炭酸水素塩泉
鹿児島県薩摩郡さつま町柏原1323
0996-59-8672
男女別内湯
100円
8:00 – 21:00
宮之城温泉から車で10分程度、畑と民家がぽつぽつと点在する閑静な一角にあります。
一言で言ってしまうと、実にボロい!リニューアルやリフォームのタイミングを完全に逃し、それがかえって良い雰囲気になったような感じの、とても鄙びた(?)公衆浴場です。
入浴料は、なんと100円!破格の入浴料で、これで文句なんか言ったら罰が当たります。
内部も外観から想像出来る通りの、かなり年季が入った物です。
脱衣所と内湯があるだけのとてもシンプルな物ですが、手狭な感じは無く、結構広々としていました。
午前中に訪れたのですが、なんとなく薄暗い感じで、それが妙に落ち着きます。
浴室はタイル張りで、10人以上でもゆったりと入る事が出来る、結構広々とした湯船がひとつと、洗い場が数人分ありました。
ふと天井を見上げると、ムギ球を巨大にしたような形の電球がひとつ、今にも落ちてきそうな感じで、斜めにぶら下がっています。
こんな形をした電球がある事にすこし驚きました。外の光が差し込んでいたので、電気は点いていませんでしたが、夜になるとこれで浴室全体を照らすのでしょうか。
電気が点いている光景をちょっと見てみたかったです。もう一度来る機会があれば、今度は夜来ようかな・・・?
さて、お湯。無色透明で無味無臭。必死に臭いを嗅ぐと、芒硝臭?
温泉臭かな?ほんの少しだけ特徴を感じる事が出来ますが、基本的にはあまり個性の無い、とても平凡な物です。
湯口からはすこし熱めのお湯がザブザブと注がれており、掛け流しになっています。
浴槽の大きさに対する新湯投入量は多くありませんが、訪れた時間が午前中と言うせいもあってか、鮮度は良いです。
湯口の傍でじっとしていたら、僅かですが気泡が付着しました。
正直な感想を言うと、「万難を排してでも入りに行きたい!」と思うようなところではありません。でも、なんか、結構好きです。
ボロさが妙に良い風情で、落ち着けますし、お湯は無個性ながらも、気持ちが良くて良いものです。
何より、黒ずんだ天井と、ぶら下がっている巨大電球を見ていると、どーでも良くなってくるような癒しがあります。
ココは、もしかしたらまた来るかも?
私のレポートに共感を覚えてくれる方であれば、一度は訪れてみて欲しい一湯だと思いました。
2007-10/7
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