北海道

芝桜の湯 (藻琴山温泉) ★4.5

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(源泉名:藻琴山温泉 3号井)
59.8度 / pH8.2 / 動力揚湯 / 毎分200L / H18.11.24
Na+ = 2197 / K+ = 16.7 / Ca++ = 976.5 / Mg+ = 1.2
NH4+ = 8.5 / Mn+ = 0.1 / Fe+ = 1.2
Cl- = 5146 / F- = 0.5 / HCO3- = 22 / CO3- = 12
H2SiO3 = 52.1 / HBO2 = 83.5 / CO2 = 0.2
成分総計 = 8518mg

北海道網走郡大空町東藻琴末広393
0152-66-3111
男女別内湯
大人 450円、中人 140円、小人 70円
+ 芝桜祭り期間中は別途、芝桜祭り入園料、大人500円、子供250円
5月中 : 11:00 ~ 18:00
7月~9月末まで : 16:00 ~ 20:00
オープン期間が非常に短く、毎年微妙に異なるようなので、要事前確認

少し前の記事から、しつこく何度も同じような出だしで書いていますけど、私 + 紅鮭(妻) + 子供2人 + 私の母 + 私の姉 + 義理の兄 + 姪っ子の、計8人で北海道に旅行に来ました。
これが、一昔前のように私と紅鮭の2人だったり、温泉仲間と一緒であれば、観光なんかそっちのけで全行程を温泉だけに絞る事が出来るのですが、家族旅行ともなるとそうもいきません。
特に子供がいるとなると、必然的に遊べる場所を探すことになります。
どこに行こうかと前日まで相談しながら、紅鮭が「ここなんてどう?」と提案してきたのが、糠平温泉から知床までの移動途中にある東藻琴(ひがしもこと)にある芝桜公園です。
なんでも、ひとりの農家さんが植え始めた芝桜がどんどんと広がり、山全体が芝桜のピンクでとても綺麗なのだそうで、ちょうど今が見頃。芝桜まつりを行っていて絶景を楽しめるのだそうです。

絶景と言えば、国営ひたち海浜公園のネモフィラを見て、とても綺麗だったことを覚えています。ネモフィラは青ですが、芝桜はピンクで、これはこれでとても良さげ。
個人的にも見てみたいですし、公園であれば子供も遊べそうって事で、ここに行こうと決定。

で、早速どんなところかネットで調べてみたら、芝桜公園のホームページが出てきたわけですが、そのページの片隅に小さく、温泉が併設されているような事が書かれていました。
芝桜祭りの開催中と、夏季の短い間のみの、期間限定温泉なのだとか。
ふむふむ、これはこれで気になるので、折角だから入ってみようと言う事に・・・

ちなみに、この時点ではこの芝桜の湯については殆ど何も知らず、全く期待していませんでした。

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で、翌日。
糠平温泉を出発した我が家一行は阿寒湖や摩周湖なんかを観光しつつ、芝桜公園に到着。
この日は曇り時々小雨の空模様で、日が差していなかったのは残念ですが、山一面がピンクに染まる風景はなかなかの絶景!

まずは一通り芝桜を見て、そういえば温泉ってどこにあるんだろう?
って事で、探してみたら、まぁ、確かにありました。
なんか、凄く端っこにあります。敢えて人目を避けたような、誰もそんな所行かないよって感じの場所です。

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分かりやすく説明しますね?
チケットを買って、芝桜公園の入り口入るでしょ? ゲートをくぐると、左前方に絶景の芝桜が広がっているんですよ。来た人全員が全員、「わ~! キレ~!!!」ってなること間違いありません。もう、視線は芝桜に釘付け。
そんな絶景の手前には案内所や売店、遊覧車なんかもあります。でも、そんなのはひとまず後回しで、芝桜のピンク一色で染まる山に登れる遊歩道にまっしぐらですよ!

さて、これから紹介する芝桜の湯は、綺麗に咲き誇る芝桜の真反対、ゲートをくぐって右側にあります。来園者の動線から完全に外れた場所ですので、そっちに視線を向ける入園者なんていません。
距離も微妙に離れていて、遠くにポツンと佇んでいます。
チラっと一瞬でも視界に入ったところで、公園の管理事務所にしか見えません。
「そっちは行っちゃ駄目だよ!」オーラすら漂っています。

そんな訳ですので、この日はゴールデンウィークの真っ只中で、芝桜まつりで賑わいを見せていたにも関わらず、温泉に入りにくる人は誰もいません。
事前にネットで調べて、どうやら温泉あるらしいぞって情報を得ていた私ですら、どこにあるんだか分からず結構探しました。
しかも、見つけたは良いものの、イベント広場から行こうとしたら遊覧車の通り道がネットで塞がれ通れなくなっていて、目の前に建物があるのに辿り着かないし・・・(ぐるっと迂回した)

「この温泉、本当に入れるのだろうか・・・?」なんて、物凄い不安を感じながらでしたが、中に入るとちゃんと受付に女性がいたのでほっと一安心。
やっぱりと言うべきか、先客は誰もいません。
受付の女性も「え?お客さん来たの?」って、驚いているように見えたのは気のせいかな?

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お風呂は男女別の内湯のみで、建物の外観通りにシンプルです。
ちなみにこの時、母と姉夫婦 + 姪っ子の4人は温泉には入らず芝桜を見ており、温泉に入りに来たのは私と紅鮭 + 娘2人。(温泉についてきた我が家の娘は流石です!)
この時の私は、なるべく早く姉夫婦たちと再合流しなければと、すぐに入ってすぐに出たい気持ちが強かったです。

どうせたいしたお湯ではないだろう・・・ 最初は正直、そう思っていました。

でも、異変に気付いたのは脱衣所に入った瞬間です。
いや、正確に言えば、建物に入った瞬間から気付いていたんですけどね、脱衣所に入った瞬間にはっきりこれは!?って分かったのです。

脱衣所がアブラ臭で充満しているのです!

慌てて服を脱ぎ、浴室のドアを開けると、アブラ臭が襲って来ました。
湯気がアブラ臭いのです。顔面がアブラ臭でムワっと包まれました。
まったく期待していない、さっさと入ってとっとと出ようと思っていた温泉で、このアブラ臭。ビックリと言う一言で片づけられないような衝撃です。

浴室はシンプルで、入って正面に湯舟が2個あり、左が中温(適温)、右が高温(熱め)浴槽です。
お湯は無色透明。湯口からザブザブとお湯が注がれていますが、浴槽隅にある廃湯口からお湯が回収される仕組みで、洗い場へのオーバーフローはありません。恐らく循環されているものと思われます。

ただ、目立たずひっそり佇むロケーションゆえか、ゴールデンウィークで一番賑わう時期にも関わらず利用者はほとんどいない様子で、お湯の鮮度は非常に良いです。
何よりもお湯から漂うアブラ臭が素晴らしいのひとこと!
印象としてはピュアアブラ臭で、岩手のでめ金食堂を薄くしたような感じです。
肌触りはシットリ系で、塩化物泉としては結構濃い目、少しずっしりと来るような重さを感じるお湯です。

源泉温度が少し高いため、加水されているようです。
湯使いとしては、加水 + 循環で、恐らく塩素消毒もされている事でしょう。あまり良いものではありません。
だとしても、そんな不味い湯使いを包み隠してしまうような、しっかりと個性的なお湯。
中温は41度、高温側でも43度とそんなに熱くありませんが、どっちも気持ちが良い!
ゴールデンウィークとは言っても、ここは北海道の網走すぐそばです。
ダウンジャケットが必要な程に肌寒い日でしたので、しっかり暖まるお湯は嬉しいです。

湯口に鼻先を突き付けて臭いを嗅いでみると、アブラ臭の特徴を更に強く感じます。
新湯を投入しながらの循環かな?

私はけっこう色んな温泉に入っていると自負しています。
もちろん、ここよりも良いお湯は沢山ありますし、良いお湯だと聞いていて期待して入り、評判通りに素晴らしかった!って所も沢山あります。
でも、過去の温泉を振り返って、全く期待していなかったお湯でここまで驚いた事って、あまり記憶がありません。

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少し後ろ髪を引かれながら温泉から上がると、先ほどは気付かなかった足湯がありました。
こちらに張られているのも温泉で、しっかりとアブラ臭がします。
でも、折角の足湯ですが、相変わらず誰にも気づいて貰えず、ポツンと佇んでいます。
寒い日でしたので、目立つ所にあればみんな喜んで利用したと思うんですけどね~・・・

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ちなみにこの温泉には後日談があります。

温泉仲間にこの温泉に入った報告をしたんですよね。
私の温泉仲間はアブラ臭温泉と聞くと目の色が変わる人が多いので、もう誰かこの温泉にも入っているんじゃないかな? と思って。
そしたら、驚くことに誰もこの温泉の存在を知らず、大騒ぎになりました。
しかも場所は北海道でも道東で遠い場所です。かなり遠い場所にある期間限定温泉なので、なかなか行く事も出来ません。
「ひどい煽りだ!」と非難轟轟? になり、かなり焦りました。
私が報告してからすぐに訪問している人もいたし・・・

そんなわけで、私にとってはかなり思い出深い一湯です。
お湯だけで評価したら☆4.0ってところですけど、色々と驚く施設で後日談もあったので、☆は0.5追加の4.5です。
でも、もう一度行きたいと思っても、もう行けないだろうなぁ~・・・
さすがに遠すぎます!

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2018年 5月5日 ー 日帰り入浴・初訪問時のレポート

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