炭酸水素塩泉???
泉温度36度くらい
鹿児島県霧島市隼人町某所
ポリバス一個
料金 無料
営業時間 24時間
小鹿野温泉の某所にある、ポリバス浴槽です。
ここは、今回の鹿児島行きで、一番入りたかった所なのです。
話は突然変わり、私は鮮度の良い温泉が好きです。
私の言う「温泉の鮮度」とは、源泉のまま手が加えられておらず、かつ、お湯が最良の状態で入浴出来る事を指しています。
鮮度の良し悪しの基準として見る条件の一つに、湯船の大きさと湯口からの源泉投入量のバランスがあります。
まずは湯船。これは小さい方が良いです。湯船が大きすぎると、一度注がれたお湯が流れ去ること無くずっと残り、結果、時間と共にお湯は劣化してしまいます。
続いて湯口からのお湯。勿論、沢山のお湯が注がれている方が良いに決まっています。
当然、鮮度と言っても、良し悪しの条件は様々ですので、全てのケースが上記2つの基準だけで判断される事はありませんけれどもね。
で、小さい湯船に大量の掛け流し。真っ先に頭に思い浮かべるのが、青森県にかつてあった安部城共同浴場です。
一人入るのが精一杯な湯船に、人の頭がすっぽり入ってしまいそうな程の太い湯口。
その太い湯口から滝のようにお湯がドバドバと注がれており、過剰供給された源泉は湯船から物凄い勢いで溢れ去っていたと言われています。
恐らく、日本一鮮度が良い温泉だと思われます。
しかし、この共同浴場、私がその存在を知った時には既に閉鎖されており、私は入る事が出来ませんでした。
今後、全国どこを探しても、あれほどの施設はもう見つからないでしょう。
入れなかった事は、悔やんでも悔やみきれません。
で、話は鹿児島に戻し、小鹿野温泉のポリバス浴槽。
とあるインターネットのサイトでココのお風呂を見たとき、衝撃が走りました。
極小湯船に、源泉がドバドバと大量掛け流し。私が入ることが出来なかった安部城共同浴場に迫る、極小湯船に大量掛け流し。
こちらは野湯で、しかも場所が公開されていなかったのですが、安部城に入ることが出来なかった口惜しさを思うと、どうしても入りたくなってしまったのですね。
ネットで拾った一枚の写真を元に、この辺りだと思われる所を一生懸命に探しました。
で、遂に見つけた念願のポリバス浴槽!
意外と分かりやすかったのですが、野湯に向いた人目に全く付かない所にありました。
写真で見たとおり、小さな湯船に源泉がドバドバと注がれています。
あふれ出たお湯は小川のようになっており、小川の周辺には植物が成長していました。
見つけた時の感動ったらありません。いやぁ・・・来て良かった!
満足満足。
・・・さぁ、帰ろうか。
と、言いたい所ですが、ココまで来たのです。
「えぇ~!?コレに入るのぉ!?」
と言うような気分でしたが、意を決して入ってきました。
ん?ココまで話を盛り上げておいて、いきなりテンションが下がっているのはどう言う事かって?
一言に尽きます。「キチャナイ」のです。
この湯船に入ろうと言う酔狂な人は少ないと思われ、長らく放置されていた浴槽には温泉成分が泥のように付着してデロデロ状態。
苔なんかも生えています。
湯底に手を突っ込むと、ヘドロ状の湯花が30cm近く堆積しています。
かき混ぜると凄い事に・・・!
うーん、湯船対湯量は凄まじいのですが、これが鮮度の良いお湯だと言われて納得する人は誰もいないでしょう。
とりあえず、折角来たのだから、意を決して入浴。
入った感想を一言で言うと、「うへぇ~・・・」
記念撮影だけしてすぐに出ました。
は、入った事に意義があると言う事で・・・
お湯の印象をざっくり紹介すると、強金気臭、潮臭、炭酸臭、37度程度で温め、清涼感
あり、ドロドロ、どろどろ、泥々・・・
やっぱ、私に野湯は向かないなぁ~・・・
ちゃんと清掃して入れば気持ち良さそうですけどね。
もし、入浴を考えている方がいれば、綺麗に掃除してから入る事をお勧めします。
湯口からの湯量が多いので、清掃に要する時間は短く済むと思いますよ。
見つけることが出来てよかった一湯です。
この場所に立派な共同浴場が出来る事を切に希望します。(有り得ない話でしょうけど・・・)
なお、場所については、他所のHPなどを見ても公表しておりませんので、当HPでも原則的に非公開とさせて頂きます。悪しからずご了承下さい。
2006-10/8
コメント
ポリバス浴槽 (小鹿野温泉)の紹介やっと復活しましたね
この場所をかなり探してて去年やっとたどり着きました
ポリバスは撤去されています
コンクリート壁はほとんど埋められてますが源泉は元気よく
今でも出てましたよ
>>OJさん
撤去されていましたかぁ~!
まぁ、こういうのっていつまでもは残っていませんからね。
情報ゲットしたら即訪問がベストです。
源泉そのものは良さげなのに持ったいないですよね~
ちなみに仮設掲示板ではなく温泉記事へのコメント投稿はOJさんがお初でした!
ありがとうございます!