硫酸塩泉
(大村温泉) 50.5度 / ph8.1 / H4.4.22
鹿児島県薩摩川内市祁答院町下手93-2
0996-55-0897
男女別内湯
150円
6:00 – 21:00
祁答院町(けどういんちょう)にある共同浴場です。
鹿児島で湯めぐりをするにあたり、どこへ行こうかと調べていた所、この大村温泉が目にとまりました。なんと、泉質は硫酸塩泉とあるではありませんか。
私は最近この芒硝泉(硫酸塩泉)が大好きなのです。特に、ここ鹿児島には、芒硝泉らしい芒硝泉があまり無いのです。と、言う事で、凄く期待をして訪れました。
たどり着いた大村温泉は、福祉施設の裏手の目立たない所にありました。
外観は実に渋く、これは期待が出来そうです。
施設の脇には温泉スタンドがあり、源泉が垂れ流されています。源泉は熱く、50度以上ありそうです。ちょっとだけ手に取って臭いを嗅いでみた所、芳しい芒硝臭を感じました。これはアタリかも・・・!?
で、喜び勇んで、入ってみたお風呂。浴室入って右側に湯船、左側に洗い場があります。
浴室入って、最初に感じたのは、いや~な、塩素臭。まさか、そんな!?
洗い場には、地元の人が4人、頭や体を洗っていらっしゃいます。きっとこの方たちのシャンプー臭だろうと、湯船のお湯に身を沈めてみると・・・
やっぱり湯船のお湯からも塩素臭。
湯口からは源泉がザブザブと注がれており、湯船からもお湯が溢れています。見た限りでは、しっかり掛け流しで、循環されている様子はありません。
でもなんでこんなに塩素臭が強いのでしょう。湯口に鼻をくっつけて臭いを嗅いでみましたが、ほんのり芒硝臭こそすれ、塩素臭はしません。
ふと、湯口の真下に、怪しくぶら下がる小さな鉄のケースを発見しました。
お湯の中で手に取って見ると、そのケースにあいた小さな穴から、白い粉が出てきます。どうやらこれが塩素臭の正体。塩素玉がこの中に入っているようで、ケースを弄った手の臭いを嗅ぐと、猛烈な塩素臭がしました。
源泉の素性は良さそうで、お湯に浸かってそれを確かめようとしましたが、どうにも塩素臭が強く、また、何だか肌がむず痒くなって来たので、あまり長居せずにお湯からあがってしまいました。
脱衣所を見ると、指定管理者制度で、比較的最近管理者が変わった事が分かるような張り紙がされています。
うーん、もしかしたら、管理者が変わる前は、塩素投入の無いお湯を楽しめたのかも知れません。
鹿児島にある、貴重な芒硝泉。なんて勿体ない・・・
塩素さえ無ければ、とても良い印象だったと思われるだけに、とても悲しい気分でその場を後にしました。
2009-5/2
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