熊本県

白地商店の露天風呂(岳の湯温泉) ★4.0

単純温泉・・・ かな? (分析表無し)

熊本県阿蘇郡小国町西里岳湯2798-2
0967-46-4533(白地商店)
貸切露天風呂 × 2
1人 300円(50分まで)
9:00 ~ 18:00

温泉めぐりをするようになって、そろそろ20年になろうかと言うワタクシ。
今まで何度も九州に来ていたにも関わらず、いまさら初めてわいた温泉郷に来たわけでして・・・

そんな初のわいた温泉めぐりで特に楽しみにしていたのがここ、岳の湯温泉です。
わいた温泉ではあちこちで噴気が上がっているんですけど、この岳の湯温泉は特に凄いんですよね。
たまにテレビとかでも紹介されていたりして、ずっと憧れの温泉でした。
だったらもっと早く来いよと言う話、鹿児島には毎年帰省しているクセに・・・ (;^ω^)

で、実際来てみたら、本当にあちこちから湯気が出ていました。
用水路みたいなドブにお湯がザブザブと捨てられていて、湯気が出てるからどこかのお風呂の捨て湯かな?と思って触ってみたら、とんでもない熱湯だったり・・・

なんだココ、すごいぞ!
まるで異世界ファンタジーの世界に迷い込んだみたいな凄さがあります。

と言うかよくこんな恐ろしい地熱地帯に家とか建てるなぁ、大丈夫なのだろうか・・・?

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せっかく岳の湯温泉にきたのだから、もちろん温泉にも入ります。
定番どころは湯けむり茶屋だと思いますが、時間の都合上でそこはパス。
向かったのは地熱で蒸し鶏を作っている白地商店さんです。
なんとこの蒸し鶏屋さん、温泉を持っていて、立ち寄り入浴が出来るんですよね!

この白地商店さんで受付をして鍵をお借りし、地熱であちこちから湯気があがる丘を上がっていきます。

途中に気になるジモ専があるのですが、白地商店さんに聞いたら入っちゃ駄目と言われたので、ぐっとこらえて先に進む。
ま、鍵が掛かっていたのでどのみち入れませんでしたし、解錠されていたとしても無断入浴は不法侵入ですので、常識で考えればわかる事ですからね。

犯罪ダメ絶対!

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ある程度丘をあがりきると「露天風呂」と書かれた看板が見えてきます。
無人の湯小屋で、貸切のお風呂が2箇所。手前が桜の湯で、今回私達が利用するのはその奥にある椿の湯です。

鍵を開けて中に入ると、まず最初に目に飛び込んで来るのは、手作り感溢れるシンプルな脱衣所。

その脱衣所を抜けるとお風呂です。
これまたなんとも素朴なんですよね。
コンクリート打ちっぱなしの洗い場に、ペンキで青く塗られた湯舟。
波板の貼られた壁面も良い味出しています!
浴室部分はしっかりと屋根が掛かっているので半露天って感じの造りですね。
換気性が良いので湯気が蒸すような事はありませんけど、開放感と言う点においてはちょっと乏しいです。

肝心のお湯はと言うと、無色透明でほぼ無臭。
気のせいかも知れませんけど、僅かに芒硝系みたいな薬臭を感じます。
来る途中の湯気からはハッキリと硫黄臭を感じたのですが、実際入ってみたお湯が随分と淡泊なので意外に感じてしまいました。
サラっとしていてサッパリ気持ちの良いお湯です。

よく見ると隣の浴室と湯舟の一部が繋がっています。
元々混浴だった所に衝立で男女別に分け、浴槽は繋がったまま・・・ なんて所は結構ありますけど、ここの場合はどうもそんな感じではありませんし、何でこんな造りなのかは良く分かりませんけど、これ、何か意味あるのかな?

湯口からは熱いお湯が静かに注がれていました。
浴槽の大きさに対する投入量は多くありませんけど、お湯に浸かってみての印象は鮮度抜群です。
貸切風呂なので利用者が少なく、お湯が劣化しにくいのでしょうね。

折角高台にあるのに開放感がイマイチなのは少し残念です。
でも、湯舟から上がって身を乗り出して外を眺めてみると、眼下に湯気で覆われた街並みを見下ろす事が出来ます。
岳の湯温泉、改めて見てみて、凄い所だなぁ~!

風呂から出て帰る頃にはちょうど陽が落ちかけていました。
夕日に照らされた湯気がまた素晴らしい!
前を歩く紅鮭と子供を撮ってみたら、とっても幻想的な一枚になりました。

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噂には聞いていましたが、岳の湯温泉は凄いところでした!
今回は立ち寄りで少し足早に通り過ぎてしまいましたが、次に来る時はもう少しゆっくりしてみたいですね。
国内にいながら非日常の風景を楽しめる不思議な場所、また来ます!

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2024年 1月5日 - 初訪問・日帰り入浴

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