高知県

湯元 蘇鶴温泉 (蘇鶴温泉) ★3.5

冷鉱泉(含硫黄)

高知県吾川郡いの町大内1079
088-892-1788
男女別内湯
大人520円、子供210円、幼児110円
12:00 ~ 22:00

四国お遍路旅の5日目。
前日の投宿先であった八幡浜を出発し、第四十三番目の霊場である「明石寺」から逆打ちでお遍路。

途中で四国最南端の足摺岬にある「金剛福寺」などを経由し・・・

この日の最後となる第三十六番の「青龍寺」まで参拝した後に、折角高知まで来たのだから、坂本龍馬で有名な桂浜なんかも観光して・・・

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辿り着いたのが、本日の投宿先の蘇鶴温泉。
市街地から少し離れた、民家がまばらな山間にひっそりと佇む小さなお宿です。

ちなみに何故ここを選んだからと言うと、翌日行く予定の第三十五番目霊場「清滝寺」から車で10分程の場所にあるんですよね。
今回の四国旅行はお遍路がメインなので、寝る事が出来ればどこでも良いのですが、折角だから温泉だったら尚の事良い!って事で、こちらを選びました。

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高知県内では最古の温泉で、傷付いた鶴が温泉に浸かって蘇ったから蘇鶴温泉だそうです。しかも、そんな有難いお湯を発見したのは弘法大師様だと言うではありませんか!
まさに、お遍路旅をしている私にはうってつけの宿です!

それにしても、弘法大師様ってば、あちこちで温泉を発見しまくっていますよね!
弘法大師様だけでなく、武田信玄もですし、何よりも平家の落ち武者御一行様ですよ!
この方々の温泉に対する嗅覚どうなっているんですか!?
お陰様で色んな温泉を楽しませて頂いております。本当にありがとうございます。

ついでに、鶴が蘇鶴温泉で傷を癒したって話ですけど、全国各地に似たような話ありますよね。熊や猿や鹿が怪我しまくって色んな温泉を見つけてくれています。
野生の本能にも感謝!

もうひとつ付け加えて、歴史に名を遺した温泉マニアの第一号は西郷隆盛だと思っています。鹿児島で湯めぐりしまくっているんですよね~

あ、話がそれました・・・

で、その蘇鶴温泉、到着したのは辺りがすっかり暗くなった7時30分頃になってしまいました。
勿論遅くなってしまう旨は途中の段階で連絡したのですが、お宿の方、大変に申し訳ありませんでした。
でも、お宿のおばあちゃん、嫌な顔ひとつせず出迎えて下さり、ほっと一安心。
館内はお宿と言うより民家みたいな感じで、田舎に帰ってきたような安心感があります。

本当であればまずは温泉・・・ と言いたいところですが、遅く来た上でそれをお願いするのも申し訳なく、部屋に通されて荷物をまとめるとすぐに夕食を頂きました。

写真だけで見ると、実に素朴な晩御飯ですが・・・

実際にとっても質素なのですが、宿泊代を考えたら何ひとつとして文句も出なくなります。正確な金額は忘れましたけど、1泊2食付きで6000円を切っているんですよね、ここ。(確か5800円とかだった気がする)
ハッキリ言って、激安です!
金額を考えたら、家庭料理の延長だとしても納得ですし、そう思って食べたら結構美味しいです。

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で、食後は勿論温泉です。
ちなみに温泉と紹介していますが、正確に言うと冷鉱泉。
男女別に内湯があります。それ以外にも家族風呂があるそうですが、今回の宿泊ではそちらは使用出来ませんでした。

浴室に入ると正面にアーチ状の湯舟がドーンとあります。

体感では40度くらいで、ちょっと温いくらいに沸かされています。
肌触りは僅かにキシキシ系。お湯からは金気臭と硫黄の崩れた感じの、独特な生臭みのある香りがします。
どうやら、沸かしたお湯は循環などせず、そのまま掛け流しているようですね。
加温が前提なので、新湯投入量は少なめの様子。鮮度だけで言ったら、あまり良いとは思えません。

ただ、しっかりと特徴を感じる事が出来て、四国のお湯としてはかなり良い感じです。
僅かに色味がかったお湯で、微量の茶褐色湯花を確認しました。

浴槽の一角には蛇口があり、こちらを捻ると源泉を追加する事が出来ます。
臭いを嗅ぐと、ハッキリとわかる金気臭に、甘い硫黄臭が加わります。
鮮度が良いのか、先ほど書いた生臭さもありません。
ただ、元々浴槽内の温度が低めと言う事もあり、出し続けると温くなりすぎてしまうので、撮影の為に全開にはしましたが、ほんのチョロチョロと足す程度に投入量を絞っておきました。

その代わりと言ってはですが、浴室の入り口側にもうひとつ湯舟があります。
こちらは非加熱の源泉がそのままに張られた水風呂です。

水風呂ですので・・・ まぁ、冷たいです。
でも、源泉の特徴をより良く感じる事が出来て、気持ちが良いです。

源泉掛け流しの水風呂がある冷鉱泉は大好きです!

ただ、少しだけ難点をあげるとしたら、加温浴槽のお湯が温めなので、水風呂から加温浴槽に飛び込んでも体が温まるまでにかなりの時間を要します。
また、加温浴槽に幾ら浸かっても茹で蛸のように体がアツアツにもならないため、水風呂に飛び込むと一瞬で体が冷えてしまうんですよね。
水風呂がある時は少し高めに加温していてくれると嬉しいのですが・・・

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翌朝、朝食前に清滝寺に参拝。

再び戻って蘇鶴温泉。

到着時は薄暗かったので気が付きませんでしたが、改めて見てみると、何とも鄙びていて私好みの素敵なお宿です。

朝食は勿論シンプル&質素。
でもこれで充分なんです!
だいたい私は普段から朝ごはん食べない事の方が多いので・・・

タイトなお遍路スケジュールに合わせるため、遅い時間にチェックインして朝早くにチェックアウトするという、少し慌ただしい滞在になってしまいましたが、、、

素敵なお宿でした!

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最後に、この文章を執筆している2021年現在、蘇鶴温泉さんは休業(廃業?)されているようです。どうも2016年頃から休まれているようですね。
弘法大師様に所縁のある高知最古の名湯、どなたかが継いでくれれば嬉しいです。
このまま廃れてしまう事が無ければ良いのですが・・・

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2012年 5月2日 - 初訪問&宿泊

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