山形県肘折温泉

別館 三春屋 (肘折温泉) ★3.5

ナトリウム-塩化物・炭酸水素 塩泉
(組合3号源泉) 73.5度 / ph6.7 / H15.10.31
Na+ = 948.4 / Mg++ = 27.7 / Ca++ = 106.7 / Fe++ = 1.6
K+ = 86.1 / Li+ = 2.2 / Cl- = 1178 / SO4– = 229.3
Br- = 1.3 / HCO3- = 753.5 / H2SiO3 = 225.9
HBO3 = 47.2 / CO2 = 252.2
溶存物質総量 = 3612mg

山形県最上郡大蔵村大字南山497
0233-76-2036
男女別内湯
300円
通常立ち寄り入浴は受け付けて いないらしい

なんだかんだで、ほぼ毎年のペースで訪れている肘折温泉。
小さな旅館が多く立ち並んでおり、いずれは全部の旅館のお風呂に入りたいと思いつつ、コツコツ立ち寄り入浴してきました。
今回の肘折訪問で最初に訪れたのは、ここ、三春屋の別館です。本館の通り向かいにあります。
初めて肘折を訪れた際に、三春屋さんの本館に泊まりまっています。
その時、車を別館の玄関前に停めたのですが、当時は別館にもお風呂がある事も立ち寄れる事も知らず、利用せずに帰って来てしまっていました。

さて、そんなんで、やっと訪れる事が出来た三春屋別館。玄関入ると、スキー合宿でしょうか、中高生くらいの男の子達がワイワイやっています。
駄目かなと思いつつ、中から出てこられた女将さんらしき方に立ち寄り入浴をお願いすると、どうぞOKして下さいました。
通常は男女別で内湯があるようですが、今は1箇所にしかお湯を張っていないようで、貸切で使わせて頂きました。

さて、そのお風呂。元々貸切を想定して作っていないだけに、なかなか広々としています。
手前に洗い場、奥に湯船と言う、シンプル構造。広いので、合宿の男の子達が10人一度に入っても窮屈な思いはしなくて済みそうです。
浴室はちゃんと手入れされていますが、少し鄙びかかっています。大理石などで豪華絢爛な造りをした肘折はイメージではないので、むしろ、このくらいがしっくり来ます。

お湯は共有源泉の組合3号源泉が引かれています。
黄土色に濁るお湯で、湯口からは熱めのお湯がザブザブ注がれており、ちゃんと掛け流しですが、少し大きめな浴槽のためにちょっと温めの加減に調整されています。
金気臭とほんのり土類臭を感じるお湯で、シットリする肌触りがあります。温めのお湯ですが、塩分を含むせいか、暫くじっとしていると、体の芯からポカポカと温まります。
塩分以外にも成分が色々含まれている為か、お湯から上がってもあまりベタベタせず、むしろサラリとした感触が残るので、浴後感も悪くありません。

洗い場には温泉成分が析出しており、少しごつごつしますが、特に凄いのが湯口で、ビッシリと析出して、お湯の通り道が盛り上がっています。
元々はどういう形だったのでしょうね。
あえて削らず、そのままにしているのでしょうか。源泉の素性を物語っているようで、個人的にはこう言う湯口って大好きです。
少し温度が温く感じた私は、なるべく暖かい場所にと思い、入浴中の大半は湯口のすぐ傍で湯浴みを楽しみました。

三春屋と言うと、独自源泉を持つ本館の方が注目されますが、共有源泉とは言えど、ここのお風呂もなかなか良いです。
湯口の析出は一度見る価値ありそうです。
立ち寄れて良かったなーと思った、素敵な一湯でした。

2009-1/10

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