福島県飯坂温泉

松島屋旅館 (飯坂温泉) ★4.0

単純温泉
(湯野分湯槽) 60度 / ph8.6 / H17.2.3
Na+ = 211.3 / K+ = 4.9 / Mg++ = 0.2 / Ca++ = 30.4
Cl- = 102.3 / F- = 5 / SO4– = 328.1 / HCO3- = 42.8
CO3– = 4.5 / H2SiO3 = 76.2 / HBO2 = 3.6
成分総計 = 809.5mg

福島県福島市飯坂町湯野字切湯ノ上14
024-542-3155
男女別内湯
500円
14:00 – 21:00

最近、無色透明なお湯が大好きな私。ふと、無色透明で、芒硝系のお湯を楽しむ事が出来る、飯坂温泉で旅館の湯破をしてみたくなりました。
飯坂って、共同浴場が沢山ある分、ほとんどの人が共同浴場だけで満足して、旅館には立ち寄らずに帰ってしまうのです。
その為、あまりネットで露出が無いので、予備知識無しに色々とまわると、新たな発見があって、楽しいのです。

とは言え、飯坂温泉についたのは、既に夜遅くです。宿は飯坂で取っており、湯めぐりは翌日かなと言う気もしましたが、折角だしどこか立ち寄ろうと思い、利用したのがここ、松島屋旅館さんです。
夜遅い時間でも入浴を受け付けて下さるので、とても助かります。
場所は、飯坂温泉駅から橋を渡って、左側の川沿いにあります。駅から歩いても2~3分程度。
旅館の前には駐車場もあり、徒歩と車、どちらでも便利な立地です。
ちなみに、私が以前宿泊した事のある「前野屋旅館」がすぐ隣にありました。
廃業はしていないそうですが、真っ暗です。大丈夫だろうか・・・?

中に入ると、決して新しい造りではないものの、なかなかお洒落なお宿で少し驚きました。
しっかりと手入れがされているようで、好印象です。
お風呂は、旅館のフロントから地階に降りた所にあります。川に面した崖の上に作られた形で、地階と言っても、完全に地中ではありませんが、浴室は男女共に内湯のみです。
こんな時間に立ち寄り入浴する酔狂な人は、私たちくらいだろうと期待しましたが、先客の姿がチラホラ。宿泊者の姿もあります。結構人気あるのようで、ちょっと驚きました。

さて、そのお風呂。少し湯気蒸す室内には、湯船が2つ並んでいます。脱衣所から入って正面に丸湯船、右側に四角湯船があります。
どちらも大理石で組まれた綺麗な湯船です。
丸湯船が44度程度の少し熱め、四角湯船が42度程の温めに調整されていました。
私は勿論丸湯船を利用。どちらを適温に感じるかは、利用者によって違いますからね。温度差がある湯船が2つ以上ある所は、とても助かります。

そのお湯。無色透明で、ほんのり芒硝臭がする、まさしく私好みの素晴らしい物です。
成分的には単純泉なのですが、主成分が硫酸イオンな為、肌触りもビリビリ来る、芒硝泉の特徴があるお湯です。
初めて飯坂に来た時は、正直、そんなに良いお湯だとは感じませんでした。
でも、今ではこのお湯の虜です。芒硝泉に入っていると、ホントに落ち着くのです。
湯口は湯船の真ん中にあり、玉のような形をしたオブジェから注がれています。
素手で触るには少々熱いくらいのお湯で、湯船に張られているお湯よりも強い芒硝臭を放っています。

いやぁ、素晴らしいお湯です。

ただ、一人の心無い客のせいで、非常に残念な出来事がありました。
以下、愚痴。嫌な人は読み飛ばしてね!

熱めにセッティングされた丸湯船ですが、なんと、先客のオヤジが、シャワーを突っ込んで、一生懸命に加水しているではありませんか。
シャワーは自動的に水が止まるタイプなのですが、止まる度にレバーを引いて、せっせと水を足しています。湯船がココ1ヵ所しか無いならいざ知らず、何でわざわざこんな事をしているのでしょうか。
熱いならば、もうひとつある温めの湯船に行けば良いでしょうに・・・
よほど注意しようかと思いましたが、もしかしたら宿泊の方かも知れません。私はどうせすぐ帰る立ち寄り客です。互いに嫌な気分にはなるまいと、黙っていました。

暫く入っていると、後から2人組みのお客さんが入ってきました。そのうちの一人は、見るからに悪そうです。
裸なのに大きな金色のネックレスをしています。見た目の印象は、サンドイッチマン伊達の10年後って感じです。
2人組みは良く来るらしく、湯船に浸かるなり、「あんだぁ?今日は温いなあ!」と、文句を言い始めました。
加水オヤジ、恐れをなしたか、素知らぬ顔でシャワーを元に戻しました。
私が内心で快哉を叫んだのは言うまでもありません。

その後暫くの間、4人で丸湯船に出たり入ったりを始めたのですが、加水のオッサン、私たち3人にお構い無しに、足をでーんと投げ出し、ひとりで3人分くらいの場所を取っています。
足が邪魔なんですけど・・・
それを見かねて、強面のオジサンが、「足ちょっと良いかい?入れねえや」と、彼の見た目からすると、かなり紳士的に、加水オヤジを注意。加水オヤジは憮然とした表情で、無言で足を引っ込めました。

でも、伊達さん(勝手に命名)自体は、見た目怖いですが、そんな悪い方でも無さそうです。
私の防水カメラに気付き、「写真撮ってあげようか?」「旅行?」なんて、気さくに話しかけてきてくれたり、ひとり加水オヤジを置き去りにして、3人で軽く談笑しながら湯浴みを楽しみました。

浴後。廊下にあった椅子に腰掛け、紅鮭と一休みしていたら、加水オヤジも来ました。
浴衣ではなく服を着ており、荷物も持っています。どうやら立ち寄り湯だったようで、奥さんの事を待っています。
そして、暫くしてやってきた奥さんに、事もあろうに「後からガラ悪いのが来てよぉ」「俺が折角良い温度にしてやってるのに温いとか言いやがって」「偉そうにしやがって」「馬鹿野郎が!」と、愚痴愚痴と文句を言い始めました。

これには・・・ね、呆れました。
醜い人間性を見てしまったようで、折角の気分が台無しになってしまいました。
こう言う人は公共の場所に出て来ないで欲しいです。

お湯や、浴室の雰囲気はとっても良かったのに、かなり残念です。
このまま嫌な印象を引きずるのは嫌だなぁ。
是非再訪して、加水オヤジのいない時にお湯を楽しみたいと思いました。
当HPをご覧の方は、マナー良く利用して下さいね。

2009-12/27

コメント