秋田県

矢立赤湯 (矢立温泉) ★4.0

含食塩土類・炭酸鉄泉

秋田県大館市長走字長走赤湯沢1
0186-51-2334
男女別内湯
300円
7:00 – 20:00

秋田と青森のほぼ県境、日景温泉からすぐの国道7号線沿いにあります。
国道沿いとは言え、周囲は山に囲まれた一軒宿で、直前に訪れた日景温泉よりも余程秘湯っぽい雰囲気があります。
こう言う鄙びた建物とひっそりした佇まいは大好きです。

お風呂は内湯のみで、勿論ちゃんと男女別に分かれています。
浴室は外観からも想像出来る通り、ボロボロ。脱衣所から湯船の間と、湯船の周囲は、スノコが敷かれており、移動の際はその上を行き来する事になります。
何でこんな造りをしているのかと思い、浴槽の床を見た所、析出した温泉成分が鍾乳洞のように千枚田となっており、とてもゴツゴツしていました。
素足でフロアを歩くと足を怪我してしまいそうです。
凄い光景で、こう言うのを見ると嬉しくなります。

さて、お湯ですが、「赤湯」の名前の通り、赤茶色に濁ったお湯です。
源泉温度が低い為に沸かしており、湯口からは一定時間ごとに熱いお湯が噴出します。
肌触りはベタベタする感じで、鉄臭と土類臭が混じった臭いがします。
お湯に浸かると体がズシンと締め付けられるような感じで、お湯が濃いのが良く分かります。
適温なのですが、泉質のせいで、入ってすぐに汗が噴出しました。
いやぁ、凄いなぁ。この矢立赤湯といい、近くにある湯ノ沢、日景といい、なんでこの一帯のお湯はこんなに濃いのでしょうか。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、強烈な塩味と苦味を感じました。
想像通りの味でしたので驚きはありませんでしたが、とにかく濃いです。

湯ノ沢、日景、古遠部・・・
オールスター級の温泉に囲まれてしまい、ちょっと存在感が薄く感じる矢立温泉。
でも、そのお湯の力強さはオールスターズに一歩も引けを取っていません。
安価で宿泊出来るので、体力の限界までお湯と勝負してみたい所ですね。
素晴らしい一湯です。

2006-5/4

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