当に入浴出来るのだろうか・・・
そんな不安を抱きながら、恐る恐る入り口に近づいてみると、中からお風呂セットを抱えた老夫婦が出てきました。
多分近所の人だとは思いますが、「あぁ、お風呂、入れるのだな」と、一安心。

中に入ると、こちらも期待通りに寂れています。玄関くぐってみましたが、誰もいません。
見渡してみた限り、料金箱もありません。うーん、どうしたもんだろうか。とりあえず勝手にお邪魔し、「すみませーん」と言いながら、薄暗い館内を歩いていると、お宿の人を発見。
「あ、お風呂入りたいのですが・・・」とお願いすると、「どうぞ」「200円です」との事。
私がココを初めて利用すると察したのか、お風呂の場所を説明してくださいました。

お風呂は内湯のみです。旅館の外観や内部からも想像出来る通りの、とても鄙びた古い造りをしています。
脱衣所は少し埃っぽい感じがする、まるで共同浴場のような感じです。
浴室にはタイル張りの湯船がひとつと、広々とした洗い場で、こちらも共同浴場っぽいです。
先客がひとりおられ、洗い場にペタリと座り、熱心に髭を剃っていました。
おそらくこの方も地元の方でしょう。脇には持参して来たと思われるお風呂セットが置かれています。
造りだけでなく、利用されている方も共同浴場に相応しい方がでした。

肝心のお湯は、鶯宿温泉の共有源泉。薄暗くなっていたのでハッキリと観察出来た訳ではありませんが、無色透明で、僅かに白い湯花が舞う、それほど特別な感じがしない物です。
お湯はキリっと熱い、45度程度。芒硝成分のせいで肌がビリビリと刺すような刺激を受け、実際の温度よりも体感温度が非常に高く感じます。

先客のおじさんは、相変わらず熱心に髭を剃っており、たまに湯船からお湯を汲み出しては、顔を少しずつ洗い流しています。
ふと思い出してみると、鶯宿温泉には共同浴場が無いのですね。
安くて遅い時間までやっている事から、どうやらココは地元の方が共同浴場代わりに使っているような印象を受けました。

2007-9/12

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