福島県

大丸あすなろ荘 (二岐温泉) ★4.0

単純温泉
(二岐温泉4,5,6,12号泉-混合) 45.4度 / ph7.0
成分総計 = 85.1mg

カルシウム-硫酸塩温泉
(二岐温泉10号泉)
53.8度 / ph8.8 / 足元自噴 / 54L / H16.9.29
Na+ = 84.2 / Ca++ = 311 / SO4– = 882
CO3– = 10.2 / H2SiO3 = 19.8 / 成分総計 = 1314mg

福島県岩瀬郡天栄村大字湯本字下二俣5
0248-84-2311
男女別内湯
735円
11:00 – 14:30

日本秘湯を守る会会長の宿、あすなろ荘に立ち寄り入浴をしてきました。
二岐温泉は秘湯を名乗るにふさわしい山奥にあり、見頃は少し過ぎてしまったものの、紅葉がなかなか綺麗で雰囲気が良いところです。
ただ、お宿は秘湯にまったく似つかわしくないとても立派なもので、建物ごと箱根辺りに引越ししても違和感が無いようなゴージャスなものでした。
私がイメージする秘湯のお宿とは対極的な風情の建物を目の前にすると、「秘湯って儲かるのかな?」
とか、どうでも良い事を思ってしまいます。
好みで分かれそうですが、私はちょっと苦手なタイプのお宿ですね。

内部もとっても立派ですが、詳細説明は割愛。
受付けで入浴料735円を支払って中に入ります。
とても広々とした館内で、どうやら貸切風呂なんかもあるみたいですが、立ち寄りで入ることが出来るのは3箇所です。

まず最初に入ったのは、館内の大浴場。男女別で、それぞれに内湯と露天がありました。
とても清潔で十分な広さがあるもので、宿の規模や内外観とマッチしています。
お湯は無色透明で無味無臭、ごく僅かにツルツルする温めのものが張られていました。
正直、そんなに特徴を感じないお湯です。何の臭いか分かりませんが、微妙に薬品にも似た香りがします。芒硝臭にも似ているけど、ちょっと違う印象。塩素臭でも無いみたい。
一緒に行った友人は何も感じないと言っていたので、私の気のせいかも知れませんが・・・

露天は岩風呂になっており、紅葉を見ながら入れるのは良いですが、肝心のお湯が内湯よりもさらにぬるく、入り心地としては評価出来るようなものではありませんでした。
時間をかけて景色を楽しみたい人には良さそうですが、お湯を楽しみたい人にはあまりお勧めが出来ないです。

続いて、旅館の建物から出て、階段を降りたすぐの所にある湯小屋に入りました。
この湯小屋は大浴場の露天から見下ろすことも出来ます。まるで共同浴場のような風情ある造りで、これだけを見ると秘湯っぽい雰囲気が残っています。
こちらは一箇所しか無いので時間帯で男女を入れ替えています。私が訪れた時間帯は男湯になっていたので利用する事が出来ました。

内部も旅館建物の小奇麗でお洒落なイメージとは一変、とても鄙びた雰囲気の良い湯小屋風情を醸し出しています。
浴室は脱衣所から数段降りた所にあり、コンクリートの湯船がひとつありました。
湯底は天然の巨岩がそのままです。なんとここ、足元自噴浴槽なんですね!
お湯は、湯底のせいで青く見えますが、実際は無色透明です。

結構熱めで、45度以上あるのではないでしょうか。ほんのり温泉臭と芒硝臭が漂うなかなか気持ちが良いもので、ビリビリする肌触りがとても刺激的です。
岩の隙間から熱いお湯が湧き出しており、時折気泡が上がってきていました。
鮮度は、足元自噴ですので、悪かろうはずがありません。
じっと浸かっていると茹ってしまう温度でしたので長風呂は出来ませんでしたが、風情ある建物も相まって、いつまでもゆっくりしていたい気分になれました。
いやぁ、理屈抜きで、やっぱり足元自噴は気持ちが良いですね。
このお湯に入るため大丸あすなろ荘に来たと言うものです。
この足元自噴に比べると、先に入った大浴場などオマケにすらならないと言っても過言では無いでしょう。

さて、最後。もうひとつの名物でもある、渓流沿いの露天風呂にも行って来ました。
こちらは足元自噴湯小屋の少し先にあり、男女別にちゃんと分かれています。
目の前が渓流で、今にも釣り人が遡行してきそうな野趣溢れるロケーションで、岩風呂になっていました。

さて、早速入ろうかと思ったのですが・・・人多すぎ!
何だか芋洗い状態です。よほどの人気なのでしょう、男どもが、まるで仲睦まじい家族のように、川の字になってお湯に浸かっています。
見た限り、私と友人の2人が入り込む余地は無さそうですし、無理に割り込んでも気持ち良くなれません。
それに、これだけ利用者が多ければ、お湯の状態も悪そうです。
ただでさえ特徴に乏しいお湯、期待は出来ないだろうと言うことで、入らずに引き上げてきてしまいました。

秘湯らしからぬ秘湯の宿、周辺価格と比較して高い入浴料。
宣伝力の為せる技か、それでも絶えない多くの客足。
いろんな疑問点があり、恐らく暫くの間再訪する事は無いと思いますが、足元自噴の湯小屋だけは非常に素晴らしかったです。
一度は行ってみる価値がある一湯です。

このお宿が秘湯を守る事に対しては何も期待しておりませんが、この足元自噴のお湯だけは姿を変えることなく守り続けていって欲しいと思いました。

2006-11/5

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