山梨県

葭之池温泉 (葭之池温泉) ★3.0

単純冷鉱泉?

山梨県富士吉田市富士見4丁目11−22
0555-22-3362
男女別内湯
大人 600円、小人 300円 (60分以内)
大人 1700円、小人 1000円 (1日利用 9時~17時)
大人 1400円、小人 800円 (半日利用 9時~昼、または、昼~17時)
大人 800円、小人 600円 (夜間利用 18時~21時半)
通常入浴営業時間 8:00 ~ 21:30
毎月1、14、31日は休業

突然ですが余談から入ります。
皆さんは富士急と聞いて、何を連想しますか?
私は「富士急ハイランド」です。
逆に、それ以外に何があるの?って話なのですが、富士急行線なんていう電車もあるんですね。へ~! 知らなかった!
と言うか、むしろ、電車としての富士急が先にあって、遊園地が後です。
考えてみれば当たり前ですよね。

で、話を戻して、今回訪れたのは葭之池温泉と言う所です。
前述した富士急行線の大月線「葭之池温泉」と言う駅からすぐの場所にある温泉旅館です。
温泉名がそのまま駅名になるくらいですから、とても歴史のある温泉で、創業は安政3年(1856年)との事。

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辿り着いた葭之池温泉、何だか、とっても雰囲気が良いんですよね。
市街地から近いですし、宿の真裏には高速の中央自動車道が走っています。
なのに何故か、ここだけが時代から取り残されたかのような、不思議な一角なのです。

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建物に入ってもその不思議な雰囲気はそのままです。
帳場には猫がいました。男の子で5歳くらいだそうです。元は野良猫だったそうですが、そのままお宿に居ついて、今では立派な番頭さんです。

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外観、エントランスに続いて、浴室の雰囲気も最高です!
なんと、脱衣所と浴室が一体のスタイルでした!

一応、迷子にならない為に、多少の下調べはしてきました。
そのうえで、この葭之池温泉がレトロで雰囲気の良い所だっていうのは知っていましたけど、脱衣所と浴室が一体だっていう事までは知りませんでした。

この造り、私は大好きです!

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天井には太い梁が渡されていて、女湯側と繋がっています。
見事な造りで、思わず見上げてしまいますね。
床のタイル、壁面のブロック、湯舟の大理石も、全てが素晴らしいです。

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さて、そんな見事な造りをした湯屋で、どんなお湯かと言うと・・・

なんと、ビックリする程に強い塩素臭がしました!

煉獄さんじゃないけど、よもやよもやです!

一体なんでこんな事に・・・

冷鉱泉だそうで、沸かして循環しているのですが、温泉らしい特徴は全く感じません。
無色透明、湯花無し、肌触りでツルツル感無し、泡付きも無し、塩素臭だけはこれでもかって程にあり。
都内の銭湯にも引けを取らない程の塩素臭です。

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でも、そんな塩素臭すら誤魔化せてしまう程に、風情が物凄く良いんですよね。
もしもこれが普通の銭湯だったら、私はすぐに出ていました。
この浴室をぼーっと眺めていると、始終漂ってくる塩素臭すら、何だか心地よくなって、、、は来ないですけど、許せるような気分になってきます。

ぶら下がっている注意書きですら味があるんですよね。

そんな訳で、もしこれが普通のお風呂であればすぐに飛び出していたでしょうけど、浴室内を隅から隅まで眺めていたら、気付いたら30分以上の時間が過ぎていました。

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浴後、大浴場を出てすぐの所にあるスペースで身支度を兼ねて少しだけ休憩。
どこを切り取って見ても、とても風情があるお宿です。

ただ、私の探し方が悪かったのかもしれませんけど、成分表らしいものはどこにも見当たりません。
恐らく鉱泉と思われますが、温泉法上の規定を満たしているかは不明。
霊水 不動湯と同じで、昔から温泉として慣れ親しまれてきた湯で、後から出来た温泉法で規定を満たしていないだけなのかな? って気がしないでもありません。

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何はともあれ、とても風情が良いので個人的にはとても印象が良かった一湯です。
これであとちょっと湯使いが良ければ言う事無しだったんですけどね。
塩素の投入量、もう少し何とかなりませんかね・・・?

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2023年 6月24日 - 初訪問・日帰り入浴

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