群馬県

天神の湯(高崎中尾温泉) ★3.5

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

群馬県高崎市中尾町字天神329
男女別内湯・露天・源泉風呂・サウナ・水風呂 等
0120-362-1726
日帰り : 630円から (時間によって異なる)

天神の湯は比較的最近出来た日帰り入浴施設です。
国道17号線前橋IC付近の細い路地裏のような所にある施設ですが、大通りに煌々と目立つ看板が出ているので、付近を注意しながら走れば比較的簡単に見つける事が出来そうです。
外観は温泉っぽくないメルヘンチックな洋風の建物で、駐車場には既に多くの車が停まっていました。

建物の中は、至って普通のスーパー銭湯と言った感じです。
まずは靴を脱いで鍵のかかる下駄箱に入れ、鍵を持ってフロントへ行く。フロントで料金を払うと、下駄箱の鍵と引き換えに脱衣所用の鍵と貸しタオルを貰える。
振り返ると、軽食コーナーやら休憩所、喫煙所など一通りの施設があり、湯上りの人達がめいめいくつろいでいます。そんな中を掻き分け、脱衣所へ向かう。
脱衣所の造りはまるでプールやスポーツジムのロッカールームです。むっとする湿気と多くの人でごった返している中、ウロウロ彷徨いやっと自分の番号のロッカーを探し当てる。
そして、隣の人とぶつからないよう気を遣いながら服を脱ぎ、いざ浴室へ・・・

う~ん。これが旅館の日帰り入浴だった場合、途中に建物の造りを見て歴史を感じたり、中庭の植木を見て季節を感じたり出来るのですが、スーパー銭湯では一連の流れがあまりに作業的で、温泉情緒が全くありません。

さて、浴室ですが、洗い場が数十人分、浴槽が内湯と露天、サウナや水風呂など、色々と用意されています。
結構広くて大きい施設なのですが、いかんせん利用者が多く、あまりゆったりと過ごせないのが残念です。
体を洗った後、内湯の浴槽に入りました。泉質は炭酸水素塩泉で、若干の甘い系(?)な臭いを感じますが、基本的には無臭。琥珀色に濁っているお湯で、肌触りは結構柔らかめです。
ちなみにこの施設は、一部水風呂などを除いて、全ての浴槽で源泉掛け流しだそうです。

次に露天へ向かう。
こちらの浴槽は岩風呂になっていてなかなか広く、温度も39度と温くて快適です。お湯は内湯と同じ、琥珀色の濁り湯。
脱衣所の混雑や内湯のイモ洗い状態が嘘のような、とても良い雰囲気の露天風呂です。
ただ、当然ここだけ閑散としていて静かな筈もなく、絶えず出入りする人のせいで湯が動くので、落ち着いて入る事は出来ませんでした。

最後に、内湯と露天の出入り口付近にある、源泉風呂に入る。文字通りの源泉風呂で、加水や加温を一切行っていない、汲み上げたままのお湯が掛け流されています。
浴槽が他に比べて小さい事もあり、湯温が他に比べて極端に熱く、素人にはおすすめ出来ないともっぱらの評判です。

しかし、入ってみると何の事は無い、「多少熱いかな?」程度の温度でした。
持参の温度計で計測してみたところ、湯船の温度45度、湯口50度。
温泉に全く慣れていない人ならばともかく、この程度に入れないようでは草津や野沢、飯坂の共同浴場には入れません。
尤も、温泉は季節や天候で左右されるので、たまたまこの日が温かっただけかも知れませんが・・・

お湯は内湯や大露天風呂のものと同じ。
ただ、こちらの方が湯温が新鮮な為、お湯そのものの力強さを感じる事が出来ました。

国道沿いの、一見すると温泉とは無縁と思われる場所に沸く、意外と良い泉質のお湯。
所謂「温泉」としての情緒はありませんが、お湯はなかなか良かったです。
1900円で、夜間休憩所を利用して一泊出来るみたいなので、ちょっとした仮眠等にも利用出来そうです。

2005-2/20

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