鹿児島県

尾之間温泉 (尾之間温泉) ★4.5

アルカリ性単純温泉
(源泉名:尾之間2号) 湯舟で使用
48.9度 / ph9.6 / 毎分77L / 自然湧出 / H27.1.7
Na+ = 49.4 / K+ = 1.3 / Ca+ = 1.5 / Al+ = 0.2
F- = 1.6 / Cl- = 6.0 / OH- = 0.7 / HS- = 1.4
S2O3- = 0.8 / SO4- = 24.9 / HCO3- = 12.2
CO3- = 36 / BO- = 0.8
HSiO3- = 72.6
成分総計 = 209.4mg

アルカリ性単純温泉
(源泉名:尾之間3号) シャワーで使用
36.8度 / ph9.6 / R3.1.19
Na+ = 48.8 / K+ = 0.7 / Ca+ = 0.7
F- = 1.6 / Cl- = 12.9 / OH- = 0.7 / HS- = 0.1
SO4- = 21.6 / HCO3- = 6.1 / CO3- = 36.1 / BO- = 0.8
HSiO3- = 78.3
成分総計 = 208.4mg

鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間1291番地
0997-47-2872
男女別内湯
7:00 ~ 21:00 (月曜日は12時~21時)
大人300円、子供150円

屋久島旅行の2日目、朝早く民宿を出て、まず最初に向かったのがここ、尾之間温泉です。
尾之間と書いて「おのま」と読みたくなりますが、「おのあいだ」と読むそうです。
屋久島では、温泉は立派な観光資源なのでしょうね。どこの温泉に行くにしても、ちゃんと案内板があるので、見落とさない限り迷わずにたどり着けます。
案内に従って車を進めると、細路地の行き止まりに集落の一角のような場所にある共同浴場のような素朴な湯屋に辿り着きました。

すぐ隣には足湯もありましたが、足湯にあまり興味が無い私は、とりあえずスルー。

中に入ると、猫がお出迎え・・・ もとい、お出迎えせずに、デーンと寝ていました。
我々が来たのに意に介する様子が全くありません。うちの子供が触っても全く動きません。
南国の離島ですので、住んでいる人だけでなく、猫も穏やかなのでしょうか・・・?

.

内部は木造の造り剥き出しの山小屋風です。
共同浴場と呼ぶにはちょっと立派。

入浴代は大人が300円。少し前までは200円だったようで、値上げ前の金額で紹介しているサイトも結構ありますね。値上げされているとしても、破格の金額です。
地元の尾之間と小島地区の人は無料で利用出来るそうで、ウラヤマシイ限り。

私が入った時には先客で地元のお爺ちゃんが一人。
程なくしてその先客のお爺ちゃんがあがり、一瞬だけ貸切状態になりましたが、またすぐに別のお爺ちゃんが入ってきました。
地元の人達に愛されている温泉なんですね~

・・・貸切状態になったタイミングで写真を撮りまくったのは言うまでもありません。(;^ω^)

.

さて、そのお風呂。
勿論ですが、男女別に分かれており、シンプルに内湯のみです。
脱衣所から数段降りた場所に浴室がありました。

最初に目を見張るのは、梁が剥き出しの立派な天井。
そして、無色透明のお湯が張られた湯舟をよく見ると、湯底に大き目の岩がゴロゴロと敷き詰められているのが分かります。
壁には何とも味のある絵と共に、尾之間音頭なる歌詞が書かれています。

もう、この時点でやられてしまいました。雰囲気満点!

風情だけでなく、お湯も素晴らしいです。
湯舟に張られたお湯はかなり熱めで、体感だと46度はあります。
はっきりと分かる甘い硫黄臭があり、肌触りはツルツルします。
鮮度は抜群! まるで湧き水のように澄んだお湯です。

暫くお湯に浸かりながら、浴室内を観察していると、「源泉はこの下の石のすきまから湧いています」と書かれた張り紙を見つけました。
なんと、この尾之間温泉は足元自噴だったのです!

実は私、屋久島に来るにあたり、温泉については場所と営業時間以外、何も調べないで来たんですよね。なので、ここが足元自噴だと言うのは、入ってみるまで知りませんでした。
思わぬ発見に思わずニンマリです。

熱いので長時間浸かりっぱなしは出来ないので、出たり入ったり、掛け湯をしながらお湯を堪能。

実は、もうひとつ気になっていたのが、シャワーのお湯です。
入口に成分表が3枚あり、尾之間1号~3号まである事を把握。2号源泉が湯舟のお湯で、3号源泉がシャワーで使われているようです。(1号源泉がどこで使われているのかは未確認)

早速確かめてみようと思って、シャワーを手に取ったのですが、よく見ると「シャワーは洗髪のみ」と書かれていました。

・・・だったら、洗髪すれば良いんだよね?
って事で、シャワーを頭からかぶってみました。

これがまた、気持ちイイ~!!!

湯舟のお湯と違い、少し温めで、湯舟のお湯よりも硫黄臭が少しだけ強く感じます。
ツルツルを通り越してニュルニュルに近い肌触りで、シャンプー無しでも髪の毛が指に引っ掛かる事がありません。
頭から源泉をかぶりながら、髪の毛をぐしゃぐしゃと洗う。まさに至福のひと時です。
これは癖になりそう!

口に含んでみると、甘い硫黄味が口の中一杯に広がりました。

3号源泉は湯量が少ないそうで、あまり使い過ぎるのも申し訳ないと思い、短時間での利用でしたが、出来れば時間など気にせずに頭からお湯を被り続けたかったです。

.

再訪必至の素晴らしい一湯です。
出来れば次は寒い時期に訪れて、熱いお湯を心行くまで堪能したいです。

.

最期に余談ですけど、壁面の尾之間音頭を見ていて、尾之間のフリガナが「オネダ」になっているのに気付きました。
オノアイダではなく、オネダ。きっと、「おのあいだ」→「おのいだ」→「おねだ」→「おねだ」って感じで、訛っていったんだろうなぁと、勝手に妄想。

.

2022年 8月16日 - 初訪問・日帰り入浴

コメント