鹿児島県

新とそ温泉 (新とそ温泉) ★3.5

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
(源泉名:甲突川右岸27号)
45.5度 / ph7.9 / R1.9.10
Li+ = 0.6 / Na+ = 637 / K+ = 11.7 / NH4+ = 3.3
Mg+ = 4.2 / Ca+ = 16.1 / Sr+ = 1.5
F- = 1.5 / Cl- = 530 / Br- = 1.7 / SO4- = 311
HCO3- = 424
H2SiO3 = 36.1 / HBO3 = 11.8 / CO2 = 2.2
成分総計 = 1993mg

鹿児島県鹿児島市唐湊1丁目29−1
099-255-4826
男女別内湯・サウナ・水風呂・プール
大人 460円、小学生 150円、未就学児 80円
4:00 ~ 22:30
第4月曜定休(祝日の場合は翌日)

当ホームページを普段からご覧いただいている方であればご存じと思いますが、通称紅鮭こと私の妻は鹿児島出身です。
そのため、毎年1回は鹿児島に帰省するのですが、その都度必ず温泉には入ります。
鹿児島市内にはあちこちに温泉銭湯があるので、実家のお風呂は使わずにいつも近場の温泉銭湯を利用するのですが、この新とそ温泉はホームページの更新が滞っていた2013年の年始に一度入っています。
その時は紅鮭は別の用事で別行動しており、たまたま同じタイミングで鹿児島に来ていた青森在住の温泉仲間Aさんと合流し、一緒に湯めぐりした際に立ち寄りました。
温泉の浴室に何故かプールがある不思議な所って記憶していたんですよね。

その時の記憶も程よく薄れた事ですし、実はその時に使っていたデジカメを紛失してしまい記録にも残っていないので、再訪してみる事にしました。

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場所は鹿児島市内です。といっても、鹿児島市内って広いんですよね。
鹿児島中央駅から少し南側で、市街地と言うよりも住宅地の高台って感じの場所にあります。
ちなみにですが、紅鮭の実家からだと車で15分程の場所です。
この日は日が沈んでから訪れたので辺りは真っ暗ですが、晴れた日中であれば雄大な桜島を眺める事が出来ます。(鹿児島市内にいたら桜島なんていつでも普通に見れますので、それほど珍しい事ではありません)

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新とそ温泉の「新」の字が妙に小さいのが面白いですね。
恐らくですけど、もともと「とそ温泉」があって、それを建て替えなのかリニューアルなのか、新しくしたから「新」を付け加えたのかな? とか、勝手に想像。
それとは別に、入口ドアには「前田会計事務所」なんてのも貼られていました。
ん? 会計事務所?

入浴代は入口の券売機にて購入します。
金額は大人460円也。鹿児島の銭湯組合の標準的な金額ですね。
券売機の裏には階段があり、前田会計事務所はその先にあるらしいです。
まぁ、別に用事ありませんのでスルーしましたけど、温泉に入るついでに税金の相談とかも出来ますので、興味ある方はどうぞ・・・

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浴室内は今時の温泉らしく撮影禁止です。
撮影禁止の施設が増えてしまうのは残念ですけど、この日は多くの人で賑わっていて撮影なんか出来るタイミングありませんでした。
なので、お風呂の様子は待合所に貼られていた見取り図から想像して下さいなのですけど、脱衣所入って正面が洗い場があり、右側に温泉の湯舟があります。

湯舟は2槽に分かれていて、脱衣所から見て手前側に湯口があり、湯口側が少し熱め。奥の湯舟はオーバーフローを貰う形で、適温です。
ほんの僅かに茶褐色で透明度の高いお湯で、僅かに金気臭とモール臭があります。
残念ながら塩素循環と言う湯使いですが、お湯からの塩素臭はありません。
わずかにツルツルする肌触りもあり、浴感は悪くありません。
湯口からはザブザブとお湯が注がれていますが、純粋な新湯なのか循環された後のお湯なのかは不明。
それとは別にチョロチョロと新湯が注がれる湯口があり、その脇には飲泉コップあります。
それを口に含んでみたところ、わずかに塩味と、水道水の鉄管みたいな金気味がしました。

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で、問題は、脱衣所から入って左側です。
プールがあります。はい、プールです、間違いなくプールなんです。
どうやらここにも温泉水が使われているみたいですが、プールですので冷たいです。
プールなだけにだいぶ広いですし、子供達が頭から潜って泳いだりしますので、念入りな塩素消毒がされている様子。お湯(水?)からはかなりの塩素臭がして、その臭いがそのまま浴室全体に充満しています。

初めて訪れた際、青森の友人と一緒に入って「うわ、なんだか凄い塩素臭するね! まるでプールみたいだよ」「・・・いや、まるでじゃなくて、ほんとうにプールあるよ?」みたいな話をしたのを覚えています。

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そんな訳で、純粋に温泉だけを楽しみたい私からしたら、何でこんなモノが・・・ って苦言を呈したくもなるわけですが、何と言うか、これはこれで、ちょっと面白いからアリかも?
銭湯の内風呂にプールがあるなんて、珍しいですからね!
それに、キャッキャと大騒ぎしながら楽しんでいる子供達を見ると、浴室全体に反響する奇声も心地よいBGMに聞こえてくるわけで・・・

「あぁ、元気なこの子たちがいる限り、きっと鹿児島も安泰だ!」

なんて事をぼんやり考えながら、楽しい湯浴みをする事が出来ました。

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もしも私が鹿児島に住んでいたら、子供達にせがまれて頻繁に来ていたでしょうね。
子育て世代には嬉しい、とても個性的な温泉です。

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2024年 1月3日 - 再訪・日帰り入浴

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