アルカリ性単純硫黄温泉
(源泉名:しもべ奥の湯 高温源泉)
49.4度 / pH9.4 / 動力揚湯 / 毎分200L / H28.6.2
Na+ = 145.8 / K+ = 1.5 / Ca++ = 116.3 / NH4+ = 0.4 / Sr+ = 0.3
Cl- = 133 F- = 0.6 / SO4- = 363.3 / Br- 0.4 / OH- = 3.6
HS- = 1.6 / OH- = 3.6 / S2O3- = 1.5 / CO3- = 12.1 / BO- = 5.7
H2SiO3 = 52.8 / CO2 = 63.7
成分総計 = 902.6mg
山梨県南巨摩郡身延町下部997
0556-36-0134
男女別内湯
大人 /800円 子供 /500円
10:00 ~ 16:00
初めて訪れた下部温泉。下部川沿いにある山間の温泉地で、小さな旅館が肩を寄せ合うように並んでいます。
土産物屋とかもあるにはありますが、観光客向けのお店と言うより、地元の方が利用する商店みたいな佇まいです。温泉街を歩く人の数は少なく、どこか少し寂れているようにも見える風情。東北の温泉地と雰囲気が似ているんですよね。
私はこういう静かな温泉地は大好きです。
当の温泉地の方達からしたら、活気があった方が良いんでしょうけどね・・・
さて、そんな温泉地を歩きながら、立ち寄ったのはここ、「元湯 甲陽館」さんです。
コロナ禍なので、立ち寄り入浴やっているのかどうか少し不安でしたが、普通に入浴OKしてくれました。
立ち寄り湯料金、大人ひとり700円也。
あれ?事前に調べていた金額だと800円とあったのですが・・・
まぁ、安い分にはかえって助かりますので、有難い限りです。
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お風呂は玄関から階段を降りた先にありました。
男女別で内湯のみです。
脱衣所には成分表が掲示されていました。
使用されている源泉は下部温泉でも新源泉と呼ばれる「しもべ奥の湯 高温源泉」です。
事前に立ち寄った大黒屋さんでは新源泉と旧源泉の2本が引かれていましたが、どうやらここは1本だけのようですね。
成分表とは別に、加温、循環、塩素殺菌を行っている旨を掲示する張り紙もあります。
張り紙の通りの湯使いだとしたら、あまり期待できないかな?
そんな不安を感じながら、浴室に入ってみると、見た目的にはとても良さげな感じです。
浴室全体に充満するのは、不快な塩素臭ではなく、心地の良い甘い硫黄臭。
サッと掛け湯をしてみると、入浴前に感じていた不安も一緒に流れ去りました。
湯口からザブザブとお湯が注がれていますが、恐らくこれは循環された後のお湯も混ざっているみたいですね。湯舟からオーバーフローしているお湯との釣り合いが取れていません。
とはいえ、とても気持ちが良いお湯です。
ところどころ湯花が舞っており、循環とは言ってもかなりのザル循環っぽいです。
塩素消毒しているようですが、塩素臭は全くありません。
広めの浴槽内の温度は43度くらいでしょうか。
適温ですが、長時間ずっと浸かっていると茹ってしまいます。
小さい方の湯舟にもお湯が張られており、こちらは温めで35度位でしょうか。
広い湯舟と中で繋がっていて、源泉が異なる訳ではないみたいです。
小さい湯舟側にも湯口?と思われるパイプが出ていましたが、蛇口らしきものは見当たりません。
以前はここから別源泉が供給されていたのかな? なんて想像してみましたが、真相は不明です。
欲を言えば、直前に立ち寄った大黒屋みたいに、新源泉だけでなく旧源泉のぬる湯かけ流しもあったら最高でしたが、他所と比較せずにここ単体だけで見たらかなり良いお湯です。
この日はこの後もう一箇所行きたかったので、あまり時間が無い中での立ち寄りでしたが、それでも私にしたらちょっと長めに湯浴みを楽しみました。
下部温泉って良い所だなぁ~! と、改めて実感させて貰えた、素晴らしい一湯でした。
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2021年 10月17日 ー 初訪問・日帰り入浴
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