山形県湯田川温泉

田の湯 (湯田川温泉) ★4.5

ナトリウム・カルシウム-硫酸 塩温泉
(湯田川1号源泉) 42.6度 / ph8.4 / H15.11.7
Na+ = 224.1 / K+ = 3.6 / Ca++ = 176.3 / Mg++ = 0.2
Cl- = 56.4 / F- = 2.3 / Br- = 0.3 / SO4– = 737.7
HCO3- = 31.5 / H2SiO3 = 52.6 / HBO2 = 1.3
蒸発残量物 = 1256mg

山形県鶴岡市湯田川乙
男女別内湯
200円
8:00 – 19:00 (9-11清掃時間)

湯田川温泉に2箇所ある共同浴場のひとつです。
「正面湯」が、その名前の通り、メインストリートの正面にあるのに対し、この田の湯は路地裏に入った全く目立たない場所にあります。
どちらも外来入浴をする事が出来るのですが、施錠されており、商店で入浴料を支払って鍵を開けて貰う必要があります。
正面湯の並びにあるお店にお願いした所、お婆ちゃんがお風呂場まで案内してくれ、鍵を開けて下さいました。
別に、そんなレアな場所へ行く訳ではありませんが、佇まいや入るまでのプロセスは、まるでどこかのジモ専に来たような気分です。

お風呂はシンプルに脱衣所と内湯があるだけのものです。
路地裏と言う場所にマッチした、実に手狭な脱衣所と浴室で、こう言う雰囲気の所が大好きな私にとっては、背筋がぞくぞくするくらいに痺れる風情です。
・・・一般的にはボロいとか言われてしまいそうですけど。(´・ω・`)

浴室は手狭な物で、3人も同時に利用したら、お互い譲り合いながらで無いと身動きが取り辛いくらいの広さです。

せいぜい2人と思われる小さな湯船がひとつあるだけで、後は何もありません。
湯船に張られているのは、湯田川の共有源泉で、無色透明のものです。目を見張るのは湯量の豊富さ。
ライオン湯口からドバドバと噴き出す源泉が、小さい湯船に勢い良く注がれ、お湯が盛大にオーバーフローしていました。
湯船の一角にはオーバーフロー用と思われる一段低くなっている箇所があるのですが、溢れるスピードが速すぎるため、全然役に立っていません。

さて、そのお湯に浸かって見た印象。
これだけの湯量ですので、悪いはずがありません。ほぼ適温のお湯で、僅かに芒硝臭がする、特徴的にはあまり特筆するような所の無い泉質です。
しかし、鮮度が良すぎる為か、物凄く力強く感じます。
体が芯から温まり、ヘロヘロになってしまいます。
きめ細かいサラサラするような肌触りで、まるで何かの薬品に浸かっているかのようです。
湯船から上がると、肌の余分な脂分が抜け、全身が綺麗に消毒されたような気分になれます。
これも鮮度が成せる業なのでしょうか、お湯が堅い気がします。手を一杯に広げてお湯をかいてみると、指と指の間に何か引っかかるような、不思議な感触が残ります。
出たり入ったりを繰り返し、何度も溢れさせてその湯量の豊富さを確認しながら、じっくりと素晴らしいお湯を堪能してしまいました。

ココに入る為だけに東京から行く価値があります。
今回4箇所周った湯田川のお湯で、一番気に入った一湯です。

2008-2/10

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