長野県

渋御殿湯(渋の湯温泉) ★5.0

単純酸性硫黄泉 (源泉2本所有)

長野県茅野市奥蓼科温泉
男女別内湯
0266-67-2733
日帰り : 800円 / 宿泊 : 8400円 ~
10:00 – 15:00

私の尊敬するあるお方が、ココの宿泊レポートをされており、その中で「足元自噴の白濁硫黄泉」で、「31度のぬる湯が沸いている」という話をされていました。
折りしも熱い夏。湯上り汗だくだくになりながら入る温泉に少々夏バテを感じていた私は、これは絶対行かなければ!と、その方のレポートを拝見した数日後に、早速予約を入れてしまいました。

そして、当日。ツレの都合で出発が遅くなったものの、なんとか5時頃に宿に到着。
山の中にある山小屋風の建物で、とても落ち着ける雰囲気です。
この渋御殿湯には、「東の湯」と「西の湯」の、2箇所の浴場があります。
日帰り客は西の湯しか利用出来ません。今回私が宿泊した目的である、足元自噴浴槽は、東の湯にしかありません。

さて、東の湯ですが、中に入ってビックリ。お湯の良さはある程度期待していましたが、湯屋の風情も可也のものです。
まるで東北の湯治場に来たかのような雰囲気!
この浴室には源泉が2種類あり、湯船が3つ用意されています。

まず脱衣所を出てすぐ右手にあるのが、源泉「渋御殿湯」の沸かし湯が張られている浴槽で、お湯は42度に保たれています。
お湯が冷めないように、誰も利用していない時は板で蓋がされています。
使い込まれた為か、角が取れてどす黒く変色した重い板で、趣はありますが、その都度動かすのは少々シンドイです。
お湯はハッキリした硫黄臭のする、質が良い酸性硫黄泉。肌触りは若干ピリっと来る力強いもので、沸かしではありますが、コレだけでも満足出来る素晴らしさでした。

次に、脱衣所出入り口から見て一番右奥にあるのが、源泉「渋御殿湯」を非加熱のままかけ流しにしてある浴槽です。
源泉温度が26度と冷たく、これだけしか無いと少々辛い所ですが、前述の42度と行ったり来たりしているととても気持ちが良いです。
ほぼ透明のお湯で、白い湯花が大量に舞っています。じっとしていると体毛に泡が付着し、とても新鮮です。
湯口付近には植物が植えてあるのですが、硫黄成分が付着し、雪が降ったように真っ白になっていて、とても綺麗です。
コップが置いてあったので、湯口のお湯を飲んでみた所、酸味と硫黄苦味の他に、炭酸を感じる、とても特徴的な味がしました。
何だか健康になれそうなお湯です。

最後は、東の湯最大の目玉、足元自噴の浴槽です。源泉はここでしか堪能出来ない、「渋長寿湯」です。
これは浴室内の中央に鎮座しており、他の湯船よりも一段低い所にお湯が張られています。
薄白濁するお湯で満たされており、ジャグジーかと思う程に絶え間なくポコポコ沸きあがる気泡は感動的であります。
思わず、入る前からニンマリしてしまう素晴らしさ。

実際に入ると・・・うーん。もう、説明出来ない位に気持ちが良いお湯です。
ほんわか硫黄臭と、背中を走る無数の気泡。
31度という温度は若干冷たいですが、じっくり浸かっていると徐々に体が慣らされ、出るのが辛いほどに幸せな気分になれます。
もうね・・・お湯に入った瞬間に、チェックイン直後で夕食もまだだと言うのに、「次、いつ来ようか・・・」と、真剣に考えてしまいましたよ。
もう、お勧めとかそんなレベルでは無く、「温泉好きなら必ず入れ!」と、強い口調で断言しても良いと思われる程に素敵なお湯でした。

一緒に行ったツレ曰く、滞在中は始終幸せそうにニヤニヤしていたそうです。
夕食後、少し休憩してから東の湯に立て篭もり、風呂場の消灯時間10時まで3時間近くぶっ通しで入り続けていました。
体が冷えたら42度のお湯で温め、また26度と31度を行ったり来たりする。これがまた全然疲れず、いつまででも温泉に浸かっていられそうな心地よさです。
お風呂が24時間利用出来ないのは、少し残念な気もしましたが、かえってこれで良かったです。
もし24時間入浴可だったら、部屋には戻らず、浴室で夜を明かしてしまっていたかも知れません。
翌朝も朝食前、チェックアウトギリギリいっぱいまで入浴し、帰る際はどうしようもなく後ろ髪引かれました。
これほど「帰りたくない!」と思った温泉は初めてかもしれません。
浴室を出る際は、再訪を誓い、湯船に向かって最敬礼して出てきました。
他にお客さんが居なかったから良いですが、傍から見たら変な人ですよね・・・(笑)

あ、一応、「西の湯」もコメントしておきましょうか・・・
こちらには、夕食の後に入りました。
何と言うか・・・とっても良いお風呂なんですけどね。
東の湯を知ってしまった後に入ると、悲しいほどに「どーでも良い」と言うのが正直な感想です。
あまりの落差に、西の湯が可哀相で仕方が無く、なんだか切なくなってしまいます。

浴室は木造の雰囲気ある湯小屋になっており、浴槽は2つ。
大きな浴槽には天然水を沸かしたお湯が張られており、ジェットバスで循環されています。
小さな湯船には、26度の渋御殿湯源泉が掛け流されていて、これはこれで気持ちが良かったですが・・・
うーん。東の湯を差し置いて、あえて西の湯に入る理由が見当たらないです。
しいて言えば、東の湯にはシャワーやカランが無いので、洗髪する際には重宝するって事位でしょうか。
あと、硫黄臭が苦手な人には嬉しいかも・・・ですが。
足元自噴が無いのは仕方が無いとしても、せめて渋御殿湯を沸かした浴槽があれば、もっと魅力的になると思うんですけどね。

繰り返しになってしまいますが、日帰りだと西の湯にしか入れません。
宿泊と、部屋付き日帰り休憩プランのみ、東の湯も利用出来ます。
西の湯だけ入っても、渋御殿湯の魅力を1/10も体験できませんので、ここは是非宿泊して欲しい所ですね。

安易に「最高」とか言う言葉を使いたくないのですが・・・

「最高に気持ち良い温泉でした!」

2005-9/3

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