北海道

沖野温泉 (ポンベツ川温泉)

アルカリ性単純硫黄泉、かな?

北海道白老郡白老町
野湯
無料
24時間 (日中でないと危険)

今回の北海道遠征の目的はズバリ、日本一到達困難な野湯と称される金華湯に入る事です。
日本一到達困難だったかどうかはさておき、色々な苦労と、Oさんによる多大なるご支援ご協力のもと、無事に入り帰ってくる事が出来ました。

で、そのOさんから、ここも良いよと案内して貰ったのがこちら、白老町の山の中にある沖野温泉です。
こちらも野湯で、金華湯ほどではありませんが、徒歩で行くには結構な距離があります。
今回も引き続き金華湯でお世話になったカブ君に活躍して貰いました。

距離としては金華湯よりも遥かに近いですが、オフロードの難易度?としては、金華湯とそう変わらない感じです。
金華湯の往復で鍛えられたのか、少しだけ走りに安定感が出て来たのではと自負。
それでも1回、派手にすっ転びましたけどね・・・ (;^ω^)

途中で沢に出くわすのですが、なんと、バイクでそのまま沢を遡上していきます。
金華湯でも渡河はしましたが、川を遡って走る事はしませんでしたので、とても新鮮な経験です。

オフロードを走る事およそ30分、目的の沖野温泉に到着。
到着した時の達成感って、やっぱり良いですね!

オフロード走行にハマってしまいそうな予感・・・ なんて思いましたけど、東京からだと走れる所は少ないですし、私の場合は「その先に温泉がある!」と言うモチベーションがあるからこそのオフロードなので、そういう場所となると更に限られます。
と言う事で、早々に却下・・・

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さて、たどり着いた沖野温泉。
Oさんから事前にどんな温泉か聞いていましたので、特別驚くような事はありませんでしたけどね。
一言で言うならば、小さいながらも、まるで滝です。と言うか、まさに滝です。
なんと、この滝が全て温泉なんですよね!

このまま滝行のように打たれても良いのですが、折角だったらお湯に浸かりたい。
と言う事で、Oさんが用意してくれた子供用のプールで即席湯舟を作りました。
大人ひとりサイズです。

肝心のお湯の印象ですが、温めで35度位です。
ほんのり甘い硫黄臭。
見て分かる通り、ドバドバの掛け流しです。
気持ちが良いのですが、滝になって源泉が注がれるので、お湯跳ねが凄く、顔中が温泉まみれになります。
幸せと言えば幸せなのですが、落ち着いてゆっくり入るって感じではありませんね。

それにしても、お湯の印象はつい先ほど入った川又温泉と非常に似ています。
湯量豊富、甘い硫黄臭、温めの泉温。
川又温泉は足元自噴でしたが、こちらは頭上からお湯が降り注ぐスタイル、真逆ですね。
これはこれで、なかなか、素晴らしいです!

普通に単独で温泉めぐりをしていたのでは、一生入る事の出来ない温泉でした。

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帰り道のオフロードも楽しかったです!

このあと、Oさんのご自宅に戻り、2日間お世話になったカブ君とお別れ。
下手くそな私が相手でも元気に走ってくれました、お疲れ様でした!

去年の今頃は、バイクで北海道を走る事は勿論、オフロードの山道を走る事なんて、夢にすら思ってもいませんでした。
とても良い経験が出来ました。
何から何までご準備下さったOさん、本当にありがとうございました。

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最後に余談ですが、この沖野温泉、沖野さんと言う人に由来するらしいですね。
話は昭和の初期まで遡りますが、なんでもこの沖野さん、この地で宿まで建てたそうです。
でも不便な山の中って事であまりお客さんが来なく、廃業してしまったのだそうな。

この地で温泉宿を営もうとした沖野さんからしたら、さぞかし無念だった事でしょうけど、そんな沖野さんの名前が残っていて、お湯は今でも生きているって、なんだかロマンを感じますよね。

沖野さんにも感謝です。
気持ちが良いお湯でしたよ、ありがとうございました!

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2023年 9月3日 - 初訪問・日帰り入浴

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