北海道

花園温泉 (花園温泉) ★4.0

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(源泉名:パワーストーンの湯)
59.4度 / ph6.3 / 動力揚湯 / 毎分360L / H23.2.16
Na+ = 2137 / K+ = 137.3 / NH4+ = 1.5 / Mg+ = 277.5
Ca+ = 602.4 / Al+ = 0.1 / Mn+ = 0.2 / Fe+ = 10.1
F- = 3.0 / Cl- = 4153 / S2O3- = 0.4 / SO4- = 773.3
HS- = O.1 / HCO3- = 893.1 / CO3- = 0.1
H2SiO3 = 72.8 / HBO3 = 45.8 / HAsO2 = 1.2
CO2 = 461.1 / H2S = 1.0
成分総計 = 9571mg

北海道函館市花園町40−34
0138-51-1310
男女別内湯・露天・サウナ・水風呂など
大人 450円、中学生 100円、小学生 50円、未就学児無料
6:00 ~ 23:00
定休日月曜

2023年のお盆休み、我が家は函館に来ました。
8月10日の夜に東京を出発して、夜通しで車を走らせて青森入に入り、観光をしてから下風呂温泉のさが旅館で一泊。
その翌日に温泉仲間のT-Kさんと一緒に大間から函館までのフェリーに乗り、北海道で2泊してからフェリーで帰る計画です。

普通の人の感覚であればかなりの強行軍だと思いますけど、我が家にとってはこれが至って普通。
東京から鹿児島まで車で帰ったりしますからね。

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さて、函館についた我々ですが、紅鮭と子供達は函館の市内観光と言うことで、五稜郭に落として、ここから先は私とT-Kさんの2人での行動です。
目的はもちろん、温泉めぐり。
私にとってははじめての函館湯めぐりですが、T-Kさんは何度も函館に来ており、ほとんどの温泉に入り尽くしています。
そのため、道案内みたいな感じでお付き合い頂きました。
この場をお借りして、T-Kさん、その節は有難うございました!

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さて、そんなわけで、T-Kさんに連れて行って貰った函館の第一湯はこちら、花園温泉です。
紅鮭達を降ろした五稜郭から車でおよそ10分、函館市内にある温泉銭湯です。

なんと言うか、アプローチがレトロで素敵です。

ネオン菅で書かれた花園温泉の看板が良い味を出していますね!
お風呂から出る頃には夕方に差し掛かる頃で、点灯しているネオン管を見る事が出来ました。
これがもっと遅い時間だとネオン管が怪しく輝くそうです。
それはそれでちょっと見たかったなぁ~

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所謂、街中にある温泉銭湯って感じです。
時間も時間だったので、多くの人が出入りしていました。

そんな人の出入りが激しい玄関先には、猫が一匹、気持ちよさそうに寝ていました。

玄関先に猫がいる温泉って結構ありますよね。
私も家で猫を飼っていますので、猫の事は勿論大好きです。

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レトロな外観から想像が出来る通り、結構年季の入った造りです。
どことなく昭和な雰囲気が漂っています。
でも、懐かしさは感じても、さほど古さは感じません。
きっと手入れがちゃんとされていて清潔だからでしょうね。

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浴室内は撮影禁止。
ま、いまどきどこもそんな感じですから、仕方がありません。
写真で紹介出来ないのが残念・・・

脱衣所から浴室に入って最初に目に飛び込んでくるのは、縦にずらーっと並んでいる洗い場です。
なかなか壮観。
よく「浴槽に浸かる前に体を洗いましょう」なんて張り紙を見かけますが、これだけ洗い場が並んでいると、逆に素通りする方が難しい気がするほどです。

湯舟はずらーっと並んだ洗い場の先にありました。

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タイル張りの湯舟で、2槽に分かれています。
向かって左側の湯舟側に湯口があり、そちらは熱湯。46度くらいはありそうです。
その隣、右側の湯舟は仕切りの中で熱湯側と繋がっており、適温の42度位です。

お湯の見た目はほんのり緑がかって見える笹濁り、湯底はしっかり透けて見えますので、微濁って感じですね。
お湯からはほんのり潮臭。ごくわずかですが金気臭も感じます。
なかなかガッツリと汗の出る塩化物泉で、湯口のお湯を口に含んでみたところ、ハッキリと分かる塩味を感じました。

身も蓋も無い言い方ですけど、これと言って、特別珍しいお湯ではありません。
この手の塩化物泉って、日本全国結構あるんですよね。
でも、これはこれで、私は結構好き。
訪れたのが真夏だったので、幾ら北の大地北海道と言っても、この塩化物泉は体に堪えます。
それでも印象はとても良かったです。
これが真冬であれば、もっと印象が良かった事でしょうね!

ちょっと面白いのが、露天風呂です。

内湯にある適温浴槽の一部に扉があり、その扉からそのまま露天風呂に出る事が出来るのですが、湯舟もそのまま繋がっているんですよね。
つまり、お湯に浸かったまま露天風呂に移動する事が出来ます。(実際は立って歩きますので、足元でお湯をジャブジャブしながら歩く事になりますけど)

街中温泉なので、露天風呂は天井が無いだけって感じです。
眺望などはありませんが、湯気が抜けるので息苦しさとかはありません。
内湯はタイル張りですが、露天は岩風呂。
あまり広くは無いので、他の入浴客と譲り合いながらになりますが、良いポジションを見つけると岩風呂が体にいい具合にフィットするので、とても落ち着いて入る事が出来ます。
これはこれで結構気に入りました!

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浴後、あまり聞き馴染の無い、だけど創業が大正年間だと言う鈴木牛乳を頂きました。
なんか、そそられる牛乳瓶だったんですよね。
味は、まぁ、普通に美味しい牛乳です。
と言うか、私はどんな牛乳を飲んでも美味しいと感じるだけで、味の違いってあまり分からないんですよね。
風呂上がりに飲む牛乳は最高です!

どうみても手作りって感じのするサンデーも気になりましたが、時間が無かったのでパス。
もしまた来る機会があれば試してみようかな・・・?

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わざわざこの温泉だけの為に函館まで行くかと言われたら、正直なところ、それは無いです。
でも、地域に根差した心地の良い温泉で、函館での第一湯を飾るに相応しい、素晴らしい所でした。

いつまでもそのままの姿で、地元の方達に愛される温泉銭湯で有り続ける事を願っております。

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2023年 8月12日 - 初訪問・日帰り入浴

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