単純硫黄泉
鹿児島県日置市東市来町長里855-1
099-274-2066
男女別内湯
150円
10:00 – 22:00
身近過ぎると、かえってなかなか足が向かないものです。
例えば、私にとっての東京の温泉銭湯がその例。いつでも行けると思うと、あまり精力的に回ってみようと言う気にならないのです。
今回訪れたこの湯之元温泉は、紅鮭の実家から高速を使えば15分、一般道でも30分と掛からない場所にあります。
公衆浴場や旅館が沢山ある魅力的な温泉地で、ずっと気になっていたのですが、帰省すればいつでも行けると思っていたら、ずっと後回しになっていました。
この日は、やっと重い腰をあげて、夕方ふらりと立ち寄ってみる事に。最低3箇所には入ろうと決めて、まず最初に立ち寄ったのがここ、湯之元温泉センターです。
湯之元温泉は、温泉街と言う雰囲気は余り無い所で、普通の住宅や商店に並んで旅館や銭湯が点在しています。この湯之元温泉センターは、そんな湯之元温泉の中心から少し外れた所にありました。
外観は公民館のような、少し年季の入った造りをしています。建物の裏手からお湯が沸いているようで、湯煙が上がっていました。
お風呂は男女別で内湯があるのみです。
入って正面に湯船、右手前に洗い場が数人分あります。
それなりに広い浴室なのですが、浴室の中央に柱があるため、少し手狭な印象を受けます。
湯船はタイル張りで、手前と奥に分かれていました。
手前が適温で、奥が熱めと言う設定です。
張られているお湯は、僅かに白濁しかかった、透明な物です。所々に白い湯花が舞っており、ほんのりと甘い硫黄臭が香る、とても良いお湯です。
ちなみに、なかなか足が向かない湯之元温泉ですが、実は去年帰省した際に、「ゆわく温泉」には立ち寄りをしています。
その時も想像以上に濃い硫黄泉だと感じたのですが、今回も改めて「結構濃い硫黄泉だなぁ」と感じました。いかにも温泉に入っていると言う、満足感がとても高いお湯です。
肌触りも良く、腕をさするとツルツル滑ります。お湯からあがると、しっとり保湿されるような心地が残り、とてもよく温まります。
鹿児島にはこの手の単純硫黄泉が多いですが、この湯之元温泉のお湯は、その特徴がより強く出ている印象です。
まだゴールデンウィークとはいえ、南国鹿児島はすでに暖かい陽気です。
良いお湯を堪能するべく、じっくりお湯に浸かってしまったため、浴後は汗がなかなか引かずに少し困りました。
利用者が多く、鮮度はまずまずといったところでしょうか。決して悪くは無いのですが、素性が良いだけに、夕方ではなく開湯一番に来てみたかった気がします。
紅鮭と、定年を迎えたら鹿児島に住みたいねぇと話をしています。
定年までまだ30年近くあります。その頃に湯之元温泉がどうなっているかは、想像もつきませんが、毎日このお湯に入る事が出来る生活が出来れば、きっと幸せでしょうね。
帰省をした際は紅鮭実家のお風呂代わりに利用したいと思った、素朴な一湯でした。
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2010年 5月2日 – 初訪問・日帰り入浴
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