鹿児島県

東温泉 (東温泉) ★10.0

酸性明礬泉

鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
混浴露天風呂
無料
日中のみ、日没後は入浴禁止

鹿児島県の離島、硫黄島にある温泉です。
硫黄島と聞いて、太平洋戦争の激戦地になった島を思い浮かべる人が多いと思いますが、それとはまた別の硫黄島です。

硫黄島について、詳しい事は硫黄島備忘録で書きましたので、お暇があったらそちらもご覧ください。

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結論からいきなり書きますが、最高の温泉です!
この東温泉に行くためだけに硫黄島へ行ったと言っても過言ではありません。
わざわざフェリーに乗って、宿泊までして、たったの一箇所。
湯めぐりの効率としては最悪なんですけど、それでも来る価値がある温泉でした!

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硫黄島港から、徒歩だと2km、約30分の場所にあります。
ただ、我が家は歩いている時間が惜しいので宿の車をレンタカーして向かいました。
狭い島内の道を走る事数分、あっという間に東温泉に到着。
車を停められる箇所が何箇所かあります。ギリギリまで行こうと思ったら脱輪スレスレの道になりかなり狭いので、運転に自信が無い人は手前にある広い駐車場に停めましょう。

車から降りた時点でかなりの絶景!
周辺には硫黄臭が漂い、流れ出す温泉成分によって海水が青白く濁っています。
少しだけ歩くと、見えてきました、念願の東温泉です!

夢にまで見た東温泉。
美しいの一言です!

勿論入る訳ですが、脱衣所なんて気の利いたものはありません。
湯舟の手前で服を脱ぎ、脱いだ服は風で飛ばされないよう、丸めて岩場に寄せて置きました。
湯舟は3つ並んでいます。源泉が沸いている真横にひとつ、真ん中にひとつ、低い所もうひとつ。
源泉の真横にある湯舟は湯冷まし用と思われます。50度を軽く上回る熱湯で、手を入れただけでもアチチと引っ込める感じで、とても入る事は出来ません。

真ん中の湯舟は、ちょっと熱めですが、入る事の出来る温度です。
上段にある熱湯湯舟からのおこぼれが注がれていました。
うん、入るならばこっちですね、早速浸かってみました。

見た目には緑色ですが、これは浴槽内の苔によるもので、実際は無色透明のお湯です。
たまに緑色の湯花にも見えるものが浮いていますが、島内のアチコチにある笹の葉が入り込んで、それに苔が生して漂ったものと思われます。
基本的に野湯って感じの温泉なので、多少の浮遊物は致し方なし。
でも、定期的に清掃とかしているんでしょうね、野湯にありがちな不潔感は一切ありません。

体感だと44度位でしょうか。
硫黄島は南国なので基本的に暖かいですが、1月ともなればそこそこ寒いので、暖かいお湯が体に沁みて気持ちが良いです。
周辺は硫黄の臭いで立ち込めていますが、お湯そのものからは殆どしません。僅かですが酸っぱいような臭いがします。

肌触りは、入浴直後はヌルヌルするような感触があります。
でも、しばらく入っていると、このヌルヌルする感触が消えて、キシキシに変わります。
草津などの酸性のお湯でたまに感じる特徴ですね。
岩肌から流れ落ちる源泉を手で掬って、口に含んでみたところ、強烈な酸味に加えて、苦みやエグ味など、複雑怪奇な味がしました。
草津や蔵王、玉川とか、、、 似てると言えば似てるけど、味だけはこっちの方が更に強烈。

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もちろんですが、一番下段にある湯舟にも入りました。
真ん中の湯舟のオーバーフローが注がれています。
温度調整と言う意味では理に適っていますけど、鮮度と言う意味では期待の出来ない湯使いです。
でも、このお湯はこのお湯で、なかなか・・・ いや、かなり良いです!

真ん中の湯舟との違いは、やはり鮮度です。こちらのお湯には茶褐色や黒の湯花が舞っています。
お湯の色は僅かに黄味がかって見えて、濁りは無く透明。
ただ、強烈な泉質のお湯なので、ちょっとくらい鮮度が落ちたところで、これはこれで気持ちが良いお湯です。

何よりも嬉しいのが湯温で、38~39度位でしょうか。
幾ら浸かっていても湯疲れ知らずです。
真ん中のお湯は熱めで、鮮度が良すぎる上に、泉質自体も強酸性な上に成分的にも濃いお湯なので、ずっと入っていると体への負担がかなり来ます。
それに比べて下段のお湯は、温い上に適度な劣化があるため、体への負担が軽いんですよね。
湯舟が全体的に浅いので、肩まで浸かろうとすると寝湯みたいに体を倒す事になり、リラックスした姿勢で湯浴みが出来ます。

目の前に広がる絶景を眺め、波の音を聞きながら、温いお湯に、時間を忘れてゆっくりと浸かる。
極楽とはまさにこのこと!


この日は空気も澄んでいて、遠くに屋久島と口永良部島を見る事が出来ました。
湯向温泉でお世話になった民宿のご主人、元気にしてるかなぁ~?

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念願叶って入る事が出来た東温泉。
良い温泉だって事は、来る前から分かっていましたよ?

でも、実際来てみたら、想像を遥かに超えていました!

温泉マニアを自認するようになって、だいぶ経ちますが、何でもっと早く来なかったのだろうと少し後悔したほどです。

私のように、温泉が好きで色々とめぐっている人であれば、多少の無理はしてでも必ず訪れておきたい、素晴らしい一湯でした!

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2023年 1月4日 - 初訪問・日帰り入浴のレポート

2023年 1月4日 ~ 1月6日 - 何度も再訪しました!

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1月4日、日没を見ながら入浴

夕日に照らされ赤く輝く東温泉、美しすぎます!

日中に浸かるお湯とはまた違った気持ち良さ!

一番下段の温い湯舟でゆっくりと浸かり、仕上げに真ん中の熱いお湯でしっかり体を暖める。
浴後、海風に当たると体が一気に冷えるのですが、体の芯から温まっているので、汗が引くだけで寒さを感じる事はありません。
浴後は肌のベタ付き無くサラっと乾きも無く快適!
景色だけでなく、お湯も素晴らしいんですよね!

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1月5日、東温泉で日の出を迎えました

朝早く出過ぎてしまい、日の出時間よりかなり早く到着。
到着した時点では真っ暗で、波の音と星空しか見えません。
車の中で暖を取りながら時間を潰しました。

空がぼんやりと明るくなったので車から出て、東温泉を見下ろせる岩場に腰かけ、朝焼けをぼんやり眺めて過ごしました。
温泉に浸かるのも良いですけど、こうして温泉を眺めながら過ごす時間も、至福のひと時です。

ある程度明るくなってから、いざ入浴。

絶景の中で入る温泉、気持ちが良いに決まっているじゃないですか!!!

帰り際、振り返ったら朝日が昇っていて、東温泉が輝いていました。

ため息が出るような光景で、浴後も暫く帰る事が出来ずに佇んでしまいました。

↓ 動画 (ファイルサイズ大きいので読み込みに時間掛かるかも?)

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1月5日の日没は東温泉で迎えました

この日は雲が掛かってしまい、ちょっと地味な風景。
でも、お湯は相変わらず絶品。気持ちが良かったです!

東温泉に行く途中に、湯舟の残骸っぽい跡を見つけました。
昔はこっちにお湯を引っ張っていたのでしょうか?


1月6日、硫黄島を離れる最後の朝も東温泉で迎えました

うっすらと曇っていたので、朝日を見る事は出来ませんでした。

でも、これはこれで、なかなかの絶景!


民宿で朝食を食べ終えて、後は帰りのフェリーを待つだけ。何をして時間つぶししようかと思っていた矢先、紅鮭がとんでもない事を言いました。
「大変! 隊長が東温泉に入っていない!」
それは一大事です。急いで東温泉に行き、隊長を入浴させてきました。

無事東温泉に入る事が出来た隊長。
隊長だけ未湯のまま帰ってきていたら一大事でした。
ヨカッタヨカッタ!

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ついでに沢山写真撮ってきました。

上段の湯舟から真ん中の湯舟に注がれるお湯は半分もありません

使われないお湯は海に流されます

湯量豊富過ぎて、湯舟に注がれる事すらないお湯が滝になっていました。

温泉によって変色する海水。
ここだけに限らず、硫黄島の至る所から温泉が湧き、海水の色を変えているんですよね。
それって凄い事ですよね!

こうして湯舟に留めているお湯なんて、硫黄島全体から湧く湯量のうちのほんの僅か一部、微々たるものです。
自然って凄いなぁと、改めて感じさせられました。

↓ 動画 (読み込むのに時間掛かるかもしれません)

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私は、今まで色んな温泉に入ってきました。
もちろん、どの温泉も素晴らしくて、代え難いものです。

でも、ここまで感動出来たところって、他にあったかなぁ?

正直なところ、「来れて良かった」で終わる温泉は多いです。
他にも行きたい温泉はまだまだありますからね。

でも、ここにはまた必ず再訪します。
遠いですし、時間もお金も掛かりますし、他にも行きたい所は幾らでもありますけど、必ずまた戻ってきます。


オマケ

広がる美しすぎる光景を目の当たりにし、ただひたすらシャッターを切り続けました。
その際に腰かけていたのがこの岩です。
入浴している時間と同じくらいの時間をこの岩の上で過ごしました。

あと、レンタカー君もありがとう!
君のお陰で硫黄島を堪能出来ました!

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