塩化物泉?
静岡県熱海市水口町10-3
男女別内湯
300円
14:00 – 22:00
熱海に幾つかある共同浴場、その中でも、とびきり鄙びていてマニアの評判が高いのが、ここ、水口第二共同浴場です。
温泉マニアであれば、当たり前のように入っているべき共同浴場なのですが、なかなか伊豆に足が向かなかった私は、今の今まで未湯のままでした。
今回、友人が車で案内してくれたので、無事に到着。たどり着いた場所は、民家立ち並ぶ一角にある精肉店の裏です。
共同浴場へのアプローチは、精肉店と隣家の隙間を入り、その奥です。
普通に探したのでは、とてもではないですが見つける事が出来ないでしょう。
まるでジモ専のような佇まいをしていますが、嬉しい事に外来入浴も可能です。
入浴券を買う仕組みになっており、この共同浴場から歩いて1分の所にある駄菓子屋で購入しました。
さて、その狭い路地を入った先にある共同浴場、アプローチからも想像出来る通りにとても狭い造りです。
脱衣所は一人サイズ、湯船も家庭のお風呂を少し広くした程度の、2人同時に入るとかなり手狭な小さなものです。
脱衣所と浴室が一体になっているので、余計に狭く感じます。譲り合いながら利用しない事には、身動きが取れないほどです。
個人的には、こう言う共同浴場は大好きなのですが、正直な感想を言えば、「よくコレで外来入浴を許可したなぁ~」です。
私たちのような観光客が訪れる事で、地元の方が入りたい時に入れないのでは無いかと、少し心配になってしまいます。
肝心のお湯は、かなり熱め。46度くらいあるのではないでしょうか。湯口は蛇口になっており、それを捻ると素手で触る事の出来ない源泉がドバドバと溢れ出ます。
どうやら、普段は湯口のお湯を止めておき、必要に応じてお湯を注ぎ足すと言うパターンのようです。
少し室内が薄暗いため、はっきりと観察する事は出来ませんでしたが、湯底に沈めた足元が僅かに霞む程度に濁った、少し錆色のお湯です。
湯口のお湯を口に含むと、ハッキリとわかる塩味がします。
成分表が無いので詳細には分かりませんが、結構濃い食塩泉と思われます。
お湯からは、ほんのり潮臭と金気臭。
肌触りはシットリする物で、お湯から上がると少しペタペタした感触が残ります。
温度自体が高温である事も手伝い、湯上りはポカポカに温まりました。
歓楽温泉街のイメージが強い熱海で、ひっそりと地域に根ざす、素朴な共同浴場です。
3人も入れば身動きが取れなくなるような小さな所を、外来にも開放されている事に、素直に感謝したいです。
ここに限らずどこへ行ってもですが、こう言うところでは特にマナー良く入りたいと改めて実感しました。
誰にでもお勧め出来る所とは違いますが、鄙びた温泉が好きな人には、是非入ってみて欲しい、素敵な一湯です。
2010-2/6
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