北海道

ホテル高玉温泉北見 (高玉温泉) ★3.0

最終入湯日 : 2008-7/20

単純温泉?

北海道北見市中央三輪8丁目1-1
0157-36-200
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ サウナ ・ 展望焼き肉
700円
24時間

今回の北海道湯めぐり、私と紅鮭を含め、6人での行動でした。
もちろん、事前に色々と調べて、「あそこに寄ろう!」「こっちにも行きたい!」「いや、時間が無いから、ここはパスだね」などと、色々と行程を組んだ上での湯めぐりな訳です。
そんな中、ひとりの人が、どうしても、どーしても、何が何でも立ち寄りたいと主張して譲らなかったのが、ここ、北見高玉温泉です。
答えは簡単、B級だからです。

北見高玉温泉?聞いたことありません。それ以前に、そこが温泉かどうかも怪しいと言うではありませんか。
何も北海道まで来て、わざわざ、温泉かどうかも分からない怪しい所に立ち寄らなければならないのか・・・
当然、他のみんなはブーイング。
「必要無いでしょ?」「時間勿体無い!」と、非難轟々なのですが、行きたいと主張するその方の固い信念は揺らがないどころか、B級の魅力を熱く語る始末です。
最終的には、その方の熱意に根負けしてしまい、すぐに出る事を条件に立ち寄ってみる事にしました。

その北見高玉温泉。北見市の市街の一角、まるで温泉とは縁が無さそうな市街地のど真ん中にあるそうです。
国道39号線を走っていれば必ず見つかると聞き、本当にあるのかと思いながら片側2車線の幹線道路を走っていると、前方になにやら怪しい物体が見えてき ました。
量販店やガソリンスタンドの看板が立ち並ぶ中、それより遥か高い所に、やぐらの怪しい五重の塔が建っており、そこにデカデカと温泉マークが掲げられているのです。

こ、これは・・・!?

しかも、施設と距離を詰めるごとに、怪しい全容が明らかになってきました。怪しい看板、2本もある異様な塔、何故か富士山、もはや、見てしまったら、立ち寄らざるを得ない、不気味なオーラが漂っています。
ここまで来てしまったら、もういまさら後戻りは出来ません。私達を乗せた車は、まるで導かれるように駐車場へと吸い込まれていきました。

とにかく異様な外観。とりあえず中へ。
中は意外にも普通っぽいです。受付には女性が2人います。びっくりです。しかも笑顔です。
入浴チケットを券売機で買う仕組みです。800円、正直痛い。でもこの機会を逃すと二度と来ないと思われ、その場の勢いで購入。
何故か券売機で宿泊チケットも買えます。これはちょっと珍しいパターンです。
満室になると「売り切れ」ランプがつくのでしょうか?
1泊1万円のデラックスツインも券売機です。追加料金100円、500円、1000円はどのようなシチュエーションで買うチケットなのでしょうか・・・?
ともあれ、700円の入浴チケットを買い、受付のオネエサンに渡すと、ハンドタオルとバスタオルを貸してくれました。

さて、内部。お風呂は内湯のみです。
内部は肩透かしを食らったかのような、至って普通な造りです。広々とした内湯に、お風呂が幾つか並んでおり、清潔にされた洗い場があります。他にはサウナがあり、奥には露天風呂もあるようでした。

一説には変な物が置かれているとか、信楽焼きのタヌキがいると聞いていましたが、私の確認した限りでは、つまらない程に何もありません。聞いていた話しと違います。
一同これには困り果ててしまいました。
しまいには脱衣所に掲げられている、代表取締役の名前がフルネームで書かれた「暴力団お断り」の看板を見つけて、「つまり、この名前を聞くと地元のチンピラがすくみ上がるって事だな!?」「社長は相当なワルだったに違いない!」などと、無いところから無理やりネタを引っ張り出す始末。
外観で一通り盛り上がった後だったので、ちょっと寂しいです。
どうやらココは、建物の怪しい外観を楽しむのが正解のような所です。
罰ゲームのような場所にある「展望焼肉」を見て、無理やり納得してその場を後にしました。

え、あぁ、お湯。循環でしたよ、ハイ。
それが何か?

・・・で、終わらせたいのですが、駄目ですかそうですかはいそうですね失礼しました。

薬湯には入ってませんが、ウーロン茶色していて、怪しいです。
内湯の通常浴槽は、子供用と大人用があり、子供用は浅瀬になっています。
無色透明、無味無臭、塩素臭無し。僅かに肌触りツルツルします。
じっとお湯に浸かっていると、体毛に少量の気泡が付き、一瞬「おぉ!?」っと思いましたが、循環されたお湯で気泡が付いても、むしろ得体が知れないので、どう評価して良いものか・・・

効能を高める為だかなんだか知りませんが、 鉱石なども入れています。お風呂と考えれば悪い物ではありません。
露天もあり、こちらにも無色透明のお湯が張られていますが、こちらのお湯は強い塩素臭を感じるもので、少しだけ入ってすぐに退散してしまいました。

と、まぁ、こんな感じで。

結論から言うと、やっぱり外観を楽しむ施設なのかな・・・ っと。
ただ、猛烈に安く宿泊出来るみたいなので、温泉目当てではなく、純粋にビジネスホテル的な利用であれば、使い勝手非常に良さそうでお勧めできると思いました。

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