岡山県

真賀温泉館 (真賀温泉) ★4.5

アルカリ性単純温泉
(真賀温泉) 39.5度 / ph9.4 / H16.8.20
Na+ = 48 / K+ = 0.4 / Ca++ = 2.5
Cl- = 13.6 / F- = 4.9 / SO4– = 13.6
HCO3- = 52.7 / CO3- = 15

岡山県真庭市仲間180
0867-62-2953
男女別内湯 ・ 貸切風呂 ・ 混浴幕湯
150円 (幕湯は250円)
7:00 – 22:00

直前に立ち寄った足温泉から1km足らず、歩いても行けるような所にあるのがここ、真賀温泉です。国道沿いにお宿が数軒立ち並ぶ、小ぢんまりとした温泉地を形成していました。
今回訪れたのは、そんなお宿の一角にある、素朴な共同浴場、真賀温泉館です。
国道沿いの駐車場から、細い階段を登った崖地にへばりつくように建っています。
階段の脇には温泉の排水が小川になって流れており、一角には温泉のお湯が汲み置かれた、恐らく洗濯場と思われるような物もありました。なんだか、城砦のようなロケーションです。

玄関先には、入浴料金を先払いする旨が書かれていました。まぁ、後払いと言うのも少ない訳ですが、やたらとその看板が目立ちます。
入浴料を後払いにする人が多くて問題にでもなったのでしょうか。
中に入ると、管理人さんがおります。そこでお金を払って入浴となりました。
ちなみに、紅鮭は男女別浴室の、女湯を利用、料金は150円。私は混浴の幕湯で、こちらは料金250円です。
この真賀温泉館で一番評判なのが、この幕湯です。浴槽の岩盤からお湯が湧出している、足元自噴泉なのです。

ちなみに、幕湯と言う名前の由来ですが、昔の殿様が幕を張って貸切で入浴したからついた名前だそうです・・・って、なんか、奥津の鍵湯みたいな話ですね。
この地方のお殿様は一般人締め出しが好きなのでしょうか?(笑)

さて、その幕湯。簡素な脱衣所と、手狭な内湯がある、とてもシンプルな造りです。
岩で組まれており、岩が濃色な為に、浴室全体が少し薄暗い印象があります。湯船は浴室の3分の2を占める物で、4人も入れば少し手狭になってしまうようなこぢんまりとした物です。

お湯は無色透明で、ぬるめ。39度くらいしかありません。長湯するにはピッタリの気持ちが良い温度です。
肌触りは少しツルツルで、トロリとした柔らかさも感じる事が出来る、とても優しいお湯です。
お湯からは僅かに温泉臭。金気臭と潮臭が混じっているような臭いですが、微弱でハッキリとは分かりません。ホッとするような臭いです。

湯船には竹が一本、茶柱のように立っています。一応湯口とでも言うのかな?どうやら湯底に刺さっているようで、沸いているお湯が竹を通して注がれています。
竹に口をつけて飲泉する事が出来、口に含むと、甘みを感じる美味しい物です。

それ以外にも、岩の裂け目からお湯が沸いているようで、稀に気泡がポコポコと上がってきます。「あぁ、本当にココからお湯が沸いているのか」と、実感出来る、素晴らしいものです。
じっとしていると、体毛に細かい気泡がつきます。温度が低い為、
ずっとお湯に浸かったまま過ごす事が出来ます。あまりの気持ちよさに、他にも色々と行ってみたかったのです、時間は余っていないはずなのですが、30分以上ゆっくりしてしまいました。

東京から遠い岡山、改めて「来て良かった」と思いました。
この真賀温泉には小さなお宿が幾つかあるのですが、そのお宿がどうなっているかも気になりますね。いつの日か機会があれば、そちらにも入ってみたいと思いました。

2008-10/9

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