徳島県

温泉山 安楽寺 (安楽寺温泉) ★4.0

単純温泉
(源泉名:安楽寺谷温泉) 26.9度 / H14.4.26
a+ = 92.9 / K+ = 2.6 / Ca++ = 52.9 / Mg+ = 10.6
Fe+ = 1.1 /Mn+ = 1.1
Cl- = 3.2 / F- = 0.1 / CO3- = 0.3 / SO4- = 2.3
HCO3- = 453.4 / H2SiO3 = 31.4 / CO2 = 16.7
成分総計 = 669mg

徳島県板野郡上板町引野 寺ノ西北 8
088-694-2046
男女別内湯
日帰り入浴不可

四国お遍路旅7日目。
この日は第二十三番の霊場「薬王寺」から始まり、逆打ちで第十一番の「藤井寺」までお遍路して時間切れとなりました。
その後向かったのは、第六番の霊場「安楽寺」です。

あれ? 十番から七番の霊場は飛ばしちゃうの!?
って思われそうですが、これには理由があります。

なんとこの安楽寺さん、境内で 温泉が湧いている のです!
しかもその温泉は宿坊に泊まらなければ入る事が出来ません。
お遍路だけでなく温泉にも入りたい私には、是が非でも安楽寺さんに宿泊したい!

朝から精力的にお遍路して、順番通りに間に合えばと思いましたが、結局間に合いませんでした。
そのため、途中を飛ばして先に宿泊だけさせて頂くことにしたのです。

なんとか日が沈む前に到着。

部屋について、荷解きをした後、さっそく温泉? 食事???
いいえ、そのどちらでもありません。

この安楽寺さんに宿泊を決めたもう一つの理由が、宿坊体験が出来る事なのです。
ただ寝泊まりするだけの宿坊では無いんですよ!(宿坊体験の参加は強制ではないそうです)

まず最初に、お札に先祖供養や祈願を書いて準備をして、宿坊一角にある待機所に集合。
他の宿泊者の方達と一緒に本堂へ行くのですが、その途中に水が流れている一角で灯篭流しの要領で蝋燭を流したり、ご先祖様の供養が掛かれた榊を仏前に備えたり、護摩炊きなどを経てから本堂にて般若心経の勤行を行います。
勤行が終わったらご住職に説法をして頂いた後、普通に参拝したのでは見る事の出来ない本堂奥にも入れて頂いてたら一通りが終了。

寺院と言うと何だかとても敷居が高く、まして宿坊に泊まるなんて言ったら、その宗派に帰依している信者さんでなければ駄目みたいイメージがあります。
でもこの安楽寺さんではそのような敷居の高さは微塵も感じず、まるでアトラクションに参加するような感覚で身近に楽しく信仰を体験する事が出来ます。

この年は閏年でしたので、私は逆打ちでのお遍路です。なので、ここ安楽寺につく頃にはお遍路の終わりが近付いていたのですが、本来であれば第6番目の霊場である安楽寺さんはまだまだ「お遍路の入り口」となります。
その為もあってか、住職様のお話をはじめ、所々でお遍路する際の基本的な心得や所作、弘法大師様についてなど、初歩の初歩をとても丁寧で分かりやすく説明して下さいました。

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お勤めが終わったら早速お風呂・・・!?
とはいかず、続いて夕食です。

宿坊だから精進料理かな・・・? と思ったけど、海老やひき肉も使われていました。
とは言っても、とってもヘルシーな感じです。
ガッツリと食べたい人には少し物足りないかも知れませんが、宿坊体験をした後って事もあってか、一日を無事に終えて食事をする事がとても有難く感じて、美味しく頂くことが出来ました。
ちなみにこの日に限ってはお酒は飲みませんでした。
別に飲んでも良いみたいでしたけどね、何となく・・・です。

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で、食後はお待ちかねの温泉!

ちなみにこのお湯も弘法大師様が発見されたそうですね!
大師様が行く先に温泉があるのか、大師様が行ったからそこに温泉が湧くのか・・・
とにかく温泉を発見しまくりの弘法大師様、お陰様で現代の私達が気持ちよく温泉に浸かる事が出来るわけで、感謝してもしきれないのであります!!!

なかなか趣があって素敵な浴室です。
温泉成分のせいでしょうか、湯舟の一部や洗い場のタイルが変色していて、良い味をだしています。
湯舟は2槽に分かれており、向かって左側の広い方が薬師の湯、狭い方が弘法の湯との事。
ただ、弘法の湯の方は本日お休みと書かれており、お湯が張られていません。

源泉は26.9度、温泉法上の25度をかろうじて上回っているので、鉱泉ではなくれっきとした温泉です。

え~っと、なになに・・・?
薬師の湯は加温されており、とはいえ、そのままだと温度が低いので、加温されていて循環もされているそうです。
まぁ、そうだよね。四国の温泉ですし、まして宿坊の温泉ですから、温泉の鮮度にこだわる方が間違いな気がします。

で、なになに・・・? 弘法の湯は源泉そのものです・・・ だってぇえええぇぇぇえぇ!?
マジですか! でも、弘法の湯は本日お休みだそうですよ!?
何でですかぁああぁああぁぁぁぁああぁぁぁーーーー!!!!

まぁ、仕方がないですけどね。
源泉そのままの弘法の湯にも入ってみたかったです。(号泣)

でも、加温循環の薬師の湯もなかなかに気持ちが良いです。
循環濾過しているとは言っても、不快な塩素臭はしないですし、肌触りはヌルスベで源泉の特徴もしっかりと感じる事が出来ます。
ぬるめの源泉が注がれている湯口には「泉質 重曹泉」と書かれており、「炭酸水素ナトリウム カルシウム」と書かれています。
いや、成分総量が足りないから、泉質は単純温泉なんですけどね・・・?
と思いつつ、湯口でお湯を観察するとほんのりと金気臭を感じる事が出来て、なかなかの良泉である事も分かります。

良いお湯であればなおさら、非加熱の源泉掛け流しである弘法の湯に浸かってみたかったですが、お湯が張られていない以上仕方がありません。
沸かしですが十分に気持ちが良い薬師の湯を存分に堪能させて頂きました。

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↓ 翌朝の朝食

とても質素でヘルシーです!
でも、とても美味しくて、有難く頂きました。

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ちなみに、チェックアウト後、ちゃんと第十番目の霊場「切幡寺」からお遍路再開。
再び第六番目の霊場「安楽寺」に戻り、再度の参拝。

安楽寺には多宝塔や庭園、大師様の身代わりになって矢を受けたとされる「さか松」など、見所が沢山ありますが、その中でも温泉ファンとして見逃せないのが、境内から湧いているお湯を確認出来る「金の温泉」「銀の温泉」です。
手水、では無さそうです。噴水みたいに温泉が注がれています。
手に取ってみたところ、昨晩入ったほんのり金気臭のするかなり温めのお湯でした。

温泉が目的で宿泊先として選んだ安楽寺さんですが、良い温泉だけにとどまらず、宿坊体験もすることが出来て、とても印象深い一晩を過ごすことが出来ました。
源泉浴槽に浸かる事が出来なかったのが唯一の心残りです。
お遍路旅は機会さえあればまたやってみたいと思っていますので、死ぬまでに一度くらいは再訪する機会があるかもしれません。
今からその時が楽しみでならない、とても印象深い一湯でした。

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2012年 5月4日 - 初訪問・宿泊

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