重曹泉
東京都大田区西蒲田1-8-22
03-3753-4630
男女別内湯
400円
15:00 – 23:30
JR京浜東北線の蒲田駅から徒歩15分程の住宅街にある温泉銭湯です。
辰巳天然温泉の比較的傍にあり、探せば他にも温泉銭湯があちこちに点在する、東京でも貴重な温泉エリアです。
お風呂道具が詰まった桶を持って行き来する人も多く見受けられ、東京にいながら東京じゃないような気分を味わえます。
建物内部も、いかにも伝統的と言える造りをしており、何だか心が安らぎます。
男女脱衣所の間に番台があり、そこにオジサンが座っています。
女性用脱衣所が丸見えなんですが、今時こんな造りも珍しいですね。
とても広々とした脱衣所で使い勝手はなかなか良いです。
天井が非常に高いのが印象的で、レトロな風情がたまらなく良いです。
浴室の天井も高く、広々としています。内湯なのですが妙な開放感があり、とても素晴らしいです。カランや浴槽のレイアウトは他所の銭湯と同じようなもので、手前に洗い場、奥に浴槽があります。
男女を仕切る壁にはタイル絵が描かれているのですが、見ていると何だか和みます。
浴槽側の壁にはお決まりのペンキ絵で駿河湾を一望出来ます。
コテッコテの銭湯風情なのですが、妙に落ち着くのは何故でしょう。
浴槽は2つに分かれており、右側の広いほうには白湯が、左の小さい方には黒湯が張られており、どちらもジャグジーされていました。
そう言えば、東京の銭湯でお湯が静かな所って記憶に無いのですが、衛星上の理由とかで浴槽内のお湯を絶えずかき混ぜるように義務付けられているんでしょうかね・・・?
さて、肝心のお湯の感触はと言うと、直前に入った辰巳天然温泉と殆ど同じです。
物凄く真っ黒。透明度2cmといったところでしょうか。辰巳よりも少し色が薄い気もしますが、それでも充分過ぎるほどに濃いお湯です。
肌触りは僅かにツルツルするもので、かなり熱めに調整されており長湯が出来ません。
ほぼ無臭のお湯で、恐れていた塩素臭が殆ど感じられなかったのは良いのですが、すぐ隣の白湯から強烈な臭いが流れてきてしまうので結果的には塩素臭い風呂になってしまっているのが非常に残念。
見た目は強烈ですが、あまり浴感が強いお湯では無く、お湯そのものがかなり劣化しているような印象を受けました。
泉質のせいか、温度のせいかは定かでありませんが、かなり温まり、搾り取られるように汗を掻きました。
体中の毒物が抜けていくような感覚がとても気持ちよかったです。
東京でも数が少なくなってきた、昔ながらの風情を残す温泉銭湯。
いついってもこのお湯と風情が楽しめるよう、いつまでもこのままの姿で残っていて欲しいものです。
2006-2/19
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