下風呂温泉青森県

さが旅館(下風呂温泉) ★4.5

含硫黄・ナトリウム-塩化物温泉
(新湯再源泉) 74.5度 / ph7.2
Na+ = 882 / K+ = 102.2 / Mg++ = 45.4 / Ca++ = 194
Cl- = 1655 / So4– = 255 / HCO3 = 164.7
H2SiO3 = 87.1 / HBO = 231 / H2S = 13.1
成分総量 = 3696.2mg

青森県下北郡風間浦村大字下風呂字下風呂24
0175-36-2214
男女別内湯
300円
9:00 – 16:00

下風呂温泉の大湯すぐ隣にあるのがココ、さが旅館です。
前日宿泊した温泉友達から、ふとしたコトで貰った遊めぐり手形。
2箇所入ることが出来るので、さて、どこに入ろうかとウロウロしていたところ、目にとまったという具合です。
とりあえず中に入りお願いしてみると、快くOKとの事。とても良い感じの女将さんで、お風呂まで丁寧に案内してくれました。

お風呂は男女別で、それぞれに内湯がありま す。
露天風呂は無し。って、そう言えば、下風呂で露天がある所って聞かないなぁ。
あ、三浦屋にあるか。さつき荘にも昔あったそうだが・・・
ま、それは良いとして。

内湯には洗い場数人分と、浴槽が一つあるだけ。
湯船いはほんのり白濁して見える透明のお湯が張られています。
太陽の光を浴びて神々しく輝いており、何だかそれだけでも良いお湯に見えて来るから不思議ですね。
浴室内にほんのりと充満する甘い硫黄臭が何とも心地よいです。

さて、このお湯。入ってビックリします。
なんと、透明だと思っていたのですが、湯底には大量の湯花が沈殿していたみたいで、一気に舞い上がるのです。
さっきまで透明だったお湯が一瞬にして白濁に・・・!
うーん、これは気持ちが良い。
ちなみに、ココのお湯は新湯再との事で、私が前日訪れたかどや旅館と同じなんですね。しかし、かどや旅館では湯花をキャッチャーで濾してしまっているので、こんなに湯花は舞いません。 コリャ、凄いぞ。
少し温めなので、お湯の鮮度と言う話をしたらあまり良くないのですが、
むしろそのお蔭でお湯が丸く柔らかくなっている印象で、とても心地良いです。
思わず居眠りしてしまいそうになりました。

湯口からは素手で触れない程に熱いお湯がチョロチョロと掛け流されています。
持参の桶で掬い、試しに飲んでみたところ、ほんのり甘苦い硫黄味がしました。
とてもクリーミーで、気のせいか、ミルクを飲んでいるような味がするのです。
うーん、不思議。このお湯で料理を作るとしたら、どんなのが合うだろうか。
そんなお馬鹿な事を考えながら入浴してしまいました。

かどや旅館と、ここ、さが旅館。
同じ源泉を使っていても、こんなに印象が違うものなのかと、ビックリさせられました。
下風呂湯巡りをする際は、是非とも両方入ってみて頂きたいですね。
素晴らしい一湯で、オススメですっ!

(2006-5/1)

2009年 7月 18日 - 再訪

再訪しました。紅鮭は入った事が無かったので、あひる隊長ともども初入浴です。
前回訪れた時は透明で細かい湯花が舞っていた記憶がありますが、今回は薄く白濁しており、湯花はあまり浮いていませんでした。
お湯の印象はだいぶ異なり、正直、前回の方が鮮度が良く感じます。
でも、このお湯はこのお湯で、柔らかくてとても温まり、悪くはありません。
女将さんと気さくにお話も出来て、身も心も温まった、素敵な再訪となりました。

020年 2月22日 - 再々訪・宿泊(2食付き)

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入院していた温泉仲間、T-Kさんの快気祝いで、さが旅館に再訪しました。
HさんがT-Kさんと2人きりで泊る事を装い、我が家や他の仲間達も一緒に泊まる事は伏せたサプライズです。
実は温泉仲間達みんな一緒でした~! 的な?
勘の良いT-Kさんには少し勘づかれていたようですけど・・・w

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お湯は白濁、うっすら硫黄臭を感じるお湯です。
私がイメージするアッサリ系の新湯とはまるで印象が違うのですが、話を聞くと、さが旅館のお湯は新湯源泉に大湯源泉がブレンドされているみたいですね。

すぐ隣が大湯共同浴場ですから、それはそれで、なんとなく納得です。
新湯には新湯の、大湯には大湯の良さがあり、そのどちらも好きですが、ブレンドされたお湯っていうのも、これはこれで良いですね!

新湯と大湯のブレンドを楽しめるのはこのさが旅館だけですので、未湯の方には是非とも入ってみて欲しい一湯となりました。

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お湯は文句なく絶品なのですが、食事も絶品です!
この日の下風呂は2月。冬の時期に来たのは初めてですが、冬の下風呂は鮟鱇が名物だそうです。
鮟鱇の共和えがひたすら美味しかった!

朝食もぬかりなく、朝からイカ刺しです。

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なお、この日の思い出といえば、下風呂に2軒あるスナックのうちのひとつ、雅さんにお邪魔して、遅い時間までカラオケ熱唱した事なのですが、それはまた別の話・・・

翌日は海岸沿いで地元の方達が焼くホタテやタコなどに舌鼓を打ちました。

2023年 8月11日 - 再々々訪・宿泊(2食付き)

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風間浦村に5万円のふるさと納税をして、下風呂温泉の旅館1泊2食付き、2名分の宿泊券をゲットしました。
今更説明の必要は無いと思いますが、下風呂温泉は本州の最北端にある温泉地です。
行こうと思っても、なかなか行けないんですよね。
なので、1年間の期間限定と言う条件のついた宿泊券があれば、何としてでもスケジュールを立てて行くだろうと言う魂胆です。

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と言う訳で、お盆休みに行こうとなりました。
下風呂にお住まいの温泉仲間 T-Kさんにも会いたいので、連絡を取って宿泊日は8月12日に決定。

さて、どの宿にどこに泊まろうか。
第一候補は私にとって下風呂の原点であるまるほん旅館です。
でも、電話してみたら、「その日は休館日なのです」と丁寧なお断りをされてしまいました。
う~ん、残念。
じゃあ、今まで泊まった事の無い所と思って、つぼた旅館とおおぎや旅館にも連絡しましたが、その日はお休みだそうです。

じゃあ、泊まった事のあるお宿でも良いやと、さつき荘と佐々木旅館に電話をするも、やっぱり休み。
話を聞くと、「お盆だからね」との事。
えっ!? お盆って、世の中の旅館的には稼ぎ時じゃないの!?

最後にすがるような思いで掛けたのがここ、さが旅館です。
何故最後にしたかと言うと、比較的最近(といっても3年前ですけど)泊まっていたので、今回は別の所と思って後回しにしていたんですよね。
で、電話をしてみたら、案の定お休みとの事。
なんでも、お盆の支度を村人総出でやらなければならなく、忙しいのだそうです。

あぁ、なんてこった! どこも泊れない、どうしよう!
(注. 5万円ふるさと納税の宿泊券は旅館のみ対象です。ホテル扱いとなる三浦屋とニュー下風呂は対象外となるため連絡していません)

すっかり困ってしまった私。
言っても仕方ないと思いつつ、電話先で女将さんに「実は全部断られてしまって・・・」なんて話をしてみたところ、なんと女将さん、「あらまぁ可哀そうに、じゃあその日だけ特別に開けてあげようか?」なんて仰る。
ちなみに電話先では私は一切名乗っておらず、「以前もお世話になりました」とか、名前を出せば色んな意味で何とかなりそうなT-Kさんの事などは一切触れていません。
それなのに、電話先相手の見ず知らずに対して、なんてお優しい事でしょうか!

結局、その後色々と予定が変更になり、宿泊日は当初予定していたよりも1日早い8月11日になりました。
8月11日で探せば、他の宿でも予約出来たかも知れませんね。
でも、女将さんにそこまで優しくされてしまったら、いまさら他の宿にするなんて、あり得ませんからね!

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さて、たどり着いたさが旅館。
いつもと変わらぬ佇まいですが、すぐ隣にあった大湯共同浴場が取り壊されて、駐車場になっていました。

分かっていた事ではありますが、大湯が無い(新湯も取り壊されています)下風呂温泉、ちょっと寂しさを感じます。

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フロントにぶら下がっていたちょうちん鮟鱇。
これ、昔からあったっけ???

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お部屋は快適です。
東北の最北端、下風呂温泉は一年を通して涼しい(冬場は極寒)ですが、ちゃんとクーラーが設置されているのは有難いです。

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お風呂は前回訪問時と同じで、新湯と大湯の源泉をブレンドしたものです。
新湯だけだと薄い白濁気味になりますが、ブレンドされているので、しっかりと濁っています。
これはこれで、とても素晴らしい!

でも、初訪問時のレポートを読み返してみて、透明なお湯に白湯花が舞う新湯も懐かしく思います。
他のお宿が今はどうなっているか知りませんけど、湯花キャッチャー無しで注がれる新湯源泉を楽しめるのはさが旅館さんだけだったんですよね。

かつては新湯の湯花を楽しめるお風呂、今は新湯と大湯のブレンドを楽しめるお風呂、そのどちらも唯一無二なのは素晴らしい事です。

行儀よく並ぶケロリン桶が何とも良い味出しています。

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食事は相変わらず絶品です!
肉が全く無い海鮮尽くしです。
下風呂に来たのならば下風呂を味わい尽くせ! って感じの潔さが素晴らしいです。

全てが美味しいかったのですが、この中で特に印象に残っていたのは雲丹です。
明礬に浸けていないからでしょうね、独特の苦みと言うか臭みが一切無くて、ほんのり塩味。醤油無しでそのまま食べると甘くて美味しかったです。
ついでに言うと、紅鮭と子供 × 2人が雲丹をほとんど食べなかったため、全部私の所にまわってきました。
お陰で、自分の分と合わせて雲丹4人分、もう良いよって位に食べる事が出来ました。

雲丹独り占めは嬉しいのですが、出来れば感動は一緒に分かち合いたいんだよなぁ~

朝は朝で、イカ刺し付きです。
イカ刺し最高!
なお、子供達が食べきれなかったイカ刺しが私にまわって来たので、自分の分も含めて3人分近く頂きましたw

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今回の滞在では夜中にお宿を抜け出してT-Kさんと一緒に花火をしたり、その後で星空観測をしたりと、遅い時間まで出入りをして女将さんに随分とご迷惑をお掛けしてしまいました。
でも、お陰様で下風呂の一晩をとても楽しく過ごす事が出来ました!

お湯良し、食事良し、接遇良し。
素晴らしいの一言に尽きます。

恐らくご覧いただける事も無いと思いますが、この場をお借りして有難うございました!

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下風呂温泉は私が大好きな温泉地です。
今後ますます、何度もお邪魔する事になるでしょうね。
今回、さが旅館の女将さんには大変お世話になりましたし、予約段階からとても良くして頂いたので、次に下風呂へ行く際もさが旅館一択になりそうな予感です。

それはそれでとても嬉しい事なのですが、基本的に常宿を決める事の無い私にとっては、「下風呂でまだ泊まった事の無いお宿あるんだけどなぁ~」なんて思ってみたりもするわけで、我ながら面倒くさい奴だと思いながらも、少しだけ複雑な心境ですw

大好きです、さが旅館!

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