アルカリ泉
(鉱泉) 20度 / 80L
Na+ = 83.7 / K+ = 2.3 / Mg++ = 1.2 / Ca++ = 1.9
F- = 2 / Cl- = 11.1 / HS- = 1.3 / SO4– = 27.1
HCO3- = 13.5 / CO3– = 67.2 / H2SiO3 = 37.3
福島県双葉郡広野町大字折木字南沢134
0240-27-3161
男女別内湯 ・ うたせ湯
400円
9:00 – 16:00
福島県の浜通り、いわき市とその周辺には、数多くの鉱泉が点在しています。
その中のひとつが、ここ、折木鉱泉です。厳密にはいわき市ではなく、いわき市との堺からほど近い、双葉郡に位置しています。
以前友人が訪れており、とても高い評価をしていたので、常々気になっていた所でした。
今回、その友人を含む、湯めぐり仲間と一緒に訪れました。
ちなみに、折木鉱泉には2軒のお宿があります。その中で選んだのは、その友人が絶賛していた、元湯つるや旅館です。
お宿の規模は中規模と言った所でしょうか。新しくは無さそうですが、かと言って古さは殆ど感じません。
鉱泉宿と聞くと、私は無条件に鄙びた所を想像してしまうのです。
お風呂は旅館を入って左手、廊下を歩いた先です。男女別で、それぞれに内湯がありました。
さて、そのお風呂。入って正面に湯船、右側に洗い場数人分と、左奥には打たせ湯がありました。
鉱泉なので、お湯は当然沸かしています。その割には、結構広い湯船なので、少し驚きました。
お湯は無色透明。湯船に張られたお湯からは、僅かな温泉臭がします。適温に加温されており、入りやすい温度です。
入って最初に感じたのは、肌触りの滑らかさです。とてもツルツルして、お湯が肌に静かに浸透していくような、心地良い感触があります。まるで化粧水に浸かっているような感じです。
浴槽内のお湯は、循環がされています。ただ、不快な塩素臭は一切しません。
お湯自体も、鮮度抜群と言う印象こそ無い物の、悪くはありません。
湯口の脇には、蛇口つきのコックがあります。それを捻ると、冷鉱泉の源泉がドバドバと溢れ出ます。当然ながら冷たいので、あまり出しすぎると浴槽全体が温くなってしまうのが難点。
でも、こうして自分で注ぎ足す事が出来るのは嬉しいです。
早速そのお湯を確認してみると、ほんのり硫黄臭を感じる事が出来ます。口に含むと甘く、これで水割りなんか作ったら美味しくなりそうです。
最後に打たせ湯。浴室から階段で数段降りた所に作られています。
さてどんな物だろうと、お湯を触ってみると・・・冷たいっ!
コレ、源泉そのままじゃないですか!
折しも1月初旬、当然寒い。この打たせ湯を利用する人はいるのでしょうか・・・?
・・・はい、いました。私の友人。まるで滝に打たれて修行しているかのような、険しい表情をしながら、寒さに耐えています。
まったく、良くやるよと思いつつ見ていたら、何だか頼んでもいないのに私の番が回ってきました。
ちょっ!何が悲しくて、こんな冷たい源泉に打たれなきゃ・・・
結論から言うと、寒いです。(あたりまえ)
でも、源泉の素性は楽しむ事が出来ました。加温されている物から出来る想像を上回る事はありませんでしたが、ツルツルしてとても良いお湯(お水?)です。
源泉に打たれた後、速攻で加温湯船に飛び込んだのは言うまでもありませんが、もし行く機会があれば、一度試してみることをオススメします。
2010-1/10
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