青森県

三千石浴場 (三千石温泉) ★4.5

最終入湯日 : 2009-4/11

ナトリウム-塩化物泉?

青森県北津軽郡板柳町大字三千石
男女別内湯
350円
14:00 – 20:00

私には、青森をはじめ、東北の湯めぐり友達が沢山います。
その東北の友人達が、最近しきりに話題にして、こぞって出かけている温泉がココ、三千石浴場です。
何でも、ドバドバ掛け流しで、泡付きが素晴らしい、稀に見る良泉だと言うではありませんか!

じゃあ何で、今まで度々青森に出かけている私が、まだ入った事無かったのか。
理由は、つい最近脚光を浴びるようになったからです。
何でも、もともとは銭湯で、数年前に灯油の値段が上がった為、経営者が温泉を掘り当て、それから温泉に化けたのだとか。
その為、今でも広く「銭湯」として認識されており、温泉マニアも気付かず素通りしていたようです。
私の友人がホームページで紹介した所、お湯の良さから、あっと言う間に有名になってしまいました。

で、今回、やっと念願叶って立ち寄る機会に恵まれました。万歳!
友人の案内の元、たどり着いた先は、実に昔ながらと言うか、言い方悪いですが、廃業しているかのような、ひっそりとした佇まいの、古い銭湯です。
訪れた時間が夜中だったせいもありますが、これ、目の前を通過しても、気付く方が稀と思われる程に、目立たないです。
外観写真、フラッシュ撮影してコレです。勿論こんなでも営業中。

薄暗い外観に度肝を抜かれ、「本当に営業してるの、ココ?」と、半信半疑で中に入ってみると、ちゃんとやっていました。まずは一安心。
内部は実にレトロな銭湯風情です。広々とした脱衣所には、藤で編んだ脱衣籠。脱衣所も浴室も、天井は男女繋がっています。
紅鮭と行動を共にする私にとって、「おーい!」「出るよぉ~!」と出来るのは、非常に有りがたいのです。

さて、期待の浴室。入って手前側に洗い場が並び、奥に湯船がありました。
これも所謂典型的な銭湯の造りをしています。
期待の湯船ですが・・・ありました。友人に写真を散々見せられていたので、初めて見るのに初めての気がしません。
扇型が崩れたような形をしており、湯口がある奥と手前で浴槽が2つに別れています。
奥の湯船はジェットバスになっていました。

お湯は少し温め。ほんのり金気臭と、僅かなモール系アブラ臭がします。
湯船からはお湯が常時ドバドバと溢れており、掛け流しの凄まじさが見て取れます。
お湯に身を沈めると、ただでさえ沢山溢れているお湯が、さらにザブーンと大きく溢れて、爽快を通り越し、何だかもったいない事をしているような気分になれます。
奥の湯船に浸かって、ほんの数十秒後には、大量の気泡が肌に付きました。
素晴らしい!湯口は浴槽内にあり、ここから気泡と共にお湯が勢いよく注がれているのが分かります。
湯口から湧き出る気泡の臭いを嗅いでみたところ、炭酸臭に似た、息苦しくなるような感覚がありました。

いやぁ、素晴らしいです!
ただ、ひとつ気になるのが、ジェットバス。これが無ければ満点なのですが・・・
友人の話では、ジェットバスが停止した状態でも大量の泡が付くとの事です。
きっとそうなのだろうと分かってはいる物の、やっぱり、ジェットバスが停止した状態で入りたいです。
その方法はあるようですので、次回は素のままのお湯に浸かってみたいですね。

なお、ここのカランから出るお湯も温泉です。
何と凄まじい湯量なのでしょう。お湯が有り余っている感じです。と言うか、こんな勢い良く掛け流しちゃって、枯渇しないのか心配な程です。
常連の間では、カランのツマミに割り箸を挿して、お湯を出しっぱなしにするのが流行っているようです。御丁寧に、洗い場にそれ用の割り箸が用意されています。
温めのお湯ですが、あまりの掛け流し量で、湯船に入っていると結構疲れます。
休憩がてら、洗い場に座り込み、カランのお湯で汗を流しながら一時を過ごしました。
ちなみに、お湯を口に含んだら、金気味と塩味を感じます。この塩分のお陰でしょうか、汗がなかなか止まらないのも、このお湯の特徴だと思いました。

一言で言って、素晴らしいお湯です。
評価も★5つ付けて良さそうな気がしましたが、ジェットバスが止まった状態で入らずして最高評価を下す事は避けたいと思い、★4.5にしておきます。
必ず再訪したいと思った一湯でした。

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