北海道

ほしの灯家 (白金温泉)★4

最終入湯日 : 2008-7/19

ナトリウム・マグネシウム・カ ルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(白金15号井・19号井混合泉)
46.5度 / ph6.6 / 動力 / H12.3.2
Na+ = 688.2 / K+ = 120.4 / MH4+ = 0.7 / Mg++ = 273.2
Ca++ = 412.8 / Mn++ = 3.9 / Fe++ = 3.5 / Cl- = 856.7
SO4– = 1812 / HCO4- = 591.6 / H2SiO3 = 194
HBO2 = 16.1 / CO2 = 197.7 / 成分総計 = 5272mg

北海道上川郡美瑛町字白金
0166-94-3535
500円

直前に訪れた白金温泉の「白樺荘」から、歩いて1分ちょっとの場所にある、民宿です。
事前の情報収集不足の私は知らなかったのですが、ここは湯めぐりをする人達にとっては、お湯の使い方が良いと、そこそこ有名なのだそうです。
せっかく白金温泉まで来たのだから、白樺荘の一箇所だけで終わらせてはつまらないと、立ち寄って見ることにしました。

さて、そのお風呂ですが、男女別で内湯と露天があります。
脱衣所には成分表が掲げられており、「白金15号井,19号井混合」と掲示されています。
ここの源泉は、どうやら白樺荘と同じもののようで、期待半分、少しがっかり半分です。
白樺荘はポリバス湯船で、鮮度が非常に良かったので、それ以上は期待出来ないような気がしますが、とりあえず中へ。

まずは内湯。左手側に湯船がひとつあり、右 側には洗い場があります。シンプルかつ渋い造りで、個人的には好きな造りをしています。
お湯は茶褐色で、透明度がありますが、少し濁っています。お湯に浸けた足先が少し霞んで見えます。湯船が温泉の成分のためか、赤茶色に変色しており、それがまた見た目の渋さを強調しているような感じです。

お湯の印象ですが、金気臭と土類臭がする物です。肌触りはサラサラで、芒硝成分によるビリビリ感も少しあります。湯口が特徴的で、長い樋を伝って温度が下げられた後に湯船に注がれるような仕組みになっています。樋の手前側にも口があり、ここを空けると、樋を伝わらずにダイレクトに湯船に注がれます。ダイレクトに注いでも、樋を経由させても、あまり温度は変わらないような気がしますが、こう言うギミックは結構好きです。
湯口のお湯は素手で触るにはギリギリ熱い物で、そこで嗅ぐと、金気臭以外にもガス臭のような物を感じます。

お湯の鮮度は悪くありません。利用者が少ないため、むしろ、一般的には良いくらいだと思います。ただ、残念ながら、白樺荘であった泡つきはありません。
じーっと待っていると、ごくごく微量に泡が付くような気がするのですが、気のせいかも知れません。
やはり湯船の大きさ、お湯の投入方式、あとは、源泉からの距離もあるかも知れませんが、よほど条件が良くないと泡が付かない泉質のようです。ちょっと残念な気がしないでもありませんが、比較対照の相手が悪かったと言う他ありません。
ここのお湯も十分に気持ちが良いです。

ちなみに、温泉湯船の隣には、小さな水風呂もあります。見落としてしまいそうですが、サウナ室もあります。
お湯に浸かって暖まった後だったので、水風呂にも浸かってみようかと思いましたが、あまりの冷たさに断念してしまいました。沢水なのでしょうか、まるで氷水のような冷たさです。
サウナに入った直後でもこの冷水は体に悪いんじゃ・・・?

続いて露天風呂。なかなか開放的で、緑に囲 まれて野趣溢れる良い造りをしています。
お湯は内湯と同じ源泉で、こちらも掛け流されていました。
内湯より僅かに温度設定が高いです。気持ちが良いお湯ですが、内湯と印象があまり変わらないので、詳細の説明は割愛します。

一言で言って、良いお湯です。設備的にも快適で、万人にお勧め出来ます。
ただ、泉質に関して言ってしまうと、前述の通り、白樺荘のお湯が格段に良く、お湯の鮮度に関しては、白樺荘の後塵を拝する形です。

ここはここで、まったく悪く無いのですけどね。正直にレポートするのが、なんかちょっと辛い気がしますが・・・
ともあれ、色んな意味で印象深く、立ち寄ることが出来てとても良かったと思う一湯です。

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