指宿温泉鹿児島県

弥次々湯温泉 (指宿温泉) ★4.5

炭酸水素塩泉?
(成分表発見できず)

鹿児島県指宿市十町弥次ケ湯1068
0993-22-3030
男女別内湯
250円
7:00 – 21:00

とっても鄙びた温泉、弥次々湯温泉に行ってまいりました。
何とも素晴らしい風情で、外観を見た瞬間から嬉しくてニヤニヤしてしまいます。
内部は内湯のみですが、男女別にそれぞれ2箇所ありました。

2箇所の浴室は、男湯は脱衣所同士が繋がっているので、裸のまま行き来が可能。女湯はそれぞれが離れているので、一度洋服を着なおして移動する必要があります。
どちらも素晴らしい風情!


まず最初に入ったのは、建物入って左側の浴室。
広々とした脱衣所が手前にあり、その奥に浴室があります。
脱衣所と浴室をさえぎるものは何も無く、一体型なのですが、これがまた素晴らしく風情が良いんです!
脱衣所には明かりが無くて薄暗く、お湯には光があがって輝いて見えます。
何とも神々しい光景に、お湯に浸からず、暫く魅入ってしまいました。

さて、肝心のお湯。適温に調整されており、しっとりする肌触りの気持ちが良いものです。
直前に入った「こらんゆ」は潮の臭いが気持ち良い塩化物泉だったのですが、こちらは金気臭が強いので、炭酸水素塩泉だと思われます。
残念ながら成分表を見つけることが出来なかったので、詳細は不明なのですが・・・
なんとなく、群馬にある鹿沢温泉を彷彿とさせるお湯で、温度も丁度良いのでゆっくりと入ってしまいました。

続いて、建物入って右側の浴室。
こちらにも湯船がひとつありました。
お湯は同じ源泉が惹かれているようで、ほんのり緑がかった薄黄土色に濁るお湯が張られています。

先ほど入ったお湯に比べると、少々熱めで、お湯に浸かり続けたまま長湯するには少々辛い温度です。
居合わせた常連の方曰く、普段はもっと熱いのだそうですね。
皆さん、どちらのお湯に浸かるかは、温度の好みで使い分けているみたいです。

面白いのは、この浴室の湯口で、熱い源泉を下げる為か、簡単なカラクリのような仕掛けが施されていました。
こんなんでも、あるとないとでは、浴槽内の温度に変化があるのでしょうね。
生活の知恵みたいなのが見て取れて、何だか微笑ましかったです。

帰り際、受付にいたおばあちゃんが、私の車に向かって笑顔で手を振ってくれました。
車の窓を明け、手を振り返す。
なんだか、とっても清清しく、体だけでなく心まで温められた気分です。
素晴らしい風情の一湯、いつまでも、このままの姿で残っていて欲しいと思いました。

2006年 10月5日 - 初訪問時のレポート

2007年 10月8日 - 再訪

遠方より来た友人を是非とも招待したく、立ち寄りました。
前回訪れた時は内湯の湯船に光が差し込んで神々しいまでの光景だったのですが、今回は光の加減か、前回程のインパクトはありません。
ただ、それでも素晴らしい風情で、やっぱりココは良いと再確認。
熱い方の湯船にあった風変わりな湯口は無くなっていました。ちょっと残念な気がします。

受付のおばあちゃんもお元気で、前回同様、とても感じが良く、とても癒されます。
ココはやっぱ好きだなぁ。宿泊も出来るようですので、一度は泊まりで利用してみたいと思いました。

お勧めの一湯です。

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