島根県

千原湯谷湯治場 (千原温泉) ★5.0

含二酸化炭素ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
(湯治場源泉)
Na+ = 3253.9 / Li+ = 3.8 / K+ = 148.9 / Ca++ = 204.4
Mg++ = 42.4 / Sr++ = 5.9 / Fe++ = 4.6 / Mn++ = 1.9
Cl- = 3895.8 / Br- = 8.5 / F- = 2.5 / HCO3- = 2167.4
SO4– = 386.5 / I- = 1.3 / H2SiO3 = 136.8 / HBO2 = 91
CO2 = 1176.4 / 成分総計 = 11540mg

島根県邑智郡邑智町千原
0855-76-0334
男女別内湯
500円
8:00 – 18:00

今回の山陰旅行で、最も期待していたところがここ、千原温泉です。
私の温泉仲間で山形の人がいるのですが、事あるごとに、「千原最高!」と言うのです。
私が負け惜しみ的に「そんなに良いですか?」と聞くと、「何を言ってるんですか!あんなに良い所はありませんよ!千原最高!」と、それはもう、陶酔しきったように答えるのです。
うーん、悔しい。早いうちに行っておかないと、この友人に会う旅に煽られてしまいます。
と、言うことで、行ってまいりました。今回の山陰旅行はこの「千原温泉に入る!」為だったと言っても過言ではありません・・・

さて、その千原温泉。三瓶温泉からだと車で15分くらいの場所にあります。ナビに場所を登録して行ったので、迷う事はありませんでしたが、かなり辺鄙な場所にあります。
こんな場所に・・・と、思ってたどり着いたのは、温泉と言うよりまるで民家のようなところ。温泉の風情はあまりありません。
ただ、駐車場には、広島や岡山など、他県ナンバーの車が泊まっており、人気の高さを伺えます。ちなみに私は練馬ナンバー。
「どうだ、凄い遠い所から来たでしょ?(`・∀・´)エッヘン!!」って気持ちでいっぱいです。
念願の千原温泉にやっとたどり着く事が出来ました・・・

さて、この千原温泉、少し変わった造りをしています。縁側のような受付でお金を払い、個人宅のような建物中に入ると、カーテンで仕切られた脱衣所があります。
脱衣所で服を脱ぎ浴室に入ると、なだらかな下り坂の廊下?があり、その先に小さな湯船がありました。湯治場と言う言葉がふさわしい、実に渋い造りをしています。

私が訪れた時には、先客が4名+子供1人。小さな湯船に肩を寄せ合いながら入っています。
私もその中に加えて頂くことにしました。
さて、そのお湯。温めで、ほぼ体温と同じくらいの温度です。オレンジ色に濁ったお湯で、源泉が足元自噴!しかも、大量の気泡がコポコポとあがってきており、天然のジャグジーになっているではありませんか!
お湯は少しサラサラ、ペタペタします。土類臭と金気臭、それに炭酸臭を感じます。
温いのでいつまでも入っている事が出来そうです。友人が千原最高と言う理由が、とても良く分かりました。こんなに良いお湯だったなんて!
湯底から絶え間なくポコポコあがる気泡が体中をくすぐります。気泡と共に湧出する足元自噴泉は全国に幾つかありますが、ここまで絶えず気泡が上がり続ける所は、それほど多くありません。
比較対象があるとすれば、ぱっと思いつく限りでは、渋御殿湯や藤七の露天風呂くらいかな?

狭い湯船に、お互い肩をすぼめあって入るのも、風情のうちでしょうか。みなさん、静かにしながら、じっとお湯の感触を楽しんでおられます。
しかし、残念だったのは、子供がとっても煩い。「もう出たい!」「あと5分で出る!」とずっと騒いでいます。
それに対してお父さん、「まだ入っていたい!」「時計の針が10に来るまで!」と、頑として出て行こうとしません。そのやり取りが途切れる事無く、ずっと続いているのです。
子育ても大変だと思うけど、嫌がる子供を無理矢理入れてどうするかと・・・
おそらくその場にいた人たちはみんな、子供を応援していたに違いない。

ちなみに、この千原温泉は、狭いので、1時間以内に上がらなければならないと言うルールがあります。浴室は相変わらず満員。私含めて6人+子供1人が、鮨詰め状態。
その親子、私が来た時には既にいたので、いつから入っていたのかは知りませんが、私が来てから50分過ぎてもまだいます。その間ずっと騒ぎっぱなし。
一体いつになったら出て行くのかと思っていたら、女将さんが「1時間過ぎたら、次の人が待っていますので、出てください!」と、脱衣所から声を掛けてきました。
するとそのお父さん、あわてたように、そそくさと出て行きましたが・・・

はぁ・・・、煩いだけじゃなく、入浴時間のルールすら守れない人でしたか。┐(´д`)┌ヤレヤレ
風情もお湯も素晴らしかったけど、一人の心無い利用者のため、凄く残念な気持ちになってしまいました。

・・・と、言うことで・・・

2008年 10月12日 - 初訪問時のレポート

2008年10月14日 - 再訪

初めて訪れてから、たった2日後に、再訪して来ました!(゚∀゚)アヒャ
だって良いお湯だったし、前回は子供が煩くてお湯を堪能出来なかったんだもん~!

この日は、平日だったせいか、ガラガラです。なんと、最初に入ったら誰もいませんでした!
ラッキー!!!
足元自噴のお湯を独り占めです。うぅん、贅沢!一昨日の大混雑が嘘のようです。当然煩い親子にイライラする事もありません!
暫くすると、広島から来られたと言うオジサンが入って来られました。温泉好きな方のようで、お話をしながらゆっくりとした時間を過ごす。
おじさん曰く、こんなに空いてる事は珍しいのだそうです。たっぷり1時間お湯を堪能させて頂きましたが、その間、私とおじさん以外、誰も入って来ませんでした。

やっぱ良いお湯はマナー良く静かに楽しみたいですね!
再訪して本当に良かったと思いました。
千原温泉、もしまた山陰に来る機会があれば、必ず訪れたいと思いました!

コメント

  1. 景森 より:

    千原湯谷湯治場の記事に寄せて
    このサイトの大ファンです。
    私もマナーに苛々する事が沢山あります。煩い子供を連れて来るからには場所をわきまえる常識が必要ですね。全く同感です。
    子育ては2人の男女を育てましたが、躾と言う意味で他人には迷惑をかけないようにを心掛けてました。
    せっかくの良い温泉♨️日本情緒も愉しみたいものです。コロナがおさまることを祈り、私も是非行ってみたいです。

  2. Jake より:

    >>景森さん
    こんにちは! コメント有難うございます。

    再掲載するにあたり、誤字脱字の修正を除いて以前掲載した通りの文章で載せております。
    千原温泉の記事についても、実際子育てをする立場になって少し考え方が柔軟になった部分もありますが、当時の文章をそのままに再掲載しました。

    子供ってなかなか親の思う通りになってくれませんし、時として他人に迷惑を掛けてしまう事もあるとは思いますが、親の務めとしてマナーを教えるって事の大切さを改めて痛感しています。
    居合わせた誰かの為だけではなく、その子の将来を思えばこそ、時として厳しく育てる必要があるんですよね~
    親としてまだまだ未熟ですが、頂いたコメントを読みながら、改めてしっかりしなければと気持ちを新たにさせて頂きました。

    早くコロナが収まり、誰に気兼ねすることなく、思う存分に羽根を伸ばして温泉巡りが出来る日が一日でも早く来ることを祈っております。