熊本県

はげの湯共同浴場 (はげの湯温泉) ★4.0

ナトリウム-塩化物泉

熊本県阿蘇郡小国町西里
男女別内湯
300円
8:00 ~ 22:00

はげの湯温泉はわいた温泉郷の中にある温泉のひとつです。

いきなり余談ですけど、はげの湯って凄い名前ですよね。
もしもいまこのご時世に「温泉地名を決めようぜ!」って話になったとして、はげの湯温泉なんて名前を採用しようモノなら、各方面からクレーム殺到して大炎上する事間違いなしです。
そんなぶっ飛んだ温泉地名の由来ですが、地元の人ですら本当の理由を誰も知らないのだそうです。
別に、湯治したらフサフサになってズラを忘れて帰ったとか、平家の落ち武者が身分を隠すためにこの地で髪の毛を剃ったとか、猟師に撃たれたツルッ〇ゲのオッサンがこの温泉を発見して傷を癒したとか、そういうロマン溢れる由来では無いみたいです。

なお正式には「峐の湯温泉」と書くそうです。

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そんなはげの湯温泉ですが、この一帯は地熱地帯であちこちから温泉の噴気が上がっています。
民家に紛れて旅館もチラホラとあるのですが、そんな中にひっそりとあるのがこちら、はげの湯温泉共同浴場です。


建物に近付いてよく見ると、扉に男女別に色分けされた温泉マークがついています。
通り沿いにあるのですが、看板すらないので、余程気を付けて探さないと発見は困難です。

無人の共同浴場で、入口にある料金箱にお金を入れるスタイルです。
パッと見だとまるでジモ専なので、お金は入れたものの「本当に入って良いのかな?」 と、ちょっと不安になります。
扉を開けたら「外部からの入浴は夜十時まで・・・」と書かれていて、ホッと一安心。

ただ、ジモ専ではありませんけど、観光目的ではなく地元の人の為の風呂だとする注意書きもありました。
そもそも共同浴場と言うのはその地で生活をする人の為のお風呂ですからね。私たちのような余所者はあくまでも「お邪魔をする」と言う立場です。
金払ってやったんだからお客様だぞ! みたいな人は絶対に来ちゃ駄目な所です。(そんな人は普通の店にも来るな!と、個人的には思いますがケドね)

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さて、内部ですが、共同浴場らしく内湯がひとつあるだけのシンプルなものです。
脱衣所と浴室が一体なのも良いですね!
個人的にこの造りは大好きです、自分の荷物が目の届く所にありますので、盗難の心配が無いんですよね。
目の前で盗まれても素っ裸で追いかける事は出来ませんけど・・・

脱衣所のスノコと湯舟の位置が近いので掛け湯や体は十分に離れた所で行う必要アリです。

湯舟は半アメーバ形とでも言うのかな? ぐにゅっと曲がった特徴的なデザインです。
よく見ると湯舟だけでなく浴室全体が凝っているんですよね。
前面コンクリートで、照明や小窓も凝っています。
デザイナーズ物件ならぬ、デザイナーズ共同浴場って感じです。

肝心のお湯ですが、成分によるものなのか、湯底が赤茶けているので色がついて見えますけど、基本的に無色透明です。
ほんのり僅かな潮臭、同じく僅かに硫黄臭の痕跡があります。
肌触りは少ししっとりとしていて、お湯から上がって腕をさするとペタペタする感触があります。
このへんの特徴はよくある塩化物泉って感じですね。

湯口のデザインもとても凝っています。
これはこれで、なかなか見応えがあってヨシです!

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私は硫黄臭をはじめ臭いのキツいコッテリした温泉大好きですけど、じゃあ毎日それに入れと言われたら、ちょっと考えてしまうかもですね。
その点このお湯はそこまでクセが無ありませんが、入った瞬間に温泉だとハッキリ分かる位の特徴がある、とても優しいお湯です。
もしも自宅に温泉引くならばこのお湯が良いなぁ~

とても気持ちが良いお湯でした。

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浴後、何気なしに建物の裏に回ってみると、まるでサイロのような塔が建っていました。
それとは別に「合資会社わいた会」の看板があります。
後に調べてみたら地熱を利用した発電や地域振興を行っている会社のようです。
と言う事は、この共同浴場も地域振興の一環なのかもですね。

・・・別に建築デザイン事務所とかでは無いみたいです。 (;^ω^)

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さらにその隣に目をやると、わいた館と言うお宿があります。
そのお宿の前にトコトコと猫が一匹、私達の前を通り過ぎました。

一緒に来たK氏曰く、この猫はわいた館の看板猫なのだそうです。
ウチにも猫いますけど、柄がそっくりなので親近感を覚えました。

今回はご縁ありませんでしたがが、いつかお邪魔したいと思います。

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2024年 1月5日 - 初訪問・日帰り入浴

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