北海道

宝湯 (白老萩野温泉) ★4.0

ナトリウム-塩化物温泉
(源泉名:ケイホク温泉)
46.8度 / ph8.1 / 動力揚湯 / 毎分100L / H29.10.24
Na+ = 764.7 / K+ = 52.5 / NH4+ = 4.0 / Mg+ = 1.9 / Ca+ = 41.6
F- = 1.4 / Cl- = 1112 / HCO3- = 358.9 / HPO4- = 2.1 / CO3- = 25.9
H2SiO3 = 46.4 / HBO3 = 42.6 / CO2 = 4.8
成分総計 = 2459mg

北海道白老郡白老町萩野23−3
0144-83-2507
男女別内湯
大人(中学生以上) 370円、中人(小学生) 140円、小人(未就学児) 70円
12:00 ~ 18:00
営業は木曜と日曜のみ

白老にある温泉銭湯です。
白老~虎杖浜周辺には日帰りで入浴出来る旅館や、日帰り入浴施設も幾つもありますが、純粋な銭湯って言うのは少し珍しいです。
多分だけどここだけなんじゃないかな?

この宝湯、今回どうしても入っておきたい一湯でした。
と言うのも、いつ営業終了してもおかしくない雰囲気なのですよね。
営業しているのは週のうち2日だけ、木曜と日曜のみ。12時~18時までとなっていますが、営業時間内でもやっていない事がしばしばあるのだとか。
今回はたまたま日曜日に白老に来る予定があったので、この機会を逃してしまうと次はいつになるか分かりません。
入れるうちに入っておかないと、気が付いたら・・・ なんて事がありそうなんですよね。

と言うわけで、宝湯に到着。
Oさんの案内で来ましたので迷う事はありませんでしたが、自力で探すとなると、ちょっと迷ってしまったかもしれませんね。
一応「宝湯」と書かれた看板はありますが、面している大通りにそっぽを向く位置についているので、全く目立たないのです。

ちゃんと営業しているか不安を感じながら中に入ろうとすると、どこからともなく、本当にどこからともなくなのですが、気付いたら背後にご主人が立っていました。
立ち寄りをお願いすると「今お湯張ったばかりだから・・・」とおっしゃる。
あぁ、これ駄目なパターンかなと思いきや、大丈夫との事で、ほっと一安心。
ご主人、浴室に入ってお湯を確認してくれて、「右側は熱い、左側に水を足しているからそのうち適温になるから・・・」との事です。
ちょっとぶっきらぼうな印象を受けましたが、とても良い人です。

それにしても、とても渋い銭湯ですね!
良く言えばレトロ、悪く言えばちょっとボロっちい感じです。
私はこの雰囲気大好きです!
でも、温泉マニアじゃない旅行者がここに迷い込んだら、なんか凄い所に来てしまったとビックリするでしょうね。
まぁ、そんな人は滅多にいないでしょうけど。

.

お風呂はシンプルに内湯のみです。
手前に洗い場が数人分、奥に湯舟がある、いかにもな銭湯スタイル。
脱衣所の雰囲気も素晴らしかったですが、浴室も最高です!
悪く言えば、やっぱりボロいです。
でも、私にはこれが良い感じに使い古された、とても素晴らしい風情に見えるんですよね。

さて、肝心のお湯。
ご主人の言うとおり、右側は48度位ありそうです。
頑張れば入れなくも無さそうですが、とりあえずパス。
左側は加水で温度調整がされていますが、それでも結構熱めで45度位ありました。

うっすらとウーロン茶色で、湯底は辛うじて見えない程度の透明度です。
お湯からは心地の良いモール臭とアブラ臭。
白老~虎杖浜周辺の温泉でアブラ臭がする事自体は珍しくはありませんが、ここ宝湯のアブラ臭は他と比較しても少し強めに感じます。
何度も手のひらにお湯を掬って臭いを嗅いでしまいました。
控えめに言って最高です。

カランから出るお湯も温泉なんですよね!
温泉100%だと熱すぎるので、加水して温度調整をしてあげる必要があります。
少し熱めにして、なるべく源泉濃度高め頭からかぶると、何とも幸せな気分に浸れます。

今回はスケジュール的にも無理せず来れましたが、入る事が出来て本当に良かったです。
あまり考えたくは無い事ですけど、もし次に北海道に来た時、既に廃業・・・ なんて事になっていたら、後悔してもしきれませんからね。

.

浴後、ご主人からコーヒーを頂いてしまいました。
そのついでに色々とご苦労されている話を伺ったのですが、温泉を維持していくって、大変な事ですよね。

営業時間に難がありますが、ここのお湯は本当に良いです。
多少無理をしてでも、入れるうちに入っておきたい、素晴らしい温泉です。

.

2023年 9月3日 - 初訪問・日帰り入浴

コメント