北海道

来夢人の家 (仲洞爺温泉) ★3.5

カルシウム-硫酸塩温泉
(源泉名:仲洞爺H07)
38.4度 / ph8.8 / 毎分80L / 動力揚湯 / R1.5.14
Na+ = 135 / K+ = 1.5 / Mg+ = 0.8 / Ca+ = 529.9
NH4+ = 0.2 / Fe+ = 0.1
F- = 3.1 / Cl- = 21.2 / HCO3- = 6.6 / SO4- = 1449
HPO4- = 0.1 / OH- = 0.1 / CO3- = 41.2
H2SiO3 = 34.5 / HBO3 = 6.6 / CO2 = 25.3
成分総計 = 2255mg

北海道有珠郡壮瞥町仲洞爺30-11
0142-66-7022
男女別内湯
大人 450円、小人(小・中学生) 140円、幼児(未就学児) 70円
夏季(4~10月)10:00 ~ 20:30
冬季(11~3月)10:00 ~ 19:00
祝日以外の火曜定休

洞爺湖畔にある温泉施設です。
前日宿泊した洞爺湖温泉の場所が、洞爺湖を時計に見立てて7時の辺りで、直前に入った洞爺財田温泉が0時20分だとすると、この来夢人の家があるのは2時30分ってところでしょうか。
え? 説明が分かり難い?
具体的な場所を知りたい人はググって下さい、ハイ。

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なお、来夢人と書いて「きむんど」と読むらしいです。
近くにキムンドの滝と言うのがあり、そこにちなんで名付けられたと思われます。なお、そのキムンドの滝へは遊歩道で行けたそうですが、今ではその遊歩道が損壊してしまい通行止めなのだとか。
で、更に掘り下げて、キムンドとはどういう意味かと言うと、アイヌの酋長「キムンド」に由来します。

難を逃れ辿り着いた源義経が、この地のアイヌの酋長であるキムンドに会いに来たのだそうです。
義経はキムンドとの面会を望み、洞穴に籠り7日間待ちましたが、結局キムンドに会って貰えなかったみたいですね。

史実として伝わる限りでは、義経は岩手県の平泉で最期を遂げいるので、北海道には渡っていません。
その義経がここまで逃げ延びて来たと言うだけでもロマンなのですが、なんと、そのキムンドに会えなかった義経は、その後日高に行き、大陸の情報を得た後、積丹半島を経由して海を渡ったなんて説があります。
そう、誰もが一度は聞いた事のある、チンギス・ハーンは義経だった伝説ですね。

荒唐無稽な話ですけど、日高には義經神社なんて言うのもあるそうです。
平泉で不遇の死を遂げたとされる源義経、本当は蝦夷まで逃げ延び、その後大陸を渡りチンギス・ハーンになったのでしょうか!?
信じる信じないはあなた次第です。

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さて、長い前置きを書きましたが、改めまして、来夢人の家です。

元々は町営の温泉でしたが、今は現地のNPO法人が管理しているらしいので、半官半民の施設って感じです。
すぐ隣にはキャンプ場も併設されていて、道の駅程の規模はありませんが、観光の拠点みたいになっていました。

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私は少し早く来すぎてしまいましたが、オープンの10時前には私以外にも数組、オープン待ちの人がいました。
開湯と同時に駆け込み、慌てて写真撮影。

木造で風情のあるロッジ風の浴室ですが、ここで使われている木材はフィンランドから運んできた松材なのだそうです。
木なんて北海道に幾らでも生えているのに、何故わざわざフィンランドから!? と思いましたが、来夢人の家のある壮瞥町はフィンランドにあるケミヤルヴィ市と友好都市なのだそうですね。

フィンランドの木材に囲まれた風情ある温泉のお湯はと言うと、無色透明でパッと見だとあまり特徴が無さそうなものです。
最初ちょっと熱めに感じましたが、お湯に浸かっていると次第に熱さを忘れる感覚。なんか芒硝泉っぽいなぁと感じてはいましたが、浴後に成分表を見て納得。なんと、硫酸イオンが1449mgも入っているのです。
芒硝臭は無くて、石膏系の成分臭を僅かに感じます。

源泉温度が38度と少しだけ温いので、加温はしていますが、塩素投入や循環などはしておらず、掛け流しのようです。
営業開始直後に入りましたので、お湯の鮮度は抜群。
気持ちが良いお湯です。

ただ、こんな事は書く必要無いと分かっていますけど、北海道は温泉の宝庫なんですよね。
もうちょっと個性があればなぁ~なんて気が、少しだけですが、しないでもありません。
これがウチの近所にあれば、間違い無く回数券買って通うんですけどね~

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なにはともあれ、義経伝説とかフィンランドの木材とか、話題作りには良い温泉です。
食堂なんかもありますので、使い勝手も良いですし、フラッと立ち寄るには良い所だと思いました。

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2023年 9月4日 - 初訪問・日帰り入浴

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