鹿児島県

テイエム牧場温泉(まさかり温泉) ★5.0

炭酸水素塩泉
45.3度 / ph6.7
Na+ = 547.8 / K+ = 45.4 / Mg++ = 74 / Ca++ = 263.7
Fe++ = 14.1 / Cl- = 164.3 / So4– = 60.7 / HCO3- = 2456
H2SiO3 = 249.6 / HBO2 = 27.2 / 成分総量 = 4525mg

鹿児島県垂水市新城4453-1
0994-35-3520
男女別内湯 ・ 露天風呂
330円
9:00 – 20:00

析出物が物凄い事になっていると言う事で知られるテイエム牧場温泉。
常々行ってみたいと思っていたのですが、遂に行くことが出来ました。
入浴料は330円と、鹿児島の温泉銭湯価格です。何とも良心的な金額です。

中に入ると圧巻です!
写真などで何度も見てきた光景ですので、充分予想がついていたのですが、矢張り実物を目の前にすると感動で背筋が寒くなります。
析出物が物凄い事になっています。オープンしてからまだ10年程度しか経っていないそうですが、手すりや浴槽の縁に付着した析出物がまるで巨大キノコのように成長しており、不思議な光景が広がっています。

それに加えて驚いたのが、建物のボロっちさ。(失礼^^;)
僅か10年前に建てられたばかりとは思えないような、バラックとでも言うのでしょうか、とても鄙びた建物なのです。
台風で吹き飛ばされるのではと心配してしまう造りで、実に素晴らしい風情を醸し出しています。
湯船の見た目と建物のインパクト。ダブルパンチで、完全ノックアウトです。
もう、どうにでもしてくれって程感動モノです。

さてさて、肝心なお湯ですが、ほぼ適温のお湯がザブザブ掛け流し。
黄土色に濁っており、透明度10センチほど。かき混ぜると赤茶色の湯花が大量に舞い上がりました。これが付着して巨大な析出物になるから不思議です。

臭いはほのかな金気臭と土類系の臭いがします。肌触りシットリするお湯で、ぼーっとしながら浸かっていると実に気持ちが良いです。
湯口は2箇所あり、ホースからお湯が無造作に出ていました。
湯口付近は炭酸成分で僅かな泡付きがあります。口に含んでみたところ、鉄味+炭酸味がする、何だか健康になれそうな味がしました。(美味しくはありません。^^;)

見た目のインパクトだけでなく、お湯も素晴らしく、私が重視する全ての要素を完璧に満たしてくれています。否定する理由も見つからず、最高評価の★5つとさせて頂きました。
鹿児島へお越しの際は、万難を排してでも訪れて欲しい施設です。激しくオススメ!!!

【補足】

ちなみに、内湯以外にも露天があります・・・
しかしながら、今回の入浴では見つける事が出来ませんでした。
後で調べたところ、意外と簡単な所に出入り口があったみたいですね。階段が完全に析出物で埋もれてしまっており、浴槽の一部と化していましたので、見落としてしまいました。
うーん、残念っ!
でも、それほど悔しくはありません。だって、ここには必ず再訪しますから!
次に来た際の楽しみが残ったという事で、むしろ良かったと思うほかありません。
今から再訪するのが楽しみでなりません!

2006年 2月 24日 - 再訪

2007年 9月 29日 - 再訪

前回来た時と男湯・女湯が入れ替わっていました。
基本的な造りは一緒で、相変わらず物凄い析出物です。お皿状に固まった温泉成分はこちらでも健在。まるでテーブルで、上には植木鉢が置かれていました。
お湯の良さも以前と変わらずです。湯口正面に陣取り、臭いを嗅ぐと、思わず窒息してしまいそうな程の強烈な炭酸臭がします。

前回気がつかないままだった露天風呂も確認。2箇所あり、どちらもコテコテに固まっていて、湯船が元々何で出来ていたのかは伺い知ることが出来ません。
話に聞いた通り、内湯の捨て湯が張られております。内湯の湯量が凄まじいので、それほど汚くは感じませんが、あまり気分が良いものではありませんので、サッと入ってお湯を溢れさせるだけに留める。
溢れたお湯はそのまま崖下に流れ落ち、その先は海です。衛生上これは良いのかとも思いますが、自然に沸いたお湯がそのまま自然界に戻ると言う事で、まぁ、こんな物なのかも知れません。

今回は数泉では無かったので、ゆっくりとお湯を堪能出来ました。
ここまで来る機会はそうそうありませんが、是非また立ち寄りたいと思った一湯です。

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