北海道

ポンユ三光荘 (北見温泉) ★4.5

最終入湯日 : 2008-7/20

単純温泉
(ポンユ1号井) 38度 / ph8.2 / 45L / 掘削自噴 / S32.3.26
Na+ = 102.3 / K+ = 1.1 / Ca++ = 4.5 / Al++ = 5.2
Cl- = 57.8 / F- = 16.9 / SO4- = 67.8 / HS- = 1.56
HCO3- = 29.1 / H2SiO3 = 35.4 / 成分総計 = 356.53mg

アルカリ性単純温泉
(ポンユ4号井) 43度 / ph9.6 / 150L / 動力 / S54.1.31
Na+ = 110 / K+ = 1.8 / Ca++ = 4.5 / Al++ = 2.6
Cl- = 65.3 / F- = 2.6 / SO4- = 73.1 / HS- = 1
HCO3- = 55.5 / CO3- = 14.4 / BO2- = 12.1 / H2SiO3 = 48.2
成分総計 = 392mg

北海道北見市留辺蘂町泉360
0157-42-2288
男女別内湯
500円
9:00 – 21:30

国道36号線沿い、温泉とは余り縁が無さそうな所に、ポツンとある一軒宿です。
ポンユと言う名前の由来は、アイヌ語だそうで、古くからアイヌ人が自然に沸いているお湯を利用していた場所に、現在の旅館が建ったのだそうです。

さて、内部。しっかり手入れがされている感 じのお宿で、受付の方の感じもとても良いです。
話によると、以前はもっと鄙びていて、受付の対応がとても悪かったなんて聞きましたが、私が受けた印象はとても良い物です。
お風呂は内湯で、もちろんちゃんと男女に分かれていました。

さて、その浴室。結構広々としています。入って左手側に洗い場がずらりと並び、右手側に湯船がありました。湯船は手前と奥の2つに別れています。
手前側は少し狭い造りをしており、湯口が2箇所、うち一箇所は打たせ湯になっています。
奥の湯船は広々とした物で、湯口は1箇所。浴槽の一部がジャグジーになっていました。
どちらも湯量豊富で、あふれ出たお湯が洗い場にオーバーフローしています。
この湯量を見ているだけで、良いお湯だと言う事が約束されたみたいで、嬉しくなってしまいます。

まずは奥の広い湯船に浸かってみました。
お湯の温度は40度くらいで、温めです。肌触りがとてもツルツルするお湯で、湯口からざぶざぶと注がれるお湯のお陰で、広い湯船にも関わらず鮮度が抜群に良い印象を受けます。
お湯からはほんのり甘い硫黄臭が漂い、実に心地がよく、温めである事も手伝って、ここから移動するのが嫌になってしまいます。
しかし、「あぁ、気持ち良い!」なんて思いながら、奥の湯船に浸かっていた私を尻目に、他の人たちが小さい湯船に留まったまま、いっこうにこちらに来ようとしません。
はて、どうして? こんなに良いお湯なのに・・・?
少しいぶかしく思いながら、手前側の小浴槽に入ってみる事にしました。

手前側の湯船は、温度が人肌ほどにしか無く、かなり温めです。夏のこの時期には嬉しい温度で、これのせいでみんな奥の適温湯船に来ないのかなと思いましたが、すぐにそれだけが理由でない事に気が付きました。
なんと、泡つきがあるのです。それもかなりの勢いです。
甘い硫黄臭は奥のお湯と変わりありませんが、泡のお陰もあってか、ツルツルする肌触りはこちらの方が強く感じます。
湯口から注がれる湯量は奥の湯船と大きく違わないですが、こちらの方が湯船が小さい分、盛大に掛け流されているような印象を受けます。
一度入ったら出られなくなる気持ちが良いお湯で、その後は奥の湯船に戻らず、ずっとこの手前側の湯船に居座る事になりました。
奥も十分に気持ちが良いんですけどね。ある意味、奥から入っておいて正解だったかなと思ってしまいました。

ちなみに、カランから出るお湯も温泉です。
硫黄の臭いが気持ち良い事ったら!

この温いお湯だったら、体力気にすることなく、2時間でも3時間でも入っていられます。
ここは是非とも宿泊で来たかったなぁ!そう言う意味においては、立ち寄ってしまった事に少しだけ後悔を覚えました。
次回訪問の際は是非泊まりで来たいと思った素晴らしい一湯です。

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