ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
Na+ = 903.2 / K+ = 50.8 / Mg+ = 47.6 / Ca++ = 78.9
Fe++ = 0.5 / Fe+++ = 0.2 / Mn+ = 0.1
Cl- = 1300 / SO4- = 29.6 / HCO3- = 741.1 CO3- = 2.8
H2SiO3 = 68.7 / HBO2 = 4.5 / CO2 = 24.8
成分総計 = 3262mg
東京都大田区仲六郷4-19-2
男女別内湯・サウナ・水風呂など
460円
10:00 ~ 22:50
2016年1月末日をもって、惜しまれつつ廃業されました
なかなか足を運ぶことの無かった大田区の温泉銭湯。
この日は湯めぐり仲間のH氏が東京に出張しに来ると言う事で、お互いの仕事が終わってから一緒に温泉銭湯巡りする事となりました。
その温泉銭湯巡りの2か所目がここ、六郷温泉です。
場所は京急本線の六郷土手駅から徒歩1分、電車のガード下みたいな、少し目立たない所にあります。
ちなみにこの六郷土手と言う場所ですが、すぐそばに多摩川が流れており、それを渡ると神奈川県川崎市です。街自体は少し雑然としていて垢抜けない印象。都内でも珍しく、簡易宿泊所が何軒か残っているエリアです。
簡易宿泊所にもお風呂はついているのでしょうが、もしかしたらそちらに滞在されている方も利用するのかな?
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訪れたのは夜ですが、ハッキリ言って少し不気味な佇まいです。
ちなみに私はこういう雰囲気嫌いではありません。むしろ大好きです。
少し時代に取り残されているような印象を受ける六郷土手と言う場所にあって、ここ六郷温泉は特に古めかしい印象。ここだけ時計の針が止まってしまっているようです。
かなり古い外観の建物ですが、中も結構年季が入っています。
ただ、管理自体はしっかりとされているようで、不衛生な感じはしませんでした。
脱衣所には休憩できるスペースもあります。
この日は他の利用客もまばらで閑散としていましたが、夕方など賑わう時間帯は地元の方達がこの休憩スペースで談笑でもするのでしょうか?
浴室は結構広くて、通常の湯舟の他にも電気風呂やジャグジー湯、真湯などがありました。
温泉のお湯は、いかにも大田区の黒湯って感じの、真っ黒なものです。
茶褐色でコーヒーのアメリカンくらいの濃さがあります。
浴室内には塩素臭が充満しており、これはまぁ、仕方がないかな?
でも、黒湯のお湯からは塩素臭に負けない程にはっきりと分かる、黒湯独特の甘いようなモール臭がします。
重曹成分が濃いため、角質とか溶けているのでしょうか?肌触りがツルツルする印象。
特筆すべきは、通常の加温浴槽だけでなく、源泉100%の水風呂(冷鉱泉風呂)がある事です。
これがなんとも気持ちいいのです! しかも、少なくとも私が嗅いだ限りでは塩素臭もしません。
加温浴槽で体をしっかりと温めてから入る水風呂は、体が芯から冷えてかなり寒いですが、とても気持ちが良いです!
お湯に浸かりながら天井を見上げると、かなり痛んでいる事が分かります。
長い事地元の方達に愛されてきたのでしょうね。
とても高い天井がまるで体育館のようで印象的でした。
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ちなみにここ六郷温泉ですが、私達が立ち寄ったおよそ半年後の2016年1月末をもって廃業されてしまいました。理由は建物の老朽化だそうです。
確かに古かったもんなぁ~と、なぜか納得してしまうのですが、あの気持ち良かった水風呂にもう入れないと思うと少し寂しさを感じます。
H氏に誘われなければ、恐らく入ること無いまま廃業していたかもしれませんね。
この場をお借りしてH氏に感謝申し上げます。
廃業前に入る事が出来てよかった、素敵な一湯でした。
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2015年 6月17日 ー 初訪問・日帰り入浴
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