ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(源泉名:湯川3丁目1号井~4号井源泉混合)
63.8度 / ph7.2 / R4.10.6
Na+ = 2201 / K+ = 136.8 / NH4+ = 1.7 / Mg+ = 194.1
Ca+ = 603.8 / Fe+ = 0.3
F- = 2.6 / Cl- = 4167 / Br- = 9.8 / I- = 0.1
SO4- = 780.7 / HCO3- = 865.3 / CO3- = 1.0 / HPO4- = 0.4
H2SiO3 = 71.6 / HBO3 = 20.1 / CO2 = 43.8
成分総計 = 9101mg
北海道函館市湯川町3丁目12-11
0138-59-4126
男女別内湯・岩風呂?
大人 500円、小人 250円
13:00 ~ 22:00
T-Kさんと一緒に函館湯めぐりをするにあたり、一泊は恵山温泉、もう一泊は函館市街地からも近い(というか、函館市街地の中にある?)湯の川温泉と決めました。
さて、問題はお宿です。
湯の川温泉には宿が沢山あるのですが、人気観光地の函館と言う場所柄か、大規模ホテルが多くて予算的にもなかなか厳しい。
そんな中でT-Kさんがイチオシしてくれたのがこちら、ホテルテトラ湯の川です。
一泊朝食付きで、正確な金額は忘れたけど、確か一人あたり7000円です。
金額だけ見れば安いというより、むしろ普通。でも湯の川温泉ではもしかしたら最安値!?
T-Kさんは何度も泊っているそうですが、湯使いも含めてオススメだそうですので、こちらにお邪魔する事になりました。
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さて、ホテルに到着。
最初に気になったのは、駐車場でお出迎えしてくれた謎のマスコットキャラクター。
T-Kさんは「ピッカリ君」と言う可愛らしい名前で呼んでいましたが、調べてみたら正式名称は「コージ君」と言うらしいです。
なんでも、ここ函館以外にも全国で展開するホテルテトラグループ社長の三浦孝司氏(実際は2022年に社長を退かれているようですが、このまま「社長」と言う事で話を進めます)がモデルだそうです。
特徴的なのは何よりも、社長の頭を忠実にデザインしたと思われるハゲアタマ。
なんとこのホテルテトラでは、頭髪が薄い、またはスキンヘッドに近い髪形の人が自己申告をすれば、宿泊代が500円割引になる「ハゲ割」と言うのがあるそうです。
ナンダそりゃ!? って感じですが、その割引が生まれたストーリーが面白くて、
社長「部屋の掃除で何が大変?」
従業員「排水口に溜まった毛ですねぇ、絡みつくからもう大変!」
社長「じゃあ俺みたいなハゲだと掃除も楽だから安くしよう!」
と言う会話から生まれたサービスなのだそうです。
なお、ホテルテトラの公式ページでは、「このサービスは従業員から「お客様適用になりますよ」とお声かけすることはありません。」と書かれていました。
そりゃ、まぁ、嫌ですよね、「あなたハゲだからハゲ割しておきますね~」なんて言われたらw
なお、各方面から苦情が来たら嫌なので書き足しておきますが、このご時世使うと怒られそうなハゲと言う単語ですが、ハゲを誇りに思っている・・・かどうかは分かりませんが、ハゲを応援する社長の男意気に感銘しましたので、敢えて伏字などはせず、ハゲと言う単語を堂々と使わせて頂いております、不快な思いをされた方がいましたらお詫び申し上げます。
なお、私の頭髪につきましては、ハゲるどころか、髪の毛がフサフサすぎて鬱陶しいので、床屋でいつも多めにすいて貰っています。重ねてお詫び申し上げます。
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脱線しすぎたので、本題に戻ります。
到着したホテルテトラ湯の川温泉、見るアングルが悪いのだと思いますが、何だか建物が薄いです。通りに面していて立地は良いのですけどね~
それなりに年季の入ったホテルで、ビジネスホテルって感じです。
安価に宿泊出来ると言う点では素晴らしい所ですが、彼氏と素敵な函館旅行♪ なんて気分でここに来ることはオススメしません。
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今回の旅行は、T-Kさん、私、紅鮭、長女、次女、叔母さんの計6人。
予約はT-Kさんにお願いしたのですが、何故か4部屋確保してくれていました。
なんか部屋の数が多いけど、一部屋は宴会用って事で・・・
至ってシンプルなお部屋で、これと言った色気も特徴もありません。
まぁ、寝るだけですので、コレで充分です。
食事は外で済ませて来たので、ツマミにハセガワストアの焼き鳥にセイコーマートブランドのビール。
物凄く安上がり&質素ですけど、地元の人が日常的に食べている(であろう)物を頂くのが、私流には最高の贅沢なわけで・・・
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さて、肝心の温泉です。
お風呂はもちろん男女別。内湯と岩風呂と言うのかな・・・? が、あります。
まずは内湯。
手前に洗い場、奥にべローンと言う感じに伸びた湯舟があります。
こぢんまりとした浴室で、私は大好きな造りです。
私個人の偏った好みを抜きにして普通の人の感覚で言うと、客室数の割にはちょっと手狭かな?って気はしますね。
お湯は大盛湯などでも利用されている湯川3丁目源泉です。
大盛湯は熱湯でしたが、こちらのお湯は適温。
塩化物泉らしいずっしりと来る浴感があり、お湯の中では少しツルツルした肌触り、お湯から出るとしっとりペタペタです。
お湯は僅かに黄味がかっていて、透明、僅かに茶湯花が舞っていました。
鮮度は悪くありませんが、これと言って良い印象もありません。
程よく揉まれた入りやすいお湯。
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内湯の湯舟には飛び石があり、その先の扉を開けるともうひとつの浴室に辿り着きます。
扉を開けると階段があり、それを降りた先に湯舟がひとつ。
一瞬「露天かな?」と思ったけど、しっかり屋根が掛かっていますので露天ではありません。
階段を降りた分だけ天井が高くなっています。
表現としては岩風呂で良いのかな?
この浴室を設計した人は、温泉マニアの好みを分かっていますね!
ゴツゴツした石の階段を降りた先にある湯舟。(足元注意!)
全面板張りで、まるで山の中にあるの木造の共同浴場みたいな造り。(コンクリートの壁に板を張っているだけなんですけどね・・・)
湯底には岩が配置されている上に、湯口は浴槽内にダイレクト注入型なので、誰も入っていないと湯面が鏡張りのようになります。
「まさかここ、足元自噴か!?」(注. 共有源泉を引き湯してます) なんて期待すらしてしまう、不思議なオーラをまとった湯舟。
湯の川温泉のホテルで、こんな渋い温泉に出くわすなんて、思ってもいませんでした。
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しかも、この岩風呂のお湯、温いのです。
40度を下回る温度で、お湯から出る事無く、いつまでも浸かっていられます。
体をゆっくりと休めながら、静かにしていると、移動や湯めぐりで慌ただしかった一日の疲れがお湯に溶けて行くような、なんとも癒される感覚に包まれます。
無粋な事を書きますが、鮮度は良くないです。
でも、お湯がなまっているせいか、内湯よりも石膏臭や少し生臭いような潮臭が強めで、温泉に入っていると言う気分はこちらの方が強いです。
難点は、湯底に置かれた岩ですが、温泉成分のせいと思いますが表面がギザギザと言うか、ザラザラしていて、座り方によってはお尻が痛いです。
良いポジションを見つける必要があるわけですが、逆に良いポジションを見つけたらそこがスッポリはまって動けなくなるんですよね。それはそれで、野趣溢れる風情を楽しめるわけで、良し良し。
ここは気に入りました!
T-Kさんがオススメしてくれた理由が分かったような気がします。
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もちろん翌朝も入りましたよ!
明るい浴室も良いですけど、個人的な好みで言えば、やっぱり夜の岩風呂ですね。
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最後に朝食。
バイキング形式ではなく配膳型。ごはんのおかわりは自由。
これと言って特徴無し、まぁ、普通の朝食でした。
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湯の川温泉には他にも色々とお宿があり、気になる所も幾つかあります。
なので、次は他にも! って気もしますけど、なんだかんだで、また利用しちゃいそうな予感。
とても良いお宿でした、温泉マニアにはおすすめ!!!
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2023年 8月13日 - 初訪問・宿泊(朝食のみ)
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