東京都

新寿湯 (新寿湯) ★2.5

冷鉱泉 – 重炭酸そうだ、メタケイ酸、メタホウ酸で該当
(新寿湯)
17.9度 / ph8.21 / H4.7.30
Na+ = 117.5 / K+ = 10.3 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 0.3
Fe++ = 0.5 / Cl- = 3.8 / F- = 0.5 / SO4– = 4.5
HCO3- = 336.2 / CO3– = 2.7 / H2SiO3 = 68.7
HBO2 = 6.2 / CO2 = 5.7 / 成分総計 = 507mg

東京都世田谷区玉川3丁目23-27
03-3700-1320
男女別内湯
430円
2008年 6月 10日をもって廃業しました

二子玉川の駅から徒歩5分の場所にある温泉銭湯です。
今まで存在すらあまり知らなかったのですが、2008年6月10日をもって閉鎖すると言う情報を聞きつけ、その前に入っておこうと思い、仕事が終わった後に車を出して行ってみました。
平日に温泉に入るなんて、ちょっと贅沢な気分です。
ちなみに、銭湯の前にはコインパーキングがあるので、車で行くにも結構便利な所です。
場所は高島屋の裏ですが、車で行ったので、位置関係はあまり良く分かりません。。。

所謂普通の銭湯って感じの造りをしており、なんとなくレトロさはありますが、脱衣所などを見ても、間もなく閉鎖されてしまうような、古さや汚さは全然ありません。しっかりと手入れがされている印象です。
料金は東京の銭湯価格の430円(2008年5月の時点で)です。
番台で脱衣所ロッカーの鍵を貰えるので、貴重品などがあっても少し安心です。

さて、内部。手前に洗い場があり、奥に湯船と言う、いかにも銭湯と言うレイアウトです。
入って左側にはサウナ室もありましたが、こちらを利用するのは別料金との事。サウナ室の前には水風呂があります。この水風呂が今回のお目当て、温泉(鉱泉)なのですね。
非加熱で冷たいので、まずは奥の湯船に入りました。

奥には湯船が2個並んでいます。左手側が広くて、透明のお湯。一部がジャグジーやら電気風呂になっています。
右手側には茶褐色の怪しいお湯が張られており、どうやら薬草風呂のようです。
お湯の臭いは期待通りの強烈塩素臭。まぁ、期待した通りなわけで、むしろ嫌な気分がしません。
薬草風呂からは、塩素臭の他にも、薬草の強烈な臭いが漂っていて、なんだかとっても効き目がありそう雰囲気です。
まぁ、要は真水の沸かしなので、特にこれといった特徴が無いのですが、一点だけ、左手側の湯船の湯底に、2箇所、小さな穴が開いていて、そこから気泡がポコポコとあがっていました。
文字通り「ポコポコ」という感じで、ジャグジーの勢いからは程遠いものがあります。
まるで足元自噴のような感じで、ちょっとだけ気に入りました。

さて、体が温まったので、いよいよ待望の温泉水風呂へ。1人サイズの小さなもので、主にサウナで火照った体を冷ます人が利用している様子です。
この水風呂を目的に入りに来る人も少ないと思われ・・・
温度は25度くらいでしょうか。とにかく冷たいので、一気に入ることが出来ず、恐る恐る、ゆっくりと体を沈めて行きます。
当然ですが、寒いです。でも、体が馴染んでしまうと、逆にこの冷たさが心地よく感じてきます。
お湯はどうやら循環されている様子。ウーロン茶色で、透明度は20cmくらい。
多少ツルツルする肌触りがありますが、あまり特徴は感じません。臭いは僅かにモール臭がするような気がしますが、これまた、良く分かりません。

ともあれ、これが地下から沸いているのだと思うと、少しだけ幸せな気分です。
加温したお湯にも入ってみたいので、水風呂でしか温泉を楽しめないのは、少々残念。
ともあれ、もう2度と入れないであろうお湯、加温浴槽で体を温めては、名残を惜しむように何度も水風呂に浸かりました。

正直な感想を言うと、まぁ、今まで来ることが無かった理由が良く分かる一湯と言う印象です。
でも、これはあくまで、お湯だけで価値判断した、温泉マニアとしての感想です。
温泉銭湯に限らず、都内からどんどん銭湯が減っているわけで、東京の大衆浴場と言う文化の終焉を目の当たりにしているような気分は、とても寂しいものがあります。
今まで本当にお疲れ様と言う気分でその場を後にしました。

2008-5/28

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