黒湯 (源泉名:清水湯)
黄金の湯 (源泉名:地湧の泉・不老の泉)
詳細な成分表は発見できず
東京都品川区小山3丁目9−1
03-3781-0575
男女別内湯・露天風呂・水風呂 / サウナ・岩盤浴(料金別途)
大人500円、中学生400円、小学生200円、幼稚園児無料、サウナ450円、岩盤浴+入浴1500円~
12:00 ~ 24:00 (月~土・祝日) 月曜定休日
8:00 ~ 24:00 (日曜)
温泉巡りを趣味にしている人にとって、これは今更の話だと思いますけど、都内には温泉銭湯が沢山あります。
そして、私のホームページを以前からご覧の方にとって、これも今更の話だと思いますけど、私は都内の温泉銭湯めぐりにあまり積極的ではありません。
なんと言うか、近くにありすぎると、あまり興味が沸かないのかもしれませんね。
あと、銭湯って、どうしても塩素臭い所が多いですから・・・
と言う訳で、自宅から車で1時間も走れば、未湯の温泉銭湯がチラホラとあったりします。
興味が沸かないと言いつつ、それでもたまには「あ、そうだ、黒湯銭湯行こう」って気分にもなるわけで。
さてどこへ行こうと探して、選んだのがここ、武蔵小山にある清水湯さんです。
この清水湯さん、営業時間が12時からと早いので、その日の私の予定に合ったんですよね。
都内の黒湯銭湯は、利用者の生活リズムに合わせているのか、夕方からの営業開始が多いです。
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で、たどり着いた清水湯。
都内の銭湯って、街中に溶け込むようにひっそりと建つ地味なのが多いのですが、ここのは妙に目立ちます。
元々この地に温泉銭湯としてあったのですが、2008年にリニューアルしたそうです。
ぱっと見でスーパー銭湯のような外観ですが、料金はしっかりと東京都の銭湯価格。
内部もまるで銭湯ってイメージと異なり、分かりやすい一言で表すと「オシャレ」な造りをしています。
私が訪れたこの日は平日の昼間。普通で考えたらあまり混雑のしない時間帯の筈ですが、結構多くのお客さんが訪れていました。
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さて、肝心のお風呂。
洗い場併用のオーソドックスな内湯と、屋根が無いだけの見晴らしが悪い露天風呂(建物が密集している都内だから仕方がない)の他に、別料金で利用出来るサウナもありました。
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まずは内湯ですが、入って右手側に湯舟。手前に水風呂があり、その奥が加温浴槽。
洗い場は左手側にあります。
加温浴槽湯舟に張られているお湯は黒湯の温泉で、アメリカンコーヒーを更に少し薄くしたような濃度です。
微モール臭、加温・塩素・循環と言う湯使いですが、幸いにして塩素臭はほとんどせず、幽かなモール臭を感じる事が出来ます。
温度は適温、僅かにツルツル感もある気持ちが良いお湯・・・ なのですが、この湯舟には致命的な欠点がひとつだけあります。
マッサージ効果と、浴槽内のお湯を撹拌させる目的も兼ねてか、浴槽内のジェットバスが物凄い勢いでお湯をかき混ぜているのです。
まぁ、ジェットバス自体は珍しくありません。でも、ここのは勢いが強すぎて、手すりなどに捕まっていないと体が流されてしまうんですよね。
・・・で、流された先にあるのは、なんと、電気風呂!
押し寄せる水流と格闘し、ちょっと油断すると体がビリビリ痺れる罰ゲーム。
これは一体何のアトラクションだろうか・・・?
誰が設計したのか分かりませんけど、入った瞬間にヤバ!って気付かなかったのでしょうか?
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代わりと言ってはですが、露天風呂にも黒湯浴槽があり、こちらは至って普通のバブル風呂。
ジャグジーになっており、このジャグジーも勢いが強めなので、落ち着けませんが、ビリビリのっ罰ゲームが無いだけマシです。
ここでしっかりと体を暖めた後に、水流罰ゲーム風呂の隣にある源泉水風呂を行き来すると、エンドレス入浴が出来ます。
水風呂の湯使いは不明ですが、限りなく源泉そのままに近いと思われ、とても気持ちが良かったです。
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露天にはもうひとつ湯舟があり、茶褐色の濁り湯が張られています。
どうやらこれは別源泉。リニューアルオープンするにあたって新たに掘削して掘り当てたお湯なのだそうです。
都内の温泉銭湯は黒湯が多いのですが、このお湯はちょっと珍しいですね!
黄金の湯と名付けられたこのお湯。微金気臭と僅かな土類臭があります。
源泉温度が低いので加温はされています。浴槽内に加温用の配管があり、浸かる場所によっては足先が当たってしまうのでアチチっ!となるので注意が必要ですが、加水と塩素消毒がなしのかけ流しだそうです。
3人も入ると少し窮屈で、お互いに譲り合う必要ありますが、都内でこのお湯に浸かれるのはとても貴重です。
水流罰ゲーム風呂にはビックリしましたが、普通に気持ちが良い温泉でした。
うちの近所にも欲しいです!
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最期に余談。
ご時世がら、撮影禁止かどうかはかなり気にするのですが、私が確認した限りでは「読書禁止」はありましたが携帯やカメラについての禁止事項はありませんでした。
だからと言って、他の人がいる場面で撮影する事はありませんけどね。
で、それとは別に、よくある禁止事項として、入れ墨お断り。
どうやらここは入れ墨はお断りなのだそうです。
でも、何故だろう、私が入ったこの日は、入れ墨の方がいました。それもひとりふたりではなく、私が数えた限りでは6人。
30代前後で若い方達で、たぶん団体さんなのかな?
背中だけでなく腕や胸の方まで、体一面に龍や虎、般若などが彩られた、見事な和彫りで御座います。
別に、だからって何かされた訳でもありませんけどね。
温泉で入れ墨に遭遇する事は珍しい事ではないので、あまり気にしませんけど、集団でいると流石に怖いです。
ついでいうと、入れ墨以外にも、ヒスパニック系やアジア系と思われる外国の方達も数名いました。
肌の絵柄だけでなく、色まで多種多様、なんだか色んな物がちゃんぽんのように混ざっていて、賑やかな温泉です。そして、何故か、入っている人たちみんな若い!
私みたいな ナイスミドル オッサンが入っていると、ちょっと浮いてしまうような気分。夜の六本木や渋谷にいるみたいな、不思議な気分です。
ま、それだけ色んな人から愛される温泉って事でしょうね。
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うちからそう離れていないので、ふとした時にフラッと再訪するかも知れません。
余談で変な事書きましたけど、良い温泉でした!
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2022年 7月7日 - 初訪問・日帰り入浴
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