北海道

民宿500マイル (虎杖浜温泉) ★4.0

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
(源泉名:柏透湯温泉)
46.3度 / pH8.5 / 動力揚湯 / 毎分300L / H31.3.27
Na+ = 314 / K+ = 12.5 / NH4+ = 0.5 / Mg+ = 0.1 / Ca+ = 3.7
F- = 1.1 / Cl- = 350.1 / SO4- = 27 / HCO3- = 201.4
HPO4- = 0.2 / CO3- = 12
H2SiO3 = 175.7 / HBO2 = 11.4
成分総計 = 1110mg

北海道白老郡白老町字虎杖浜2-4
0144-87-2682
貸切内湯 × 2、貸切露天 × 1
日帰り入浴のみ不可

白老~虎杖浜エリアには温泉が沢山あります。
その中でも、私の温泉仲間からひと際評判が良いのがこちら、民宿500マイル。
以前からその存在は聞いており、一度は入ってみたいと思っていたのですが、ここは虎杖浜エリアにしては珍しく、立ち寄り入浴は受け付けてくれないのです。
宿泊しなければ入れないと言う事で、なかなか訪れる機会がありませんでした。

そんな折、温泉仲間のHさんから、今年の11月に廃業するとの情報が!
あぁ、未湯のまま終わってしまうのかと残念がっていたのですが、そのHさんから「最後に行こう!」と強く誘っていただき、廃業前の駆け込みで宿泊する事になりました。

ちなみに誘ってくれたHさんは以前泊まった事もあるそうです。
未湯だった私の為に付き合ってくれて、それどころか湯めぐりプランまで立ててくれて、感謝してもしきれません。

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さて、そんなわけで、Hさんと、札幌在住の温泉仲間Gさんも加わり、3人で湯めぐりをしながら民宿500マイルに到着。
場所は海岸線沿いを走る大動脈、国道236号線沿いの分かりやすい所にありました。
お宿の通り向かいには北海道に沢山あるご当地コンビニ、セイコーマートがあります。
ちょっとした買い出しなんかにも便利!

今回宿泊したのは、私を含めて3人です。
用意して貰った部屋はかなり広々!

窓を開けると太平洋を一望できます。

もちろんここを訪れた目的は温泉なのですが、500マイルの魅力は温泉だけではありません。
実はここ、食事が美味しい事でも知られています。

晩御飯には毛ガニが半身、他にもお刺身や白身魚の焼き物などなど。

朝食は夕食に比べると質素ですが、虎杖浜名物のたらこが出て来て抜かり無しです。

ちなみに、2食付きで11,000円でした。
民宿として考えたら結構なお値段ですが、食事の内容を考えたら納得です。

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さて、待望のお風呂。

内湯が2箇所、露天風呂が1か所、計3箇所。
すべて貸切での利用が可能です。

その中でも一番人気は露天風呂。

脱衣所はかなり手狭で人がすれ違うのも困難ですけど、貸切風呂なのでそこはご愛嬌。
脱衣所から出ると最初にあるのは小上がりで、何故かキャンプ椅子が置いてあります。
ここで涼めって事かな?

その先にあるのがお風呂。
一応洗い場もありますが手狭なものです。
湯舟はひとつで、簾の向こうは太平洋です。

夜中入った際は海は見えず、ただ波の音が聞こえるだけ。
でもそれはそれで、堪らず気持ちが良いんですよね!
海から吹き付ける風も心地が良いです!

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折角なので内湯も利用しました。

実を言うと、露天が余りにも気持ち良かったので、内湯は入らないままでも良いかな? 位に思っていたのです。
とは言え、もう間もなく廃業してしまう民宿500マイル、このまま内湯をスルーして帰ってしまうと、温泉仲間から「え~? 内湯入っていないのぉ~!?」なんて煽られてしまう事必至。

なので、内湯2箇所はほんのチャポっと浸かっただけなんですけどね。

お湯は勿論露天と一緒です。なので、お湯の印象などは一緒。
当然ですけど眺望はありませんし、少し湯気蒸していましたけど、これはこれで良いお湯でしたよ!

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勿論ですが朝風呂にも入りました!

本当は日の出を見ながら入りたかったのですが、既に先客がいたので温泉に浸かりながらの日の出は拝めず・・・
少し時間をずらしてからの入浴です。

昨晩は真っ暗で見えなかった海が一望、屋根と簾に囲われている露天風呂ですけど、開放感は凄いです。

夜中だと良く分からなかったお湯の色もハッキリと分かります。
ほんの僅かに黄味がかった透明で、湯口から注がれるお湯は泡立って白濁しています。
その泡がそのままお湯の中を舞うので、しばらくじっとしていると体中が泡だらけになります。

肌触りはツルツル、お湯からはほんのりと甘いモール臭。
湯口で嗅ぐと僅かですが硫黄臭もあります。

波の音を聞き、浜風を浴びながら、お湯から出たり入ったり。
わざわざこの温泉に入るために、急遽北海道まで来た甲斐がありました。
こんなに良い温泉がもう間もなく廃業、入れなくなってしまうと思うと、本当に残念でなりません。
名残惜しくて最後はなかなか出る事が出来なくなってしまいました。

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チェックアウト時、女将さんとお話をしました。
お宿は売却されるそうで、買い手はつきそうとの事です。
もしかしたら新しい屋号で再びこの温泉に再会出来る日が来るのかな?

そんな希望を抱きつつ、ひとまずの区切りとして、民宿500マイルさん、最後に良いお湯を堪能させて頂きました。

ありがとうございました!

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2024年 10月24日 - 初訪問・日帰り入浴

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