単純硫黄温泉
(混合泉) 50度 / ph9.5
Na+ = 74.9 / K+ = 0.8 / Nh4+ = 0.8 / Ca++ = 1.1
F- = 1.3 / Cl- = 1.3 / HS- = 2.1 / S2O3– = 4.4
SO4– = 15.1 / HCO3- = 100.1 / CO3– = 30.3
H2SiO3 = 49.7 / 総計 = 281.9mg
鹿児島県薩摩川内市湯田町6461
0996-28-0018
男女別内湯
250円
6:00 – 21:00
川内高城温泉は、薩摩の英雄、あの西郷隆盛さんも訪れて愛好したと言う、歴史のある温泉です。
温泉街はとても風情があり、共同浴場を中心に鄙びた温泉旅館が立ち並んでいました。
この双葉屋はその共同浴場のすぐ隣にあり、西郷隆盛も投宿したと言う由緒ある老舗の旅館です。
正直、古いお宿ですが、とても風情が良く、落ち着いた雰囲気があります。
玄関先には猫がいました。どこから来たのかは知りませんが、とても愛嬌があり、ゴロゴロと言いながら懐いてきます。
お風呂に入る前、暫くの間猫と戯れる。
お宿の雰囲気といい、猫といい、ここはとっても癒されますね。
さて、お風呂ですが、男女別の内湯があります。
かなり使い込まれたであろうタイル張りの浴室には、湯船が2つ隣り合っていました。
それぞれに湯口がありますが、お互いの湯船は底で繋がっています。
大きい方が熱め、小さい方がぬるめに調整されていました。
まずは大きい方の湯船ですが、44度程でしょうか、少し熱めで長湯には向かなそうですが、気持ちが良いお湯です。
無色透明でほんのりと甘い硫黄臭が香るもので、僅かに白い湯花が舞っています。
肌触りはツルツルして気持ちが良く、前日宿泊した湯川内温泉の「かじか荘」のお湯を暖めたような印象のものでした。
続いて、小さい湯船。こちらは40度ちょっとと思われ、ぬるいです。
これならば疲れ知らずでずっと入っていられそうな感じがします。
湯口には飲泉用のコップが置かれていました。試しに飲んでみたところ、ほんのりと甘い硫黄味を感じます。なかなか美味しいお湯で、結構飲んでしまいました。
味も「かじか荘」のものと殆ど同じ印象でした。
建物内部の様子も非常に良い所で、ここは気に入りました。
宿泊も出来るみたいですので、是非とも泊まってみたいものです。
いつまでも素敵な風情を残しておいて欲しい一湯だと思いました。
2006-10/6
2019年 4月30日 - 再訪・宿泊
紅鮭の実家(鹿児島)に帰省したついでに、1泊くらいどこか温泉に泊まろうと思って双葉屋さんにこちらに投宿してみました。
10年以上ぶりの再訪です。
大人2人と、5歳と2歳の未就学児2名の計4人。未就学児は無料で良いとの事で、なんとたったの5300円(税込)でした。
幾ら素泊まりとは言っても、何だか申し訳ないような金額です。
建物はそれなりに年季が入っていますが、とても癒されるお宿です。
女将さんもとても親切な方で、お風呂の場所や自炊場の使い方、部屋の場所などをとても丁寧に説明して下さいました。
炊事場。必要なものは一通り揃っています。
のんびり調理しながら湯治するのも悪くなさそうですね。
通されたお部屋は、川内高城温泉街を眼下に見下ろせる素敵なお部屋でした。
言葉を選ばずに言ってしまうと、かなり痛んだお部屋です。
全体が何となく斜めっている気がしますし、畳の一部が何だかフカフカしていたりします。
でも、宿泊料金を考えたら十分です。
むしろ、塵のひとつない清潔で真新しい部屋には絶対真似の出来ない癒しがこの部屋に詰まっています。
ちなみに、玄関先に私が立ち寄り入浴した際にも撮影した猫の写真が飾ってありました。女将さんに話を伺うと、お宿の看板猫として勤め上げていたそうですが、数年前に旅立ってしまったそうです。
私が来たのは2006年ですので、あれからもう13年も経っています。そりゃそうだよなぁ、もう少し早く再訪していればなぁと、少し後悔。
お湯は以前と変わらずです。
優しい硫黄臭が香る癒しの名湯。
益々年季の入った浴室ですが、私はこういう使いこまれた浴室が大好きです。
お世辞にも綺麗とは言えません。小洒落た温泉が好きな人には絶対にお勧め出来ません。
でも、この雰囲気が好きな人にとっては替え難い風情です。
少し温めに調整されているお湯は、いくら浸かっていても疲れを知る事がありません。
久しぶりの川内高城温泉、既に入った事のあるお宿も含めて、全箇所巡ろうかと思って来ましたが、何だかここだけで良いような気分になってしまいますね。
男湯
女湯
紅鮭のお陰で鹿児島は身近とは言え、それでも東京からだとかなり遠いです。
これが東京から車で行ける場所であれば雲海閣みたく常宿になるんですけどね。
また再訪・宿泊したい素敵なお宿でした。
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