奥日光湯元温泉栃木県

おおるり山荘 (奥日光湯元温泉) ★4.0

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉
(源泉名:共同源泉・南間1.2.3号混合泉) 43.8度 / pH6.4 / H16.10.22
Na+ = 168.4 / K+ = 19 / Ca+ = 131 / Mg+ = 2.3 / Mn+ = 1.8
F- = 0.7 / Cl- = 135.7 / HS- = 7.0 / SO4- = 314.3 / HCO3- = 264.7
HAsO2 = 0.6 / H2SiO3 = 101.5 / HBO2 = 22.3
CO2 = 176.8 / H2S = 31.5
成分総計 = 1378mg

栃木県日光市湯元2519
0288-62-2700
男女別内湯・露天風呂
500円 (子供も同料金)
10:00 ~ 16:00

中国武漢で発生し世界中に広まった新型コロナウイルスの影響で、飲食店や観光業が大打撃を受けています。
そんな最中、北関東を中心に格安ホテルを展開するおおるりグループが、コロナ禍の影響で、所有する12箇所のホテルのうち10箇所を2021年8月末をもって閉鎖すると発表しました。
無くなる前に行かなければ! と言う事で調べてみると、もう既に休館状態の施設もチラホラとあります。
そんな中でやっていた数少ない一軒がこちら、奥日光湯元温泉にあるおおるり山荘です。
本当であれば宿泊で利用したかったのですが、閉鎖前の駆け込み需要のせいか、平日ですら既に満室。仕方がないので立ち寄りでお邪魔する事になりました。

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さて、到着したおおるり山荘、これはおおるりグループの宿全てに共通する事ですが、なかなかに規模が大きく立派な外観をしています。
エントランスに入るとチェックインのお客さんがチラホラと。広々としたロビーの一角にはヤマザキデイリーストアが入っていました。おおるりに用事が無くても買い物だけで利用する事も可能だとの事。
ただ、普通のコンビニと比べると品揃えはかなり少なめ。

日帰り入浴の受付を済ませ、浴室の方へ歩いていると、廊下に成分表が掲示されていました。
「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉」とのこと。
久しぶりにこんなに長い泉質名を見ました。

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お風呂は男女別の大浴場で、それぞれに内湯と露天風呂がついています。

まずは内湯。

長方形の大きな湯舟がひとつと、その湯舟に背を向けるように洗い場が並んでいました。
比較的大きな湯舟ですが、お宿の規模からすると、まぁこんなもんでしょうね。

僅かに青みがかった白濁のお湯が張られています。
温度は42度で適温。
鮮度はまずまずですが、とても柔らかく揉まれたお湯で、ほぼ中性と言う事もあってか、肌への刺激は少ない印象。
お湯からは濃い硫黄臭。純粋な硫黄臭にその他成分臭が複雑に混じっているような印象です。

浴槽の一角に湯口があり、そこから熱い源泉が注がれていました。
掲示されていた成分表によると源泉温度43.8度との事ですが、50度近いお湯が注がれています。
加温されているのか、別の高温源泉とブレンドされているのか、詳細は不明。
ザブザブと注がれているかと思えば、突然止まったりと、投入湯量が妙に安定しない不思議な湯口でした。

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内湯からはそのまま外の露天風呂に出る事が出来ます。
こちらには洗い場などは無く、湯舟が一つとお湯から上がって一休み出来る丘があるだけの割り切った造り。
温度は少し温めで40度くらいです。
ずっとお湯に浸かっていても疲れ知らずで、滞在中のほとんどをこちらの湯舟の中で過ごしました。

ふと湯口を見ると、塩ビ管が2本あり、それぞれから源泉が注がれています。
手前の方は温めで、35度くらいでしょうか。うっすらと硫黄臭、口に含むと渋味と苦みを感じる硫黄味。奥の方は素手で触るには少し熱いくらいで、温度のせいか、手前よりも硫黄臭が強く、口に含んだ際の印象も濃かったです。
源泉をブレンドしているのかな・・・? 詳細不明です。

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奥日光には他にも沢山お宿がありますので、お湯だけで選べば他の選択肢も入ってきますが、殊コストパフォーマンスだけに絞ったら恐らく最強のお宿です。
それだけに閉鎖してしまうのは残念で仕方ありません。
どこかが買い取って復活してくれる事を願ってやみません。

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2021年 8月13日 ー 初訪問・日帰り入浴

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