北海道

湯元 湧駒荘 (旭岳温泉)★4

最終入湯日 : 2008-7/19

ナトリウム・マグネシウム・カ ルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉 ・・・など、計5本

成分表発見できず

北海道上川郡東川町勇駒別
0166-97-2101
1500円

旭岳温泉にいくつかあるお宿の中で、源泉を5本所有しており、入浴料金は高いけれどもお湯は素晴らしいと聞いていたお宿です。是非とも立ち寄りたいと思って行ってみました。
ちなみに、日本秘湯を守る会の会員宿です。さすが秘湯会のお宿、旭岳温泉の中でも一番大きくて立派です。
ちなみに、この湧駒荘、最近「神々の湯」と言う日帰り入浴施設を作り、こちらは800円で入浴する事が出来ますが、今回はその神々の湯ではなく、本館を利用する事にしました。
「神々の湯」も良いとは思うのですが、源泉そのままを楽しむ事が出来るのは、本館だけだからです。
ただ、痛いのは、本館利用だと金額が1500円と高額な事です。立ち寄り入浴で1500円って、関東でもなかなか聞きません。今回は滅多に来ることが出来ない北海道と言う事で、金額はあまり考えずに立ち寄りましたが・・・ 今になって思えば、やっぱり高かったなぁと思うわけで。

さて、その本館のお風呂。「ユコマンの湯」と「シコロの湯」の2箇所があり、それぞれを時間帯で男女別に入れ替えています。
この日は「シコロの湯」が男性用になっていました。
内部はとても落ち着いた感じです。1500円と言う金額を払って立ち寄りする人は少ないと見られ、私達以外は全員宿泊者のようです。その為、人の数はまばらな状態。
ある意味ゆったりと寛げてベストな状態と言えます。
まずは内湯。湯船が3箇所ありました。

最初に向かったのは、一番左端にある湯船。「元湯」とあり、茶褐色に濁っています。
温度は42度ほどで適温。肌触りがペタペタする、金気臭のするお湯です。お湯の表面には油膜のような物が浮いています。とろみを感じるやさしいお湯で、いつまでもじっくりと浸かっていたくなってしまいます。
元湯の右隣は「目薬の湯」だそうです。こちらは無色透明。40度程に温いお湯です。
元湯とはまったく異なり、つるつるしてまったく癖の無いやさしいお湯です。湯船が浅く、寝湯のように体を傾けながら入る事が出来ます。湯口からざぶざぶと注がれるお湯の臭いを嗅いでみたところ、僅かに金気臭のような物を感じますが、これはもしかしたら隣の元湯の臭いかな?

2つ並ぶ元湯と目薬の湯から離れた所にある のが、「寝湯」です。
こちらには光の加減で少し青白く濁って見えるお湯が張られていました。
温度はとても温くて、36度程度。お湯を張っている最中なのか、オーバーフローはしていません。湯口からは適温のお湯がチョロチョロと注がれています。元々少ない湯量なのか、温度を低くするために湯量を絞っているのかは、不明です。
もうちょっと湯量が欲しいところではありますが、でも、このお湯は悪くありません。
僅かな金気臭と薬品臭のような物が混じるお湯で、サラサラする、これまた優しい感触です。
寝湯とあるとおり、本当に寝てしまいそうな気持ちが良いお湯です。

続いて、露天風呂。内湯からそのまま外に出 ることが出来ます。
渡り廊下を歩いた離れのような所にあり、岩風呂の湯船がひとつありました。
こちらに張られているお湯は、黄土色に濁る土類系の物です。お湯はしっとりペタペタ系の物で、金気臭と土類臭が混じります。温度は41度くらいで、温め。
ゆったりと浸かる事が出来ます。
湯口から注がれるお湯の臭いを嗅いでみたところ、僅かにガス臭を感じました。
元湯に似ている気もしますが、元湯は金気臭主体なのに対し、こちらは土類臭が強く出ているような印象です。

・・・で、あれ? ここに来て、5つあるはずの源泉が、4つの湯船しか無い事に気付きました。露天の一角に扉があり、この先に何かあるのかと思って手を掛けて見るも、ビクともしません。力いっぱい空けてその先が女湯だったりすると大問題なので、諦めましたが、後からお宿のHPの見取り図を確認した限りでは、露天には湯船が2個あるはずなんですけどねぇ。
ユコマンの湯に入った紅鮭によると、湯船はちゃんと5種類あったのだそうです。
うーん、クヤシイ。折角1500円払ったのにぃ!
しかし、仮に4種類しか入る事が出来なかったとしても、それぞれが良いお湯であった事には違い無く、悪くは無かったのですけどね。

全体的な印象は、「温めでやる気のな~いお湯達」と言う感じです。
ちなみにこの「やる気のな~い」と言うのは、褒め言葉。このお湯に浸かっていると、脱力してくると言うか、北海道に来てガツガツ温泉に入りまくっている私の緊張が解きほぐされて、「まぁ、そんなに慌てんなよ!」と言う気分になって来ます。
特に気に入ったのが「寝湯」で、このお湯に浸かっていると、お湯の観察とか温泉のレポートなんか、どうでも良いような気分になってしまいます。
と、言うわけで、印象に残っている割には、細部はあまり覚えていなかったりして・・・

機会あったら宿泊で再訪したいと思った一湯です。
ただ、立ち寄りで1500円取るだけあって、宿泊も相応に高いんですよね。
館内の雰囲気は非常に良いのですが・・・
再訪だけならまだしも、そのうえ宿泊となると、そんな機会訪れるかどうか・・・ 多分無いような気がしないでもありません。(涙)

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